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昨日、母が96歳になった。年女、8まわり完了。今はかなり惚けが進み、特養に入っている。惚けるまでは漱石や鴎外などを繰り返し読んだ文学少女(?)。厳格な父親の命令(!)で文学部ではなく家政学部に入ったが、皮肉にもそれで戦後の混乱期を乗り越えられたんだとか。少女時代、好きな作家は吉屋信子
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何年も前、私の妻(推理小説家)が激しい胃痛に苦しみだしたので、救急車を呼んだことがあります。「奥さんの職業は?」と聞かれた私が「文筆業です」と答えると、救急救命士はすました顔で「あ、はいはい、無職ですね」とメモしておりました。twitter.com/kiichiros/stat…
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母は漢文学者の多い環境で育ったものの、「女は勉強しなくていい」みたいな家だったので、無理やり家政科に行かせられた。(高校の家庭科の教師をしていたが)本当は国語の教師をやりたかったんだと思う。速読の達人で、文章はうまい。私は本を読まない父方の血を引いているので、文章はだめだな。
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年金が話題になっているけど、私のような小説家は個人事業主なので、「国民年金」の他に、自営業者のための「国民年金基金」に入っている。あと、意外に見すごされているのが「小規模企業共済」。小さな会社の経営者向きの積み立てで確定申告では全額控除。退職金みたいになるので、小説家にはお勧め。
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(つづき) 「職業は文筆業」と言うと、胡散臭い目で見る人がいるのかもしれません。「小説家」と言うと、もっと信じてくれないだろうし。
あの時の救急車の中では「職業は?」→「文筆業です」→「無職ですね」→「いや、文筆業です」→「あ、はいはい、無職ですね」→「……」という流れ。
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母は作文が得意だったので、学校ではずっと賞をもらっていた。しかし、兄が突き抜けた秀才だったため、家でほめられることはなく、「おまえはばかだ」と言われつづけた。裁縫や料理が苦手なのに家政科に進み、二十歳にして両親、兄と死別。そして終戦。よくいじけなかったなあ(いじけていたかも)。
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母の口癖は「兄さんがあと10年生きてくれていたら……」。太宰治、松本清張、大岡昇平は同年(1909)生まれ。作家で食えない兄、その死後、窮乏する妻子を見ているので、私が作家になると言った時は反対した。「分野がまったく違うから大丈夫」と言っても、「本当に大丈夫?」。最近までずっと。
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#幽霊の日
今日は幽霊の日。岡本東子の幽霊画「暗がり」を今年の10月、銀座の某画廊にて展示することになりました。決定次第、通知します。
京都の古い日本家屋、廊下の奥の暗がりにたたずむ若い女。画家は幼い頃、祖母の家でこの幽霊を見たという。夜飾ると、恐いですぞ。開いた瞳孔に注目。
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「講談社文庫の色」は自由に選ばせてもらいました。
①まず書店に行って、50音順に並んだ講談社文庫の棚をチェック。
②自分の近くの作家の色を見て、重ならないような色選びをする。
③「緑がいいな。綾辻行人さんの色と同じだけど、かなり離れるしね」
これで決まり。
twitter.com/Toron38812905/…
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(つづき) 作家になって数年たった頃、昔の知人に「よく金が続くね。1冊出すのにどれくらい金がかかるの?」と聞かれたことがある。出している本、すべて自費出版だと思っていたらしい。「自称作家じゃないのか」と言われて、ずっこけそうになった。それ以来、「作家」を名乗ることに抵抗がある。
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「じゃくちゅう」を変換すると「若冲」になるのに、ツイッター上で「若沖」と書く人がすごく多い。もちろん、頭の中では「じゃくちゅう」と読んでいるが、「わかおき」で変換しているんだろうな。
若冲展に行く前、「若冲展」とは別に「若沖展」も検索すると、けっこう有用な情報が入手できる。
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亡き義父が遭遇した珍事件①
「変な事件です」と大町署から連絡があり、北アルプスの某渓流に行くと、全裸の男女が抱き合って死んでいた。「これは心中ですね?」と警察。「いや、違う。別々の沢で遭難した登山者が流されるうちに服が脱げ、沢の合流地点で偶然からみ合ったのさ」。小説より奇なり。
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私は『倒錯のロンド』をサントリーミステリー大賞に応募し、一次で落選。あきらめきれず、プロローグなど一部変更して江戸川乱歩賞に同タイトルで再応募。結果は最終候補でした。予選委員は当然かぶっていて、「これ、サントリーに落ちたやつ」という発言があったようです。
twitter.com/ikegami990/sta…
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(承前)光瀬龍が亡くなった頃……。東京駅近くの某大書店で高齢男性が「光瀬龍の〇〇を探しているんだ」と大声で訊ねているところに遭遇。店員が戸惑っているのを見て、私が男性をハヤカワ文庫の棚まで案内すると、「僕は光瀬の古い友人で、さっき彼の顔を撫でてきたのです」とすごく感謝された。
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@hkazano シャレコーベ・ミュージアム(尼崎市)は一見の価値ありです。館長が現役のお医者さんなので、土日のみのオープン。要予約。skull-museum.jp/frame.html
建物もガイコツです。
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