クウガ32話より② クウガとバダー人間態のチェイスシーン。 この先頭を走る車は、当時の我が愛車。度々劇用車として出るが、龍騎30話で北岡の車として使われた際、同話から登場した森下千里演じるめぐみによって破壊され、廃車にされる。この頃は知る由もない(笑) #クウガ20周年配信
クウガ32話より③ トライチェイサーを駆るドラゴンフォーム。 急発進する際に煙が舞う。これぞ金田監督の真骨頂。 金さんはあらゆる場面に埃が舞うのが好きで、私が初めて金田組に助監督についたジャンパーソンの頃から「粉を沢山のせろ」と言われ、大量にのせて何も見えなくなった事がありました(笑)
クウガ32話より④ グロンギ集合のシーン。何故かバラ女だけが高い所の突端に。バラ女を演じる七森さんが高所が苦手で、早く撮影して下さぁーいと泣きそうな声を出していたのが印象深いです。 #クウガ20周年配信
クウガ32話より⑤ ラストシーンは、バイクACの最大の見せ場として、監督とトライアルの成田兄弟と千葉の岩場にロケハンに行き、地形等を細かく見て場所を決めたのですが、ロケ当日の朝現地に行ったら満潮で海の中。 制作部に怒り心頭で、慌てて監督と成田兄弟を連れて近場で出来る場所を見つけました。
クウガ33話「連携」より。 このシーンはバダーとのバイク戦のシーンと合わせて千葉の海岸で撮影されました。 しかし、当日杉田刑事役の松山さんが都内で午前中から仕事があるとの事で、現場で7時30分頃から撮影開始、8時過ぎには撮影を終えて都内に送らなければならない為、撮影所を5時出発しました。
クウガ33話より② バダーを迎え打つ狙撃班。この面々もJAEの今井靖彦や伊藤誠等が参加している。そしておとりの白バイ隊員は当時JAEだったベロ武田が演じている。 これも監督がJAEの社長である金田治監督ならではのこと。 #クウガ20周年配信
クウガ33話より④ BTCSを届ける一条。 これは葛山さんがバイクを運転出来るので、一部ご本人に運転をお願いしました。 到着してメットを外すのですが、外したらドラゴンボールの悟空のようなバサバサの髪型になってしまい、流石に変かな(笑)という事で雄介のカットを挟み込んで、髪型を整えました。
クウガ33話より⑤ BTCSを飛ばすクウガ。その速度に驚くバダー。そしてパラシュートを出して減速。これは言わずもがなですが、新1号のOPのサイクロンのオマージュです。 そしてバダーの左肩のパーツがアクションで取れてしまい、小道具係が逆に付けてしまうという。 #クウガ20周年配信
クウガ33話より⑥ ライジングマイティキックをバダーにお見舞いするシーン。 ここ、BTCSが突然消えてしまうんです。我々の世界で「忘れる」と言って、置いてあるものを外す事があります。 だけどカットを繋いでみると、バギブソンはまだしもBTCSが無いのはやはり違和感が。 これは我々のミスです💦💦
私の監督回、クウガ31話「応戦」より。 ラストシーンはさいたま新都心にて撮影しました。 雄介からクウガに変身するのでTRCSも2種用意しました。 後の2枚はメイキングスチールですが、ゴールドヘッドとブラックヘッドが同一画面に映り込んでいるのは珍しいかも知れません。 #クウガ20周年配信
クウガ34話「戦慄」より① バラのタトゥの女が何処かへ向かうシーン。 これは富士山原始林、青木ヶ原樹海にて撮影。 薄ら雨が降っているが、これは降らせたのではなく当日降っていたため、それを利用して撮影をした。これが異様な雰囲気に合い、石田監督もご満悦でした(笑)
クウガ34話より② ジャラジに殺害された生徒を椿が司法解剖するシーン。 これは1986年に公開された映画「海と毒薬」を石田監督がリスペクトして演出したシーンになっている。 そのために足元は水が張られ、椿は勿論だが実は一条もスーツを着ながら長靴を履いていたりする(笑) #クウガ20周年配信
クウガ34話より③ ジャラジの被害者の葬儀のシーン。 これを撮る際、石田監督はエキストラを200人用意しろと私に命じ、私は部長にその旨伝えて何とかしようとするも、50人が限界と言われ渋々監督の元へ。 監督は50人エキストラが欲しかったから200人と言えば会社は1/4位は出すかなと。 1枚上手だったww
