626
オーナーはフィリピーナにこの型もミュージシャンだと伝える。で、フィリピーナは私に難問をぶつける。
「どんな音楽をやってるんですか?」
ヒラサワ絶句する。
627
ヒラサワ、絶句しているとオーナーが助け舟をアンダマン海峡に浮かべた。
「今夜DVDを貸してやるからなんていうジャンルなのか俺にも教えてくれ」
さすがオーナー。
またこんど!!
628
猫が興味を示さず、またいでいってしまうようなエサを「ねこまたぎ」という。
ではヒラサワまたぎとは何か。
629
私が頻繁に行う、演奏者泣かせの反則アレンジのこと。
1つのフレーズが二つの楽器の音域にまたがっており、どちらか一方の楽器だけでは演奏できないもの。
旋律の途中で楽器が入れ替わるダメなアレンジのこと。
はい。私はダメなアレンジを頻繁に行います。
630
例えばバイオリン奏者を数名呼んでおいて、フレーズの低域がビオラの領域へとまたがるので、弦を緩めてくださいとか言ってガン飛ばされるようなアレンジ。
631
そのようにして「オハヨウ」という曲は録音されました。
生きて帰れた者がここにおり。
632
そんなヒラサワという男の実態が、実は二人の人間をまたいでいると知ったらどうするか。
さあ、どうするか!
633
人間ならまだしも、ヒラサワという存在は、サトウキビとヤドカリをまたいだ存在だと知る日が近いと告げられたらどうする?
さあ、どうする!!
634
マシュマロは火であぶるとドロドロになって大地に滴り落ちる。
そうしておいて残ったサトウキビを齧り、甘味を得ようとする「焼きマシュマロ」という行為はなんなのだ?
635
よく広大なサトウキビ畑でサトウキビを齧りながら「これあんまり甘くないので砂糖かけてもらえますか?」
とか言っている都会者がいるが(いない)、それほどにサトウキビは甘くない。
636
そもそもあれを最初に齧った人はエライ。
サトウキビ以外にどんな物を齧っただろう。
多くを齧ったおかげでサトウキビの甘さを発見したのじゃなかったか。
私なら順番に齧り、パクチーを齧った時点でもう齧るのやめる。
637
そもそも多くの人は齧ったこともないサトウキビをとても甘いと思っている。
私は実際に齧ったのでその甘さが地味な事を知っている。では多くの人がサトウキビをとても甘いと思う原因は何か。
聞き齧り。
またこんど!!
638
639
撮影の後は時計修理をしながら月締メ・フォルマントの編集をしながら完全に時計を壊す。
これで諦めがついた。
どっちの?
640
信じられないだろうが、私はこう見えて華奢なのだ。
外見からは想像もつかない華奢な男が今後、主に歩数をどうやって知るのか。連続不動時間をどうやって知るのか。
642
想像もつかないだろうが私は足首が細い。
よく歩行中にMTFのオネエサンに足首を掴まれるほどだ。
643
21世紀ともなればダッコちゃんを知らない世代が存在する。
ダッコちゃんは昭和の時代に街ゆく人がみんな腕にはめていた人形だ。調べてみるがいい。
世紀をまたいでようやく大勢が大真面目ですることがオカシイく見えるのか。
遅すぎる。今思え。何かおかしいと今思え。
644
今は大人なのでダッコちゃんが滑り落ちる程細くない。
太くもないけど。
ダッコちゃんが破裂する程太い場合は生活態度を顧みること。
645
あの頃はダッコちゃんを腕に付けていないと店に入れなかったし、飛行機にも乗せてもらえなかった。ダッコちゃんポリスが存在してダッコちゃんを付けない者は逮捕された。
646
ダッコちゃん離婚というものが存在した。
「あなた、何故ダッコちゃんしないの?!!」
「する理由を述べよ」
「TVがしろって言ってるのよ」
647
「しないとどうなるんだ?」
「死ぬのよ!」
「私は死んでるか?周りで死んだ人を見たことあるか?」
「これから死ぬのよ」
「死ぬのはおまえだ」
648
あ!騙された。
時間過ぎている!
嘘つきどもめー!
またこんど!!
649
シンセ教室のセンセをやっていた頃の話。
650
店長さんがやって来て、食事に手を付けていないステルスにこういった。
店「あ、お嫌いですか?」
ス「いえ、どなたかいらっしゃるかと思って」
店「あああ、失礼しました。両方召し上がってください」
無理。