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2021年にアメリカのバージニア州で起きた事件についてまとめる。
保護者が知らぬうちに学校でトランス男性として生活し始めた少女を襲ったあまりにも悲惨な事件。
これによりバージニア州では2023年に、子どものトランスについて学校に対して保護者への通知義務を課す法案(Sage's Law)が作られた。
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バージニア州の議員に対してミケーレは言った。
「イデオロギーがこれ以上、子ども達を傷つけないようにしてください。親に自分の仕事をさせてください。私たちは自分の子どものことを最もよく知っていて、(学校のカウンセラーなどよりも)何百万倍も愛しています」
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なんだか性自認主義の悪い所を煮詰めたような事件で非常に胸糞が悪くて印象的だったし、私が「LGBT活動家の人達が目指している世界って、もしかしてヤバいのでは?」と疑念を抱くきっかけになった事件でもあった。
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今のセージは自分を男性とは自認していない。
「私は自分が何だったかわかりません。私は今、全く違う人間です。私は決して男の子ではありませんでした。誰もがそれ(LGBTの自認)をやっていた、私はただ友達がほしかっただけです」とセージは言っている。
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まず、入学して1週間でスクールカウンセラーがトランスジェンダーと判断してるのがおかしいし、その判断と同時にセージに男子トイレの使用を認めて社会的性別移行を勧めてる(=カミングアウト)のもおかしい。
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理念が先走りすぎて、全然現実とマッチしてないというか、スイスと比べてすら全然雑な対応に唖然としてしまう。
児童養護施設で何の配慮もなく男子の方に割り当てたのも馬鹿としか言いようがない。
"人権派"弁護士と"人権派"判事が、ミスジェンダリングを理由に親権剥奪するのも悪夢のようだ。
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この法案は性別の不一致がある未成年の学生について、学校が親に通知する事を義務付けている。
また、「被虐待児または放置児」という用語の定義において、子どもの生物学的性別に合致した方法で子どもに言及し養育することは、虐待または放置とみなされないことを明確にしている。
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この事件をきっかけに、2023年1月にバージニア州でSage's Lawという法案が作られた。
lis.virginia.gov/cgi-bin/legp60…
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これ、普通にヤバすぎる話なんだけど、時系列を並べると更にヤバい。
2021年8月 セージが高校に入学。
8月第1週目 スクールカウンセラーによりセージの性自認が男性であると認定され、男子トイレの使用許可が出る。
同級生の男子からのイジメが始まる。
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この学者さんの意見がめちゃくちゃ腑に落ちる。
「"トランス女性は女性である"というのは循環定義であり、定義として意味をなさない。そのような破綻した論理を社会制度に持ち込んだ結果、あらゆるものが滅茶苦茶になってる」
まさにその通り!
理路整然として分かりやすいので動画を見てほしい。 twitter.com/mojamojappa/st…
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バージニア州の下院は僅差で賛成多数となり通過したが、上院で廃案になってしまった様子。
バージニア州の上院は民主党が強いらしい。
同時に廃案になった法律に、学生スポーツ選手に性自認ではなく肉体の性に従ってスポーツチームに参加するよう求める法律があった。
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事件の被害者は14歳の少女、セージ・リリー。
彼女は幼い頃に親を亡くし、祖父母と一緒に暮らしていた。
セージは元々精神的に不安定な所があり、不安障害やうつ病を抱えていた。
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現在、セージは専門家からトラウマケアを受けており、悪夢、パニック発作、医療問題に苦しんでいる。
セージを最初に誘拐した人身売買業者は懲役刑を宣告された。
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それを受け入れる環境が整っていなければ、本人が危険な目に遭うかもしれないと心配していた。
まさにこのケースがそうだろう。
無責任にカミングアウトを勧めて男子トイレを使わせたものの、全然そのための意識が育ってないから酷いイジメ(というか暴行)を受けることになった。
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セージは後に「あのままだと何が起こるか怖かった」と述べている。
ミケーレはセージの捜索願いを出し、発見を祈った。
セージが会いに行った"友人"は、性別移行中の少年・少女をターゲットにする性犯罪者達だった。彼らはセージを監禁して売春を強要した。
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セージは弁護士から「祖父母は自分を殴る、彼らは自分を望んでいない」と判事に対して嘘をつくよう言われていた。
セージは数日間拘置所の独房で過ごした後、児童養護施設の男性用宿舎に収容された。その宿舎に女子は彼女1人だけであり、他の入所者の少年から何度も性的暴行を受けた。
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本人が保護者への連絡を希望しなかったため、学校はその事実をミケーレに伝えなかった。
セージは同級生からのイジメに遭い、学校の男子トイレで男子のグループから性的・身体的暴行を受けた。
これらの事件について学校からミケーレへの連絡無し。
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セージとミケーレは再会を喜んだが、裁判所が任命した弁護士はミケーレとその夫を「感情的および身体的虐待」で告発し、彼らがセージを「ミスジェンダリング」(男性名のドラコではなくセージと呼んだり、誤った代名詞(She/Her)を使用)していると主張。セージは家に帰る事を望んでいないと言った。
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弁護士の祖父母がセージを虐待していたという主張は誤りだとすぐに証明された。しかし孫娘に会う事は禁止されたままだった。
ミケーレは若年性犯罪被害者のための回復プログラムを早急にセージに受けさせてほしいと、裁判所に懇願したが、裁判官はそれをセージを女性扱いする行為だとして拒否した。
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後にセージはミケーレに対して「あなたの事がとても恋しかったが、もう私みたいな子には戻ってきてほしくないのだと思ったので帰らなかった」と語った。それによりミケーレは自分の書いた手紙が一通も届けられてなかった事を知った。
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8月25日 セージがスクールカウンセラーに必死に強い身の危険について訴える。彼女が取り乱したため学校がミケーレに迎えに来るよう連絡し、ミケーレはセージの学校での性別移行とイジメについて初めて知る。同夜、セージは家出し性犯罪者に誘拐される。ミケーレが捜索願を提出。
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中学の時までは、セージの様子に変化があった時は学校が祖母のミケーレに教えてくれ、学校と連絡を取り合ってセージをケアしていた。
しかし、それは高校に入ってから変わってしまった。
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カウンセラーはセージに性別肯定治療としての乳房切除術を勧め、それをセージが望んでいるとミケーレに伝えるよう圧力をかけてきた。
しかしセージは既に男になりたい気持ちを失っており、女性ものの服を買いに行きたいと祖母に言った。しかしそれを医者に伝えるのが怖いのだとセージは言った。
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セージのクラスの女子は皆が自分をバイ、トランス、レズビアン、エモ(※)などのLGBTQを自認していた。セージは男の子の服を着てエモになりたいのだとミケーレに話していた。
ミケーレはそれを思春期にはよくあることと考え、特に問題視してなかった。
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セージは9日後に隣のメリーランド州でFBIにより発見された。「ドラッグを使われ、数え切れないほどの男性によって輪姦、虐待されていた」とミケーレは語る。
ミケーレはセージを迎えにメリーランド州に行ったが、司法当局がセージに直接会うことを許さなかった。
裁判所ではセージがリモートで参加。