326
冬を解く
モクレンの枝に山芋の蔓が絡まってて、それをほどきながら 咲いている。
小さい頃、テレビでみた、ぐるぐる巻きにされてた引田天功の脱出マジックを思い出した。
「あと30秒で、爆破されるぞ！さあ脱出できるのかー！絶体絶命だーーっ！」
若い方は知らなくていいです。
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この時点でレストランもガラガラだったので階段に座って描いていたが、有名店だったらしくこのあとお客でごった返してた。
私邪魔してる？と聞いたら「平気よ、それよりテーブル必要？？」なんて聞いてくる。なんと寛容な。もちろんそのまま描かせてもらった。しかも３枚も。
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昼休みはセーラー服でドッジボールしかしてなかった女子中学生だったのに、当時のノートに気に入った詩を書き留めたノート読んでびっくりした。
藤の花 高田敏江
きものの色がすこしずつ地味になってきたように
料理も淡泊なものが好きになった
「恋」という言葉も もう派手すぎて…
続
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大学のとき クラスメートの男子に首根っこを捕まれ
「てごめにしてやるー！」
と振り回されていたので、手篭めとは"ふざける"ことだと思っていた。
その頃 予備校でバイトしていて 研修旅行で野辺山にいった。朝早く起きて一人で散歩していたら、牛がたくさんいた。
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「 海との結婚 」
ベネチアでは一年に一度、司祭が海に指輪を投げ込んで海との結婚を違う儀式があるそうだ。
それを聞いて、海との結婚式の風景を描いてみたことがある。
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17世紀に建てられた館のホテル、素晴らしい広間がある。下描きしか終えてなかったので、チェックアウト後だけど、描かせてもらえないかお願いしたら、勿論、と言われた。許されて描いている。
マネージャーが何度も見に来てくれて色んな話をした。こんなこと、日本ではありえないなぁ。
永山裕子です。
主に水彩画を描いています。
「絵が上手いより大事なこと」
「Spontaneous」
藝術新聞社さんより出版していただいております。
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