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たった一人の泥酔者のために、救急隊1隊(隊員3名)と警察官(大抵は2名)に救急病院の1人分のキャパという社会資源が浪費されます。危機に瀕し、無念の死を遂げた誰かが『いますぐ』欲しかったモノです。酒絡みで救急搬送されたことがある人は、一生恥じて暮らしてください。
news.yahoo.co.jp/articles/5965f…
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戦中世代の祖父母が家にいた私。ある日、食べ物でイタズラしたら問答無用で張り倒されて次の日の学校の給食まで食べ物にありつけなかったことがあります。躾とはこのように、ならぬものはならぬと魂に叩き込むことだと思います。しかし、そもそもいまの世代にはそうした躾は無理なのかもしれません。
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新型コロナが何類になろうが我々がやることは変わりません。救急隊がますます忙しく…と心配してくださる方も多いですが、私はそれほど心配していません。いま以上に忙しくなりようがないからです。入院調整窓口も保健所の介入もなくなり、まさに自助の局面に入ります。みなさん準備はよろしいですか。
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個人的には新型コロナが何類になろうが現場の状況は大して変わらないと思います。医療費の公費負担や保健所などの行政の支援(既にフェードアウト気味ですが)がなくなれば途方に暮れた市民は救急車を呼ぶしかなく、第9波ではいま以上の地獄絵図となることは確実です。
sankei.com/article/202301…
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原因が過労ということになればそれは『過労運転』です。救急隊は市民からの救急要請を受けて出場しますが、出場の指令自体は消防本部の長からの命令という体になっています。東京消防庁の長、すなわち消防総監の責任が追及される事態となるか?私はそこに注目しています。
news.yahoo.co.jp/articles/3a93f…
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受診する必要性までは否定しないものの『救急車ではないだろう』という事案が年を追うごとにどんどん増えている印象があります。発熱、下痢、嘔吐などで救急車を呼ぶことは、もはや当たり前の世の中なってしまいました。いったい救急車をどれだけ増やせば足りるのでしょうか。
news.yahoo.co.jp/articles/29f33…
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共通テストの週末です。消防にはこの時期になるとサイレンの吹鳴に配慮してほしいというお願いが届きますが、『配慮』するには社会の協力が不可欠です。つまり救急車を見たら車も歩行者もビタ止まりして動かない(=拡声器やモーターサイレンを使わせない)ことです。それが受験生への協力となります。
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最近は『119番が繋がらない』という前代未聞の事態が日常となりつつあるようです。救急車の平均現着時間などはもはや過去の指標となる日も近いでしょう。しかしこれこそが全件出場・完全無料という便利な救急システムの成れの果ての姿です。だからほかの国の運用方法は概ね逆になっているのでしょう。
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記事にあるように、消防は通報してきた電話番号に電話をかけ返すことがあります。ところが、近年はこれに応答してもらえないことが増えてきました。知らない番号からの電話には出ないのが当たり前になったからです。通報した後しばらくの間の着信には確実に応答してください。
news.yahoo.co.jp/articles/3f205…
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救急隊はこの10時間なにをやっているのかというと、病院に片っ端から電話をかけまくっているだけです。管内のすべての救急病院に受け入れを断られた場合は一旦不搬送にするなどの対策をしないと、別のところで救急車が来なかったがために死人が出ます。
news.yahoo.co.jp/articles/8931f…
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最近、救急は24時間不眠不休が当たり前の仕事になってしまいました。もしこれが一時的なものではなかったら、とても定年まで続けられる仕事ではありません。若手が後輩に『救急なんてやめておけ』と言っている姿を見てしまいました。これからは救急の時代と謳われた日々もいまは昔となったようです。
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119番がまったく繋がらず、通報から30分以上かかってようやく救急車が来る。救急車に乗れても救急病院は新患ストップばかり。通報から2時間以上経って聞いたこともないような病院に運ばれる。こんな事案が普通になっています。命が惜しければ、今年の年末年始は家で過ごすことを強くおすすめします。
