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これTLの戦前マニア向けに描いたものであって、昭和のほうは昭和十年代なんであんまり一般の方の参考にはならないと思います
昭和後期は全然違ってきます
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過去の描写をした時に現代のマナーで指摘されてしまう問題は根深くて、元々正しかったのに変な指摘が入ったせいで台無しになることもある
厄介なのは、指摘する側が正しい、みたいな風潮があって、誤解を解くのにコストが釣り合わないことである
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たとえばスーツの一番下のボタンをあける、というのは、1930年代の中頃からフロントカットに変化をつけようということで広まり始めたもので、当時はスタイルの一つに過ぎず、「マナー」なんかではなかった
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裏を返せばそれ以前はそもそもボタンの閉め方にルールなど存在せず、各々好きなように着ていた
それどころか、大正の終わりごろ、着丈が短くて襟の返りが長いものが広まった時、上のボタンを開けて下のボタンを閉める、という現代と真逆のスタイルが推奨されたことさえある
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このボタンの閉め方には詳細はわからないがお金儲けのおまじないがあったらしく、戦後になってもあえてそういう閉め方をする人がいたらしい
戦後、だんだんボタン位置が下降してフロントカットの削り角度がキツくなるにしたがって、下のボタンはただの飾りとなった…
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さて、あるイラストレーターが昔の写真を見て、そのまま下のボタンが閉まったスーツを描いたとする
ところが現代知識のファッションで名の通った人からボタンの描き方が悪い、と指摘が入る、そうするとそのイラストレーターは服のことを知らない、とレッテルを貼られることになる
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仮にそのイラストレーターが参考にした古写真を公開したとする、ところが残念ながらそっちは拡散されない…
これは単なるたとえ話だが、こういうことが色々なジャンルで良くあるのだろうと推測する