クウガ34話より④ 長野駅で桜子が亀山達と再会するシーン。 実際は大宮駅の新幹線ホームで撮影。新幹線の本数が少なく演技の失敗が許されないという緊張の中で行われました。それも1カットで撮影。 この緊張に耐えられなかった亀山役の西手さんはNGを出して、次の列車を待ち撮影は大幅に遅れる事に(笑)
クウガ34話より⑤ ジャラジ人間態が映るカットは、ロシアンカメラ的な陰がつき、独特のザラついた画面ですが、これは後から映像効果をつけたものではなく、1度撮影した映像をブラウン管のTVモニターに映し、それを再度カメラで撮影したものなのです。 これはTVがブラウン管だった故に出来た技です。
クウガ34話より⑥ ジャラジとBTCSのトライアルACの撮影場所は12話のザイン VS TRCSのロケ地と同じ場所。 ここは茨城県にある成田兄弟らが使用しているトライアル練習場。 なので、トライアルACに打って付けの場所なのです。 その為、TRCSとBTCSの見せ場に其々使われました。 #クウガ20周年配信
クウガ35話「愛憎」より① 長野県警のパトカーで走る亀山。そして車内には桜子達。 このシーンは前話でバラ女が歩いていた富士山青木ヶ原樹海付近で撮影されました。 この車を牽引しながら雨を降らすという作業がとても困難で、我等演出部がズブ濡れになってやりました。 1話の一条車も同様です。
クウガ35話より② 桜子がダクバが惨殺した長野の廃屋に入って行くシーン。 これは1カットで外から中に入って、その情景が見えるのだが、フィルムではかなり難易度が高いというか不可能に近い。 ビデオ撮影になりVEが露出をアジャストしてくれて初めて成立する画。 演出の可能性を見出したカット。
クウガ35話より③ 箱根分駐所で少年を狙うジャラジに変身しながら向かう雄介。 この後、クウガとジャラジが窓ガラスを破り落ちて行くのだが、このガラスを破るカットは撮影所内に一部建物を造り撮影した。ほんの数秒のために。 そして落ちてくる所からロケに戻し、ガラスと一緒にクウガ達が落下した。
クウガ35話より④ 怒りが収まらないクウガがジャラジを殴る。 これはジャラジの顔に血糊弾着を着けて、クウガが殴ると同時に火薬を破裂させていた。 カットがかかり、ジャラジの面を取ると中の小倉君の口から血が出てて、仕掛けの血糊が着いたのかと思ったら富永のリアルパンチで普通に負傷してた(笑)
クウガ35話より⑤ ビートゴウラムによって芦ノ湖に突き飛ばされるジャラジ。 これは合成ではなく、ショックロープという伸びるロープで負荷を掛けて、離して飛ばすという技法。 飛距離を出す為に、かなりジャラジに負荷を掛けたので中身の小倉君は初めて自分の骨が軋む音を聞いたそうです(笑)
クウガ35話より⑥ ライジングタイタンがジャラジを倒すシーン。 クウガの中にTVニュースで見た死亡者の学生がリフレインする。これもブラウン管に映る映像を更にアップで取る事により恐怖感を出す事に成功しています。 そしてジャラジを倒す際にアルティメットの幻影が。 目の色を出さない様に白黒に。
クウガ36話より② ザザルのゲゲルが始動。 ザザルは自分のマニキュアと同じ色の乗り物の運転手を殺していくのだが、この時はまず中古のタクシーを買ってきて、その色に合わせてネイルをしました。 タクシーのイスとか溶かすので、買わざるを得なかったのですが、案外中古タクシーって実は安いんです。
クウガ37話「接近」より① ザザルの犠牲となった殺害現場を封鎖し調査しているシーン。 このロケ地は高田馬場から新宿へと向かう西武新宿線の脇の道。 ここを封鎖して撮影すると制作部が言った時、正気⁈と思ったが、この道案外車通りも人通りも少ない。 流石は特捜最前線から制作部にいる東だと感心!
クウガ37話より② ガドルの元へ姿を現すジャーザとバベル。 このグロンギ集会場は、池袋の青龍門という中華料理店。渡辺監督はここが好きで、前にもこの場所でグロンギ集会を撮っている。 リーズナブルで美味しいお店なので、是非! ただ、男性はトイレに御用心(笑) #クウガ20周年配信