生物学の世界地図かいてみた 【Map of Biology】 youtu.be/rrKRrI0yepk 以前ご意見頂いた生物学の世界地図が完成したので、 ご報告させて頂きます! 動画では各分野の解説も行っているので、 ぜひ見て下さい!
肝臓は最も再生しやすい臓器であり、その90%がなくなっても再生可能であることが知られている。 しかし、その再生の由来となる幹細胞がどこから供給されているのかわからなかった。 本日発表された2報の論文では肝臓の肝小葉内の"Zone 2"という細胞が幹細胞増殖を誘導することを明らかにした。
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今年の夏は夏休み科学Vtuber相談室を開きます! 今年はNHK夏休み子ども科学電話相談が中止とのことです。 そこで今年は子ども、大人関係なく科学、学術など日常の疑問についてVtuberが相談に乗らせて頂こうと思います。 #夏休み科学Vtuber相談室 twitter.com/nyakagawa_r/st…
人の肺の中に再生能力のある細胞が見つかった🫁 この細胞は喫煙で再生されなくなる🚬 肺の病態研究に息吹を吹き込む研究である。 MC. Basil, et al. “Human distal airways contain a multipotent secretory cell that can regenerate alveoli” Nature. 2022 Mar 30. doi: 10.1038/s41586-022-04552-0
遂にヒト体細胞から多能性幹細胞への化学的なリプログラミングが達成された。 ヒトiPS細胞から15年後の一つの悲願の達成である。 詳細はリプライ欄にて解説。 J. Guan, et al. "Chemical reprogramming of human somatic cells to pluripotent stem cells" Nature. Published 13 Apr 2022
今年になってからABO型血液型と腸内細菌叢に関する論文が3報出ています。 特にうつ病、精神との因果関係が示されている細菌の存在量の違いが示されています。 時代が進み科学の解像度が上がることにより、ABO型血液型と性格との関係もあながち否定できなくなってきていて非常に面白いです。
光合成しない細胞が光合成するようになる、酵母とシアノバクテリアのキメラ生物が誕生した。 真核生物の誕生に迫る画期的な研究。 詳細はリプ欄で紹介 JE. Cournoyer, et al. “Engineering artificial photosynthetic life-forms through endosymbiosis” Nature Communications, vol 13, 2254 (2022)
同じアミノ酸配列から作られたタンパク質でも構造は変わりうる、驚きの結果が示された。 詳細はリプで紹介 AA. Rosenberg, et al. “Codon-specific Ramachandran plots show amino acid backbone conformation depends on identity of the translated codon” Nature Communications Pub 20 May 2022
(...研究者の皆様聞こえますか。...聞こえますか。 円安や半導体不足、燃料価格の高騰を受け、実験に用いる試薬・消耗品が7~8月以降は価格改定が見込まれます....。6月の今、早めに購買するのです...。私の知り合いは2〜3割以上値上げするものもチラホラあると言っていました...)
テッポウエビは4000℃以上の衝撃波を出すが、自身の脳をどう守っているのかよくわかっていなかった🦐🧠 本日発表された論文で、その防御機構が明らかとなった⛑🪖 ACN. Kingston, et al. “Snapping shrimp have helmets that protect their brains by dampening shock waves” Curr Biol, Jul 05 2022.
テッポウエビはハサミを急速に閉じることで4000℃を超える高温で超音速の高振幅の衝撃波を出す🦐 これにより他のテッポウエビを威嚇したり、獲物に外傷を与えることができる。 そのため他のテッポウエビからの衝撃波を被ることはもちろんのこと、自分自身の衝撃波を受ける可能性が考えられる。
今日発表された論文では、テッポウエビは目の下にフード構造を持っていることが明らかとなった(写真のc参照)🦐 このフードがないエビは衝撃波を受けると運動制御ができなくなり、圧力センサーの実験から水を閉じ込め、排出することで衝撃波を緩和することが明らかとなった。
テッポウエビは普段は巣穴で生活し、脅威を感じたときや不慣れな環境ではすぐに巣穴を探す。 そのために筆者らは、テッポウエビがそもそも衝撃波の影響を受けるか(方向感覚や運動制御の喪失)、フード構造が衝撃波の影響を防げるかの4通りの行動実験から、巣穴に到着する時間を評価した。
結果としては、フード構造を除去したエビは、図A, Bの一番左のように巣穴に到着する時間や直立姿勢になるまでの時間にが多くかかった。 そのためテッポウエビが衝撃波の影響は、運動制御の喪失といった他の生物が衝撃波を受けたときの神経外傷と一致していた。
更に圧力センサーを用いた実験でフード構造の有無で、テッポウエビのフード構造が衝撃波が軽減できていることを確かめた。 またテッポウエビ自身が発する衝撃波は、衝撃波を受けた対象が受ける衝撃波の大きさと同等であることも確かめた。
ここで一つの疑問として、外骨格を持つ甲殻類であるテッポウエビは自身の固い外殻で衝撃波を防いでいる可能性がある。 その疑問を解消するためにフード構造の有無で外殻内外で衝撃波を記録した。 その結果、フード構造は衝撃波の大きさを変えるが、外殻の内外では衝撃波の大きさは変わらなかった。
ここまでの結果から、フード構造がどのように衝撃波を防いでいるのかという疑問が生じる。 そこで圧力センサーの実験から、テッポウエビのフード構造前方の開口部は、水を閉じ込め排出することで衝撃波を緩和することで脳を守っていることが明らかとなった。
以上の結果から、テッポウエビのフード構造は、衝撃波を減衰させ流ことにより神経外傷の短期的な行動への悪影響から自身を保護することが示された🦐 このフード構造を、筆者らは初めて発見された生物学的アーマーシステムと述べている。
筆者らは、爆発物やその他の衝撃波の発生源を扱う人間の保護用ヘッドギアの改良につながり、ヒトの頭部を爆風による神経外傷からより良く守るヘルメットの設計に役立つかもしれないと述べている。
【🦐テッポウエビの伝説🦐】 ・はさみが噛み合う瞬間に発生した超高温の気泡が瞬時に破裂することで、プラズマと4400℃もの高温・衝撃波が生じる ・その衝撃波に耐えるために、ケプラー繊維の強度を超えるヘルメットを持つ⛑ ←New twitter.com/takatoh_life/s…
キツツキは木をつついた際、脳震盪を防ぐために衝撃を吸収すると今まで言われていた⛑ しかし実際には衝撃を吸収せずに、ハンマーのように頭部を硬くして負荷を軽減することが明らかとなった🐦🔨 SV. Wassenbergh, et al. "Woodpeckers minimize cranial absorption of shocks" Curr Biol Jul 14 2022
認知症の一種であるアルツハイマー病のメカニズムとして知られるアミロイド仮説が否定されたという話しが流れています。しかしLesné氏のねつ造発覚によりその一部が否定されただけで、アミロイド仮説自体はまだわからないというのが現状です。 science.org/content/articl…
多く広まっているこのツイートですが、URLのプレスリリースや論文からはこの結論は導き出せないので解説致します。 <URLの論文の主張> 日本人はBlautia属の菌が多いし、肥満が少ない。 じゃあマウスでBlautiaを増やしたら肥満改善できるんじゃね? 実際Blautia増やしたらマウスの肥満が改善された。 twitter.com/MoterSensha/st…