1
雨が強いときはデッキのヘリが濡れるので、絨毯を折っている。ねこはそういう楽しい場所を見逃さない。今朝は並んでじっと雨音を聞いている。あ、いまイソヒヨドリが鳴いたよ。
2
二度寝してやろうと思ってたけど、あまりにもきらきらしくて、やめた。きっと二度寝よりも気持ちいい。
3
白い花は存在しない。自然界に「白」という色はない。毎年この季節に沢山の「白い」花たちを目の前にして途方に暮れていたのだけれど、白くペンキを塗った板の上にのせてみて初めて解った。「白」はたくさんの「色」を秘めている。自然界では「色」は現象でしかないし、「純白」は概念でしかないのだ。
6
連休も終わったので、カーテンを寒冷紗に衣替え。夏支度その一。ああ、とても気持ちがいい。家がみどりみどりしている。
7
月下美人。昨夜、雨の前の蒸れた空気のなかでいっぺんに何と８輪咲いた。ここまで来ると優美を通り越して壮絶ですらある。家の外にまでそのむせかえるような香りが漂っていた。
今朝は月下美人が連れてきた雨。少し涼しい。
8
家の中のどこに居ても海が見えてしまうという、大変危険な家にお呼ばれしてきた。油断するとずーっと海を見てぼーっとしてしまう。何を隠そう我が家を設計した建築家のセカンドハウスである。嫉妬。
忘れかけていた「海のそばの小さな家に住みたい」っていう夢、やっぱりいつか、叶えたいねぇ夫よ。
10
我が家の月下美人、またまた酒を飲んでいるうちに咲いていた。今度は3姉妹。連日の猛暑で茎も葉もペラペラになって、すべての力をその開花に送り込むかのようにして。そのくせまだ他に、もうすぐ開花しそうな蕾も控えていたりして本当、強くて強くて儚くて、何だかもう泣けてくる。うん、酔ってます。
11
仏手柑でピールを作る。断面があまりにも美しくて、スライスしては溜息、茹でこぼして半透明になったのを見ては溜息。良い匂いの一日。
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ハイドランジア、カシワバアジサイ、ワイルドストロベリー、ナンテン、ヤマザクラ、ブルーベリー、ナンキンハゼ、ビナンカズラ、マンリョウ、ヤマモミジ、キヅタ、ノイバラ、アベリア、ミズヒキ、ナツヅタ、イチジク、カキ、ドウダンツツジ
山庭とぐるり、赤をあつめる。
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4月8日、我が家、今日も平和です、どうぞ。
ピザはホタルイカとマッシュルーム、庭の草。
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毎朝毎日、同じ場所で同じ日々が繰り返されるけど、まったく飽きることがない。むしろ毎日、ウワアッとなるしドキドキしている。朝の木漏れ日や風の音が嬉しくて、ねこたちが愛おしくて。今朝は山庭にジョウビタキの声が響いていた。おかえりおかえり！
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20211021 淡路島N浜。
我ながら毎回よく飽きないなと思う。皆が寝静まった深夜に、夜な夜な目をしょぼつかせながら並べている。誰憚ることなく自分の快楽のためにしている行為なので全く苦ではない。むしろ精神の安定と高揚、美しい場所へ連れて行ってくれる。
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陽がもうこんなに部屋の中に入ってくるようになった。
こういう時は落ち着いて、ねこを見て。呑み込まれないように。
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毎日毎日飽きもせず同じような景色を眺めているけれど、今日のこの景色は二度と来ないのだとふと思って堪らなくなる。
69の日に相応しい二日酔いの、今朝のこと。
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昨日からわたしのTLで「住宅街を散歩していたらふと呼び止められ招かれるままに門を潜るとそこはバラ屋敷で、ひとしきり堪能し土産にバラを切って頂き抱えて帰ってきた。夢かな」って人が全く別件で3人もいる。何だろう、もしかすると今、世界のあちこちでそういう龍宮的な扉が開いているのかも…！
日々の記録。ねこ、植物、種子、貝類、本、馬、料理、酒、海、山、旅、その他ありとあらゆる楽しいものごと。人見知りです。