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@DialoverAzusaM 梅雨とはそういうものだぞ、アズサ。
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瞳を閉じて雨音を聞いていると、思考の海に身を委ねることが出来る。
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自分ひとりになったような感覚も悪くない。
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屋敷が随分静かだったから、つい読書に集中していた。
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そろそろ夕食を作らなければな。
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その後はリルケの詩集を読むとしよう。
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今日という日に相応しいのは……やはり、『オルフェウスへのソネット』か。
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静かな夜の海で、ただ波の音を聞くという体験は、とても有意義だった。
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波の音だけではないな。はしゃぐコウ達の笑い声も、耳に心地良かった。
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@DialoverAzusaM また作りに行けばいい。
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おい、家畜。
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お前は隙がありすぎる。だから逆巻の次男に付け入られるんだ。
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自覚がないのか?
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どうやらお前には、罰を与えなければならないようだ。
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覚悟しておくんだな。
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あいつのところには行かせない。
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さっき罰を与えると言っただろう。今夜は俺に付き合え。
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もし、どうしても俺に愛してほしいと言うならば……。
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俺が与える痛みに最後まで耐え抜け。そうしたら、考えてやらなくもない。
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返事が聞こえないな。分かっているのか?
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……やはりどう足掻いても、お前は俺の傍から離れられないらしいな。
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晴耕雨読と昔は言われていたようだが、晴れの日に木陰で本を読むのもいい。
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休みは長い。図書室で何冊か借りてくるか。
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弟たちとサマーカーニバルという催しに参加している。
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俺は今、観覧車に乗っているところだ。