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考えてもみてくれ。部屋に1人。友達とも会えない。外にもろくに出られない。そんな中、「これを見て、感想をいつまでに送れ」という通知だけが続々と入ってくる。私ならとっくに発狂済みですわ。
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これ、「大学院に行くやつは年収を上げるために行ってるんだから公的資金を投入するなんてもってのほか」という論理が通用するとしたら、大学院で院生が自腹で行った研究成果に「社会」がフリーライドする、ということになるんじゃなかろうか。
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これを書くのは120回目だが、「留年者退学者を一定数出したら大学にペナルティ」という施策が諸悪の根源である。こういう施策を出すのにも理由はあるのだろうが、害悪のほうが明らかに大きい。
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何度か書いてるが、私の父は私と姉の高校の弁当を作るという、当時としては超最先端の父親であったが、結局姉には嫌われ、妻(私の母)には離婚された。「あれでダメなら何やったってダメな時はダメじゃん」という諦めが、私の中にあるのである。
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改めて思うが、「入学以来、一度もキャンパスに行ってない」って、それは相当キツイことだぞ。今の一年生以外の誰も経験したことのない非常事態。誰が悪いとかどうすればとかはひとまず措くとしても、「これをいい機会だと思ってネットで友達作って」とか軽々しくいえるようなもんじゃないだろう。
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この内閣の何がガッカリかって、「二階の傀儡」というのが一番ガッカリである。あんなどうにもならん爺さんが傀儡内閣作れるぐらい、今の自民党って人材が払底してるんだなあと。
news.yahoo.co.jp/articles/05636…
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チコちゃん見てるが、日本にチップが根付かなかったのは「チップあるなら無給でいいだろ」という店が出てきたからだといってるが、これが本当なら日本の経営者の悪どさは昔からなんだなと。
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同業者みんな同意すると思うが、今の中国の若者の「共産党政府を信じている度」はマジガチである。これを洗脳といおうと思えばいえるのかもしれんが、実際、国は豊かになってるし、信じない要素のほうが少ないのであろう。
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オンライン授業の作り手はふだん以上の作業量を強いられているわけだが、受け手は保護者含め間違いなく「手抜き」ととるし、「これで同じ授業料はおかしい」「返金しろ」となるであろう。
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年内最後の院ゼミで、授業後にある中国人留学生が「今年は本当にありがとうございました。私が今あるのは先生のお陰です」と深々と挨拶していった。中国人、こういうセリフを本当に衒いなく言うのである。私も常々、見習おうと思っている。
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昨日の文化人類学者たちとの飲み会、「人類学のフィールド調査は「この社会はこれで上手く回ってる」ということを前提にしたものが多いが、社会学の調査は矛盾を前提にしたものが多い」という話になってなるほどだった。社会学系の人から「人類学はどうして矛盾に触れないんだ」といわれると辛いと。
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大学に来なくなったり指導教員と音信不通になったりするのはある意味生真面目な学生が多く、そういう教員は同じく生真面目な教員を選びがちで、却って衝突が多くなる。一方淡泊な学生は淡泊な教員を選んで大過なく卒業していく。という仮説。
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昨日も書いたが、人文系が劣勢になってきているとしたら、それは若者が勉強しなくなっているのではなく、若者の意識が「現実の問題を解決しなければ」に向いてきているからかもしれない。SDGsのように。それだと、文学や歴史に対しては「そんなことやってる場合じゃない」と感じるのだろう。
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面接では愛読書を聞いてはダメ、ということになっているが、面接官が言う分には問題ないだろう。
ワイ「私の愛読書は蟹工船です。それでは面接を始めます。」
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哲学者とか現代思想系の人に目立つのだけど、「この境地には自分しか到達できていない」みたいな態度をとりがちで、でも書かれたものを見ると「え、それ普通じゃね?」と思うものも多く、それを指摘されてなおさら苛立って、みたいなパターン。
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ちょっとビックリする話を聞いた。うちの学部、二外の必修をやめるんだって。
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娘と妻が言い争って、「えっ、ママは私に将来働けっていうの!?」とかいっとる。
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「一生学び続ける社会」って、私にはある種の地獄に思えるのだが、そういう社会になってしまうのなら仕方がない。まあどの道、「死ぬまで働き続ける社会」にはなってしまいそうだし。
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今日、2年生ゼミである学生が「スマホやネットのない時代にみんながどうやって過ごしてたのかに興味があります」といって、そうかもうそれが研究対象になる時代なのかと。
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学生に聞くと、とにかく就職活動がイヤなようなのだよな。最初に内定もらったところにとっとと決めるのも、可能なら最初に勤めた会社にそのままずっと勤め続けたいと思うのも、就活がイヤだから。そしてそれは、日本風の「面接で深堀りと称して根ほり葉ほり聞かれる」のが影響しているようで。
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マンモス私大の社会系学部の卒業生と話す機会があったが、「ゼミは20数名」「ゼミは出ても出なくてもよく、常時出てるのは8名程度」「卒論は何か質問があったら教員に連絡。自分は一度もなし」「指導教員とサシで話したのは謝恩会が初めて」とのことであった。
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中国人と日常的に接していると、「許さん」「何様」「王様」宛のメールを書くのに何の抵抗もなくなるのである。
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ご多分に漏れず、私も学生から腹の立つメールをもらうことが多いが、一番ムカッとくるのは「バイトなので休みます」だな。これを送ってくるやつ、いったい何を考えてるんだろう。
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もう本当にぶっちゃけていってしまうと、同僚の研究能力は二の次であることは間違いない。何より校務をやってくれるかどうか。これがトップ。
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よくわかる。ジョブ型を推す人、自分の能力に自信があるんだなあと。
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