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飲酒絡みの人を診てくれる病院というのはいわゆる断らない病院であることが多いです。しかしいまはそうした病院には普通の傷病者が集中してしまっており、すでにキャパオーバーです。すなわち、いま泥酔者を診てくれる病院などありません。救急隊と心中したくなければハメを外しすぎないことです。
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救急車は1台あたり5万人をカバーしています。我こそはほかの4万9999人を差し置いてでも救急車に乗るべきだと思うから呼ぶのであって、『熱が出た、コロナかも』などという気軽なノリで使うものではありません。コロナ禍も丸3年、社会人なら発熱した場合のシミュレーションくらいしておきましょう。
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激しい胸痛を訴え道端で行動不能となった傷病者。目撃者が119番するもまったく繋がらないらしい様子を見て、車でも10分以上かかる距離を走り消防署に直接通報しにきた若者がいました。今年の夏に実際にあった話です。救急車を呼ぶ前に一瞬でもこの話を思い出していただければ、彼の勇気が報われます。
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ワクチン未接種(0回)かつ常時ノーマスクの人というのは人口比でみると一桁%だと思うのですが、なぜか救急現場ではこの条件を満たす人と頻繁に会います。救急要請する理由は急病とは限らず、交通事故、労災など多彩です。これがなにを意味しているのか、考察する価値はあるかもしれません。
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『サイレンを鳴らさないで来て』は大抵の救急隊員をブチ切れさせる地雷フレーズです。私もそうでしたが、いまは平常心で聞き流すことができるようになりました。鳴らすなといわれても法律上無理ですし、そもそも救急車にサイレンを鳴らすなというような人とは根本的な価値観が違うと悟ったからです。
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私の隊の進路を妨害し、急ブレーキを踏ませたタクシー。機関員と一緒にとてもここには書けない罵詈雑言をガラス越しに浴びせかけていると、けたたましいサイレンとともに華麗に車列をすりぬけ一瞬でバカタクシーに追いついたのは白バイ。横を通過するとき、素早く敬礼してくれました。惚れてまうやろ。
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第7波最盛期の先月、私は今度こそこの国の救急医療は終わりだと思いました。しかし、またしてもなんとか現場が綱渡りをして持ち堪えているうちに奇跡的に波が収まって『しまいました』。従って、第8波もこれまでと同じことの繰り返しになることはいまから確定しています。
news.yahoo.co.jp/articles/a4483…
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特に増えてはいないと思います。こんなことは昔からザラにありました。ただ昔やっていたような、ちょっとここには書けないような現場対応ができない世の中であるため、救急隊としてもやむを得ず正攻法で対応するしかないから『目立ってきた』だけです。
news.yahoo.co.jp/articles/50a3a…
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リアルではしばらく会っていない友人と電話で話をしました。私が『コロナが落ち着いたら、まぁ今年こそ忘年会くらいはできるといいな』と言ったところ、『えっ、もう落ち着いてるでしょ??結構亡くなってる人はいるみたいだけど…』と言われました。ザ・世間と前線の認識のギャップです。
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ある明けの日の最後の事案。病院待機中に助手席で白い灰になって燃え尽きていると、窓を叩くのは見知らぬお爺さん。『こういうのでもいいかね?』と窓越しに渡してくれたのはカロリー●イトの段ボール。うちの救急車に常備され、携行食として日々順調に消費されています。ありがとうございます🙏
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わたし『コロナ陽性だけど脳卒中濃厚です。無理を承知で…』
Dr.『わかった卒中の部分は診るわ。けどベッドないから、入院先はそっちで探すんやで?たぶん朝まで帰れんぞ』
わたし『結構です』
Dr.『ええ覚悟やな、来なさい』
結果、脳卒中でしたが本当に朝まで帰れませんでした😇😇😇(←救急隊3名)
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救急隊が自己判断で患者に自宅療養を続けろと指示することなどあり得ません。勝手な想像ですが、なんらかの経緯で不搬送が決まったときに『お大事にしてください』という意味で発言したのではないでしょうか。それをいいように切り取られてニュースにされた印象を受けます。
news.yahoo.co.jp/articles/50a78…
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救急は昔から『カップラーメンは持ってくるな』と言われるような仕事です。お湯を入れて出来上がって食べ終わるまでの10分足らずの時間も署で座っていられないからです。いまは更に酷く、そもそも署に帰れません。理解もなにも、救急隊にメシを食うなというのでしょうか。
news.tv-asahi.co.jp/news_society/a…