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「ジャンさん、何か食べたいものがあったら…俺が取ってきます」
「あー、待ってまってジュリオ、ステイ。そんなに食えねえ、盛るな、もーるーなー」
「おっ。このピザ…やるな。うまい。デイバンでもなかなかないモノだぜ」
「…うん。サラダもいい。ここはアタリだ、メインを食わなくてもわかる」
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「ハハッ、気がきいてるぜ東京。動物園見たら、すぐに東京タワーに登れるってか」
「ああ、動物園とタワーのセット券が売ってるな。―すまない、大人5枚で」
「…行きましょう、ジャンさん。パンダが待っています」
「おう。テンションが上ってまいりました!もう今日はチビッコ気分で行こうぜ~」
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【ジュリオの部屋】
…本来、今回の旅は東京観光だったはず――俺とジャんさん、二人で…四百年の都、エド・トーキョーの結界巡りをして、その謎を解き明かす旅程を組んでいたのに… いや、待て。まだ、遅くない。ここから空港まで1時間、チャーター機を… ジャンさん、まだ起きているだろうか…
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「あっマジだ、このマカロニうめえ! ウェイトレス=サン、俺はビールね!」
「…日本のビールは美味しいといいますね。あ、甘いものもありますよ」
「このバッファローチキン、まじうめえ。…って思ったら。さっきからイヴァンが静かだと思ったら。先生、イヴァン君が一心不乱にチキン食ってます」
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「アレッサンドロ顧問のくれたこの旅行パンフレットによると…上野動物園、だね。ここは。フフ、まさか大のオトナがそろって、動物園観光とは。まあ、こういうのもたまにはいいね、ジャン」
「これが上野動物園か。緑が多くて、気持ちがいいな。都会の真中というのが信じられん。いいところだ」
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「「「「「 Buon appetito!! 」」」」」
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