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週末はお店が一気に図書室になる。熱心に見て、本の話たくさんして、楽しかった!と言って、何も買わずに帰る人が信じられないくらい続く。
帰る人に私はいつものそれで「ありがとうございます」と言う。でも何にありがとうと思ったの?本が読まれたこと?私はそんな崇高な目的でお店をやっていた?
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謎の長い時間を過ごした。「あんたみたいな小さな店に最後を持ってかれるのか…」みたいな気持ちが、お顔に書いてあった。
ライトハウスさんが書いていたように、小さなお店は買切。絶対に返品しない(できない)。それなのにどうして各社(一部の版元と取次)は気持ち良く売ってくれないんだろう。
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この業界、女性に優しく見えるかもしれませんが、実は他と同じくボーイズクラブです。彼らとっても仲良し。なかなか手ごわい。たぶん永遠に入れてもらえない。だから自分だけの道を歩こうと思ってます。
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閉店してお店の照明を落とした20時頃、ドアが開き80代くらいの女性が入ってきた。素敵なコートとバッグが目をひく。気ままに店内を見ている。もう帰らなきゃいけないしどうしようかと内心ワタワタする私。商品を手に取りながら「これいいじゃない」「洒落てるわねえ」。こちらを向いてぱあっとほほ笑む
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この1週間、実はかなりしんどかったです。ウェブ上でもお店でもさまざまな怖い思いをしました。思い出すと息が苦しくなる…。でもその間いつものお客さまがお店に入ってきてくれるとほっとしました!大げさでなく命拾いをしました。ありがとうございます。定休日が明けたら、また元気出していきます。
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今までも同じことはよく起こっていて、とある独立系書店の方に相談したら「実績とコネがないと」と。あまりにも真っ当でもうそれが答えですよね!と思ったけど、でもがっかりしたな。「実績とコネ」を求めていったその先にあるのは、今とほとんど変わらない世界だから。私たちはリスクを負い続ける。
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