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会いたかった。みんなも同じ気持ちだと嬉しいな。何も知らなかったボクは、君と出会って変わったんだ。過ごした時間が思い出になって、記憶に刻まれる。奇跡のような日々が、これからもずっと続きますように。
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おはよう。新しい月が始まったね。今日の担当はボク、美風 藍だよ。
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「SHINING MUSEUM」は自分で描いたイラストに色を塗る企画なんだけど、ボクは絵を描くのがあまり得意じゃない。
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ボクと同じで絵を描くことに興味や憧れはあるけど、一歩を踏み出せずにいる人もたくさんいるんじゃないかな?
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経験も知識もなかったボクが挑戦することで、みんなの背中を押せたらいいなって思ってる。
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みんなに会えてすごく嬉しいけど、そろそろ仕事だ。またね。
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休憩をもらったよ。少しだけ、ボクに付き合ってくれるかな?絵について話したいんだ。
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絵と言っても、作風は様々。ボクは写実的なものよりも、シンプルな線で表現されているものに心を惹かれた。そう感じたことをベースに自分なりの表現を模索したよ。
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問題は何を描くか、なんだけど。自分が興味を持って取り組める題材を選んだよ。その方がモチベーションも上がるからね。
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最初は、失敗や思い通りに線を引けないことが怖かった。表現したい気持ちはあるのに、できない歯がゆさが嫌だったんだと思う。
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でも自分を知ることで、新しい気付きが生まれる。その気付きが成長へと繋がるんだって考えたら、失敗も大切なプロセスなんだって受け入れられた。
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だから、線を描くアイテムは何度も書き直せるものを選んだよ。シャープペンシルは線が安定してるし、削る必要がないから便利だった。
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休憩をみんなと過ごせてよかった。午後も頑張れるよ。じゃあね。
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お疲れ様。みんなは何をしてる?勉強に仕事、食事をしてる人も多いのかな。
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ボクは次の仕事まで空きがあるんだ。心配しなくても大丈夫だよ。ちゃんと休んでるから。
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線が仕上がったら次は色塗りだけど、今回はボクたちが選んだ色鉛筆を使うことになってるんだ。
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色を選ぶ時、メンバー同士で相談はしなかった。事務所に置いてある色鉛筆からメインで使いたい色を各自で決めたよ。
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要するに早いもの順だね。ボクは最初に選ばせてもらったんだけど、ランマルは一番最後だったみたいで、すごく個性的な色が残ってたって言ってた。
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塗っている時に、セシルがボクのイラストを見て驚いていたよ。彼は魚が苦手だからね。でも、色使いがとてもきれいだって言ってくれた。
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水をたくさん使って、透明感を出した。色を薄く重ねることで海らしい揺らめきを表現したよ。タイトルは「海の見る夢」。
#SHINING_MUSEUM
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水の上で溶けていく色は、思いもよらないグラデーションを作り出す。その様子が興味深くて、楽しかったよ。
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次の仕事の準備をしないといけない。夜にまた話しに来るから。行ってくるね。