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「彼の高跳びが女神を降臨させる。
いや、ハイサーヴァントの依り代というほうが正確か。
そして彼自身は競技を神前に捧げる形になるわけだから、奉納者としての属性を得る。
おそらくは、酒職人か刀鍛冶あたりのサーヴァントとなるだろう」
「そんな……」
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ロード・エルメロイⅡ世の嘘事件簿
<神を作った男>
「いかん! “衛宮士郎の高跳び”だ!
目を逸らせ!!」
「し、師匠、それはどういう……」
「陸上競技とは元を辿れば古代オリンピア大祭に至る。
大神に捧げる競技会だな。
つまり、それ自体が神前であるという属性を持っている。
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