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入院した父はきっと暇だったのでしょう。
母によく電話をしてきました。いたって元気な声でした。
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その電話が、父と交わした最後の会話になりました。
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それでももしかしたら戻ってこれないかもしれないという気持ちもあったのでしょう。母と今後のことをいろいろと話していました。
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家は自営業だから、対応しなければならない仕事もあるのに全く進められない。二人でずっとため息。朝起きて、ずっと電話におびえながらすごして、夜寝る。末期はずっとそんな感じだった。
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それでも、弟は言いました。
俺がお父さんを殺した。
俺が帰っていなかったら、お父さんは死ななかった。
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弟もしっかりとコロナ対策をしていました。消毒はもちろん、家に来たあとも当然マスクを着用していて。しばらくすると発熱もおさまっていたからと、一緒に食事を。
これが結果的には命取りになってしまった。
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僕も母もそれは当然思っています。何度も自問自答しました。なんでこんなことになったんだろう。
弟は家を出たときには全然なんともなかったそうなのですが、こちらに向かっている途中に発熱を自覚していたそうです。でも、じぃじじぃじ久しぶりだと喜んでいる子どもたちを見て、引き返せなかったと。
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俺は一生兄貴や母ちゃんに恨まれるだろう。自分も自分をずっと恨んでいく。そう言って泣きました。
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不安を拡大させるだけではないか、という気持ちもありましたが、一人でもこんな経験をする人が減ってくれればと思っております。
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昨晩の発信を多くの方に受け止めていただき、また温かいお言葉を頂戴し、本当にありがとうございます。数が多く、個々へのコメント・返信は控えさせていただきますが、一つ一つ読ませていただいております。
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こういうところに書いてどうするんだろうと迷っていたけれど、相談した結果、発信しようということで踏ん切りをつけました。暗い内容で長文になるかと思いますが…申し訳ありません。
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まずは弟の家族ですが、おなじく自宅待機を徹底していたこともあり、幸いにもそれ以上に感染が拡がることはありませんでした。
家への移動も自家用車だったため、公共交通機関も使用しておりませんでした。年末から休みでしたので、そこからの他人様への感染はなかっただろうということです。