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男性として生きてきた感覚が長いと、女性たちに「暴力で解決する」という発想が根本にないことが感じられる。殴られたら殴り返して身を守るは男の考え。だから、襲われた女性に「え、そんなの殴ってでも抵抗すればいいじゃん」とか言う男がいるが、それは本当に男性だけの感覚で物を言ってるなと思う。
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女性の姿で暮らしてみて、社会に渦巻く「女は美しくなければ価値がない」という圧力を感じるようになった。太っちゃいけない、老いちゃいけない、愛されなければいけない。男性からの圧だけじゃなく女性自らも自分にそれを課して苦しんでる子を見ると、社会全体が押し付けた女性の生き辛さだなと思う。
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最初のころは紳士的で良い男性だなと思ってた人が、仲良くなり始めたら急に「君も歳だもんねー」みたいな失礼ボケ始めて一気にやだなと思った事がある。彼氏でも男友だちでも、仲良くなると急に容姿とかイジりだす人多いんだよな。アレ冗談とか関係なく普通にムカつくからやめたほうがいいぞ。マジで。
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別に太ってる女性に魅力がないわけでもないし、メイクしない女性がいたり、ベリーショートにする女性がいてもいいのに、関係ない赤の他人が「うわっ、あんなの女捨ててるわ」とか評価してくんの何様だよって話だよな。本人がそれでいいってんだから、外野がなにが女でなにが女じゃないとか決めるなよ。
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テレビで鹿の刺身が紹介されたそうだが、これ自分が食べないようにするってだけじゃなくて、2018年にはシカ肉を生食した人が献血に行って、それを輸血された患者が亡くなったケースもあるからマジで危険。
E型肝炎:輸血で感染、女性死亡 献血者はシカ肉生食 | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20180…
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帰りの夜道で酔っ払った男に女性だと勘違いされ、ナンパついでに痴漢された経験のある身としては、酒場で酒が買えなくて各々が酒を持ち寄って灯りの消えた街で路上飲みし始めそうな状況は嫌な予感しかしない。
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女性が主体的にできる避妊方法が少なく、コンドームは男性の協力が必要なのに正しく使えてる人はほとんどいない。妊娠中、女性は必ず産むか堕すかの選択を迫られるのに、男が逃げても捕まえる法律もなく、新生児遺棄事件では逮捕されるのは母親だけ。そんな中、緊急避妊薬の市販を止められてんだよな。
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男性に理解されにくいけど、恋人以外が「相手を性的に見てる」って本人に言うことはプラスの表現じゃない。例えるならハゲてる人を見てハゲてるなって思うのは自由だけど、本人に「ハゲてますね」って言うのは失礼なのと同じ。「おっぱい大きいね」も「脚エロいね」も思うのは自由。言ったらセクハラ。
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よく男性で「女性がいると華がある」みたいに言う人がいる。女装し始めの頃、化粧水やらメイクやらヘアー用品やら色々覚えてく内に「こんだけ手間暇かけてるんだから、そりゃいるだけで価値ある存在になるよな」と思い、そしてなぜそれが『女性』にだけ強いられてきたのか、男は考えるべきだと感じた。
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少女漫画やレディースコミックとかで女の子が強引に迫られたり、壁ドンや頭ポンポンされてキュンみたいになってるの見て「現実も女の子はこんな願望があるんだ」と勘違いする男性がいるが、それは「殺人が起こる恐怖映画が好きな人は殺されたがってる」って解釈するくらいズレてるから気をつけような。
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男性の見た目のとき女性から話だけ聞いて「そんな奴いるのかよ」って思って、実際女装後に遭遇して驚いたのは『女性だけのカラオケにナンパ目的で突然乱入する男』だった。ヒトカラでも女性2人だけでもお構いなくドア開けて入って「一緒にやろうよ」と言ってくる。いや、マジで同じ男でも正気を疑う。
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なんか口説く時ベターな行動より『好きな人にされたら刺さるベスト』を初手でやろうとする男いるよな。例えば急に呼び捨てしてみたり、いきなり身体に触れてきたり「キュン!」的なの狙う奴。そんなんいいから丁寧に話したり、距離保ったり『嫌われない行動』とってくれよ。好きになる以前の問題だわ。
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「セクハラとか痴漢冤罪とか男は肩身が狭い!」と思ってる男性は1度考えて欲しい。例えば痴漢やセクハラの被害は女性が多いので女性の敵の問題だと思う人が多いが「我々男性の中に男性の肩身を狭くしてる裏切り者がいる」とも言える。痴漢やセクハラをする男は女性だけでなく、男性の敵でもあるのだ。
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ラッコを知るたび感情がかき乱される。
・ラッコは手をほっぺたに当てて温める仕草を見せる←かわいい
・ラッコが貝を割る石にはお気に入りがある←かわいい
・ラッコはその石を仲間に自慢したりもする←超かわいい
・ラッコはメスを強姦の末に殺し、数日間死体と交尾し続けることがある。←怖過ぎる…
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男性の見た目から女性の見た目に移って実感したのは、男達はいかに先人たちが作り上げた男社会の恩恵を受けてるかに気づくべきだということ。街を歩いているだけで性的に加害されない、職場で性別でジャッジされない、声をあげたら辟易される。そんなことが起きないだけで、十分特権階級だったんだよ。
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「やめてと言っても下ネタをやめない男性の心理が知りたい」と相談が来ました。下ネタやセクハラを嫌がる女性の反応を「盛り上がってる」と勘違いする男性がいます。普通の事を言うより大きな反応が来るし、彼らはそれしか女性と接する術を知りません。思考はスカートめくりする小学生で止まってます。
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普段「男性はこんな所を直すべき!」って発信は僕が男性だから男性に呼びかけてるんでイメージは敵ではなく「ヘイ、ブラザー、俺は女性の格好してこんなことを体験したけど、この女性の訴えてることはマジだぜ」って話なのに、それでも「男の敵だ!」って男性いるから「ヘイ、メーン…」ってなってる。
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女性の格好になって、年齢の話になると25歳を過ぎた辺りから年配の男性とかに「結婚はしてるの?」と聞かれるようになった。大体「子ども欲しいでしょ?」的な話とセット。なぜ女性だと見ると、当たり前に結婚して子ども産むと思われるのだろうと感じる。男性の世界だけでは分からない女性の生き辛さ。
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「性加害されたことない女性はほぼいない」と言うと男性は「それはさすがに嘘でしょ」と言うが、女性の格好で歩いててナンパしてきた男性に急に腰に手回されたり、腕を掴まれて思う。これも一つだな、と。こういう日常に溢れる性加害は、もう女性の日常過ぎて立件もされないし、男性の目に届いてない。