伴大介 公式 BanDaisuke(@bandaisuke1)さんの人気ツイート(新しい順)

キカイダーがダークの罠にはまりバラバラにされた時、生きがいを失ったハカイダーは怒り「ギルが憎い!」と殺害を企てますが、逆に刺客を差し向けられます。最期はジローに抱えられ「どうせ殺られるならお前に殺られたかったぜ」とつぶやき絶命。悪役ヒーローとして今なお彼を凌駕する者はありません。
ジローが「良心回路」をあえて完全にしなかったのは、人間により近い存在でいたかったからです。不完全だからこそ人間は愛すべき存在である、と石ノ森先生はおっしゃりたかったのではないでしょうか。キカイダーは、石ノ森作品の底流にある「人間愛」を最も端的に表現した作品のひとつだと思います。
最終回にジローは「僕はこのままがいいんです。欠点の多い人造人間のままで、完全な機械にはなりたくありません」と言います。そこには、人間をか弱く欠点の多い存在と捉えながらも、そうした自らの弱さと向き合い生きていくことに人生の醍醐味があるという深い洞察が込められているように思えます。
役をいただき台本を見たときに、私はキカイダーについて何と人間臭いロボットなのか、と感じたことを覚えています。正義と悪とを単純な二元論で描くのではなく、むしろ正義と悪との狭間で懸命に自らを奮い立たせ、悪の誘惑に負けまいとするジローの姿は、ロボットというより人間に近いと思えたのです。
ある番組で松本人志さんの名言。「でも言うとくけど、スケルトンの元祖はキカイダーやからな!メカむき出しがどんだけ斬新やったか。」
「ナガオカのレコード針」の映像を見つけました。四十数年前のテレビCMです。若いですね。 #キカイダー #イナズマン