企業社会で役に立つ有用なスキルセットを持たない学部・学科を専攻した大卒者たち――つまり人文系——は、社会での居場所を確保し生活の糧を得るために一計を案じた。自分たちが大学で培ってきた文化資本や道徳資本(道徳的優位性)それ自体を「仕事」にするようになったのだ。