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じつは、明治13年11月、石山本願寺の戦いを題材にした歌舞伎『御文章石山軍記』を主演したのが、初代右團次。
石山合戦の芝居は江戸時代にもあったものの、江戸時代は一揆厳禁だから、一揆をほのめかすだけ。
この芝居で初めて、大部屋・女形が総出で農具や竹槍を持って鬨の声をあげたのだそうです。
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初代右団次は篤信の門徒で、初演の前に西本願寺で大々的に顕如の法要を行ったそうな。
この国の役者の中で、唯一、一向一揆と縁のある役者が右団次で、それが空誓を演じているので嬉しかった。とのこと。
すごいご縁!
詳細は、塩谷菊美『石山合戦を読み直す――軍記で読み解く日本史』(法藏館)184頁