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「インドの食事も飽きてきただろう。うちの奥さんはインターナショナルな料理が得意だから食べにこいよ」と友達に誘われたので「久しぶりにカレーじゃないものが食べられそうだな。どんな国の料理だろうな」と楽しみにしながら行ってみた。「ムルグ・ラホーリー」というパキスタンのカレーが出てきた。
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梱包用のプチプチするやつってどこに行ったら手に入るかな、と雑貨屋のおじさんに聞いたら「それは、自分で、自分自身で、自分の足を使って、マーケットを、くまなく、探さなければならない」と重々しく言われた。「知らない」とひとこと言ってくれればいいのにな、と思った。
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近所の女学生達の「ねえ、あの人の髪型ひどくない? 髪の毛切ってる途中で美容院が爆発したのかしら」「しっ! あの日本人、ベンガル語がわかるらしいよ」という会話が聞こえてきたけれど僕は元気です。
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先生の息子が「誰もやっていないような、斬新なタブラ演奏のスタイルを確立したいんだ」と言っている。気概はいいが、方向性が間違っていると思う。 twitpic.com/c8achj
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インド音楽のライブを観にいってきた。演奏前に「君は日本人か。今日ステージに座っている二人は、インドを代表する素晴らしい音楽家なんだ。彼らのプレイを聞けるなんて本当に幸せなことなんだぞ」としきりに話しかけてきたインド人が、演奏開始40秒後に爆睡し始めたのを見て小さな衝撃を受けた。
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カルカッタに新しくできた日本料理屋に来ている。この "女子高カレー" というのはなんですか、とインド人ウェイターに聞いたら「ジョシコーは、日本では "スパイシー" という意味なんだ」と言われた。知らなかった。
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カルカッタに新しくできた日本料理屋に来ている。渡されたメニューには「タマキ寿司」「焼き鳥フィッシュ」「女子高カレー」「チキン・ア・ラ・ヒップホップ」といった料理が並んでいるが、この店大丈夫だろうか。
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知り合いのタブラ奏者が "ワサビ" という名前の日本料理屋を始めた、というので来てみた。意外と挑戦的な看板だな。 twitpic.com/c76c9x
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矢野顕子さんとSkypeで話をした。インドの回線事情のせいでしばしば会話が切断されるのだが、かけ直すたびに矢野さんから「お、またユザーンが這い上がってきた」と言われて、なんだか崖から突き落とされ続けるライオンの子どものような気分になった。
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街で使えるベンガル語:アプニ エクトゥ チレジャッチェ ボレ ニッチェンナ エイ ドシュタカタ、カルケ アプニ アマケ チェンジダワル ショモエ ディエチェン(あなたが「ちょっと破れてる」と言って受け取ってくれないこの10ルピー札は、昨日あなたがお釣りとして私にくれたものです)
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街で使えるベンガル語:「アミ アゲオ ボレチト、アミ バンガリーメエケ ショモンド コルボナ(ベンガル人女性とお見合いをするつもりはない、と私は前にも伝えたはずです)」
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母親から電話がきた。「元気? マグロの解体ショーに行ってきたの。おいしそうな部位が買えたから今日はマグロ三昧よ。今、カマの辺りの一番おいしいところの皮をはがしてるとこ。あんたは今日もカレー?」と言っている。インドの携帯で、着信拒否ってどうやってやるんだろうか。
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4月にあるライブのオーガナイザーからメールがきた。「すみません、ちょっとスタッフが足りないので、ユザーンさんに開演前のドリンク販売もお願いできないでしょうか」と書いてある。
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昨年7月に開催された「100%ユザーン vol.3」でのyanokami・小山田圭吾さん・mabanuaくん・MIYAVIくんとの演奏が1曲ずつ、スペースシャワーTV "DAX" よりアップされました。ぜひ観てみてください! dax.tv/features/3627.…
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インドに来て、1ヶ月が過ぎた。「今の自分の気持ちにピッタリな曲を聴いても、癒されるどころかどんどん満たされなさばかりが募ることってあるよな」と、矢野顕子さんの「ラーメンたべたい」を聴きながら思った。
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インドにオーディオテクニカの携帯スピーカーを持ってきていたことを突然思い出した。「なんで今まで忘れてたんだろう。久々にMacのスピーカーじゃない音で音楽を聴けるな」と思いながら、急いでつないでみた。急ぎすぎて変圧するのを忘れ、破裂音とともに煙があがった。さようなら僕のスピーカー。
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小室哲哉さんは僕のことインド人だと思ってるのかな RT @zeebrathedaddy 小室さんが言ってたんでそうだと思い込んでました RT @u_zhaan 7曲目にも日本人が参加しているらしいですよ RT@zeebrathedaddy 小室さんのアルバム〜唯一の日本人参加曲!
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「チョイチョーイ」というベンガル語を新しく習った。湖で白鳥を呼ぶときに使う言葉だそうだ。おそらく使うことはないだろう。
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カルカッタのタブラの先生が、僕の兄弟弟子に「お前のタブラは音楽的じゃないんだ。いい演奏をいっぱい聞かなきゃダメだ!」と叱っているのを見て、「なるほど、いいことを言うなあ」と思っていたら、そのあとに先生が「もっとネットでYouTubeとか観ろ!」と言い出して思わず噴き出した。
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近所のヒモ屋に「売れ行きはどうだい」と聞いてみた。「お前にもし次の人生があったら、ヒモ屋になるといいよ。暇だぞ」と言われた。 twitpic.com/c1t4nx
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ベンガル人から話しかけられた。「わたし、日本語すこし話せます。OK牧場。OK牧場」と言っている。彼はもう少しきちんとした先生を探したほうがいいと思う。
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タブラが見つからないので、練習用の楽器を友達のところに借りにきた。友達のお母さんが「スクォール飲む?」とすすめてきたので「なんですかそれ」と聞いたら、「味はよくないし、体にもよくない。ただ、色はきれいなの。どうする?」と言われた。飲まないよそんなの。
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母親が「あんた、インドに行くならティッシュ持っていきなさい。いろいろ便利だから」と持たせてくれたポケットティッシュを見ながら、"これ、いつのだよ" と小さくつぶやいたムンバイの朝です。 twitpic.com/c0rkyu
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路上で僕を見つけるたびに「ニンジャ! ニンジャ!」と叫びながらエア手裏剣を飛ばしてくるおじさんのいない街に引っ越したい。
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インドの人が「お、それが噂のiPhone5か? ちょっと見せてくれよ」というので貸してみた。嬉しそうに少しいじったあとに、とつぜん怪訝な顔になった彼が「…おい、これは君のボーイフレンドなのかい」と、待ち受け画面に表示されたレイ・ハラカミさんを指さしながら言っている。