551
凹むのはいいんだよ。でも、凹む自分を弱い人と思い込んではいけない。人や、ものごとに対する感性が鋭くて最初に強く違和感を受け取ってしまうんだ。人もそれぞれに、ものごともそれぞれにいいものを持っている。それを見出していくようにしようね。
552
人は家族関係も含めて自分の人間関係の中で生きていかなければならない。それが自分の世界だ。人と折り合う努力を続けながら自分というものを築いていく。どうしても折り合えない人とは遠慮なく距離を取る。自分の世界を人の世界に侵食されて曖昧な世界にしないためにもそれはとても重要なことだ。
553
誰にも好かれようとする人は、
誰に対しても好かれようとして、
その人その人で言動や、振る舞いを変える。
そんな人、誰が好きになるか。
554
昨日を悔やみ、その無念を今日に引きずり込み、また明日に対する過度の期待、不安で気持ちを乱し今日の自分を萎縮させていないか。今日を納得できる日にしよう。今日の終わりに笑っても泣いてもそれはそれでいいじゃないか。今日を引きずらず明日も納得できる日にできれば自分らしい人生を築けるぞ。
555
今の自分の力では可能なことより不可能なことのほうがいっぱいある。焦らない人はそのように考える。不可能なことに向かって努力しても仕方がない。可能なことに努力して確実に結果を出していく。その努力を継続していけば不可能だったことが少しずつ減っていく。慌てる必要もないし、ゆっくりとね。
556
逆境のときは潮が引くように人が去っていく。この人までも、と信頼しきっていた人までが去っていく。どのような信頼をしていたのか。自分に都合よくパシリにして信頼していたのか。逆境のときに成長する人は立ち直って例外なく謙虚になる。信頼するよりも信頼されることが大切なことを知ったからだ。
557
傷つくことが多い時期は辛くても乗り越えようね。本当は豊かで円満な人間性を仕込んでいる。傷つくことのない人の心は入ろうとしてもスベスベしてすぐに転んでしまう。傷ついて癒すことを経てきた人の心はさざ波のような優しい起伏に富んでいて決して転ばせないで迎え入れる。そういう人になるよ。
558
辛そうに頑張るくらいなら休もうよ。
気持ちよく張り切れるときだけ張り切ってみなよ。
苦行のように頑張るのが怖くなる。
素直に生きたいのなら柔軟になろうぜ。人生はそう言っているんだよ。
559
いい人間関係を保ってきた人が急に鬱陶しくなる。その人に特に変化があったわけでもないのに、そういう気持ちになるときは自分に原因がある。自分にどこか投げやりなっているところはないだろうか。いい人間関係は双方が無意識にそうであるよう努めてのことが多い。自分に気合を入れる必要がある。
560
常に前向きでありたいが、それでは心身が持たなくなる。後ろ向きになるときがあってグズっている。ふて寝なんかもしている。あーあ自分はダメだと嘆いている。そんないっときがあるからその10倍20倍もの前向きのときが生まれる。後ろ向きは心身のリフレッシュの時間だからそのように過ごせばいいのだ。
561
あれもできない、これもできない、と騒がしく自分を追い立てては駄目だよ。誰だってできないことはごまんとある。ずっとずっと数は少ないけれど、これはできるぞ、というものを自分のために見つけてあげよう。あとはきみの努力次第だ。見つけてあげた奴はどんどん凄い力を発揮していくからね。
563
周りにばっか気を遣うなよ。
オレの人生だ。
オレの好きにさせてもらうぜ。
そのために気を遣え。
564
一生、自分直し。
そうそう、その気持ちが大事なのよ。高齢の僕なんか残りの一生をかけたって至らないことは山ほど残る。
それでいいのだ。たとえ1%の直しができたらそれはそれで凄いことだから。
566
凹んでるね。昨日も凹んでいたよな。気にしなくていいよ。そういう状態は少し続く。わかりやすく言えば、心身がオーバーホールしているんだ。大変大事な仕事が控えているだろ。そのための最初の準備で、大事な仕事をそつなくやり遂げるためには必要なのよ。変な言い方になるが、気にすんな。
567
人って心のあちこちを傷つけられても何食わぬ顔をして飄々と生きていられたら最高なんだよ。自分以外はすべて自分じゃないだろ。そんな中で傷つかないで生きていける魔法はないもの。いっぱい傷ついていても、傷つけられて凹んでいる人を見ると優しくしたくなる。それでいい、大正解なんだよ。
568
自分を大切にしない人は、当然、人も大切にしないだけではなく、日頃の言葉や、雰囲気に投げやりなものが濃く表れる。そんな自分に同調を強いる甘えも感じるが、こういう人はなぜか引き込む力が強い。あなたが自分を大切にしたいのなら自分を大切にしない人には興味を持たず、しっかり離れることだ。
569
ここで頑張らないと一生に悔いを残すぞ。…とか周りは叱咤激励するだろう。自分たちの都合で言っているのならとんでもないことだ。あなたのためを思って言っているのならまだ許せる。問題はあなたの今の体の状態をしっかり理解しているかどうかだ。
あなた自身のことだ。あなたが決断しよう。
570
美しく生きるのは簡単だよ。
素直、正直、明朗。この３つを愚鈍に貫けばいい。
多くの人は簡単すぎて難しいと錯覚しやらないだけだ。
571
窮地に立たされたと思うのは自分の意識。ゼロになったわけじゃない。やるだけやって駄目だったらまたゼロからやり直す、と腹を据える。気づかなかった切り抜ける道が見えてくる。これも守ろう、これも失うまいと思うから塞がって窮地になる。この呟きを窮地に立たされたときには思い出してほしい。
572
何かを断るのに
言い訳めいた前置きはいらない。
お断りする、の一言でいい。
理由を訊かれたら簡単に答えて、
再度はっきりと断ろう。
これで相手もあきらめるしかない。
574
とっさに口から出かけた言葉が相手を傷つけるという判断から更にとっさに抑えることができる人は大変優しい人と言える。でも抑えられずに言ってしまった言葉で深く傷ついた人の心を癒やすのは大変大変難しい。普通に優しい人であるよう日頃どんなもの言いが人を傷つけるかを理解し自戒の心を養いたい。
小説、童話を書き、絵と絵本を描き、「よい子に読み聞かせ隊」の隊長として仲間と読み聞かせ活動をやってます。