🌟低浮上(@nogi_on_haka)さんの人気ツイート(いいね順)

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審神者に許されている通信手段は、政府からの入電、こんのすけ連絡網、手紙の三つである。 だが、入電は一方的で受け取ることしかできない。こんのすけを用いた連絡網は自分の担当にしか繋がらない。手紙は他の二つと比べると自由度は高いが即効性はない。 連絡性において、不便極まりないのが実情だ。
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脈々と受け継いできた持ち主の方には、ただ申し訳ないと思う。大切なものを手放させるようなことになってごめんなさい。 けれど、山姥切国広という存在に出会えたことは私の人生で大きな出来事だから、失いたくない。出会わなければよかったなんて絶対に言えない。ただ、思いにやり場がない。
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奴は窓にべたりと張り付き、姉のことをじいと眺めた。姉は恐怖のあまり、動くことも、叫ぶこともままならなかった。 微動だにしない姉を眺めることに飽きたのか、奴はまた瓦の上をのったり歩き始めた。 そして姉は気付いた。 この部屋は、ベランダと接している。 このままでは入られるのでは?と。
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──アレは、妹の部屋に滑り込んだのだ。入ってしまったのだ。 姉は震えながら部屋を飛び出て、両親の寝室へと向かった。 愚かな妹の部屋に、エアコンは付いていない。だから彼女は窓を開けたまま眠る。奴にとって妹の部屋への侵入はさぞかし容易だっただろう。 姉は泣きながら両親に助けを求めた。
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審神者が死んだ。 幸い、審神者の子が霊力を持っていたので親の本丸を引き継ぐ手筈と相成ったが、子はまだ幼い。子が成人になるまでは中継ぎの審神者が宛てがわれることになった。 よくある代替わりの話である。 先代が喚んだ男士は、一応行く先が選べる。 次代を主とするか、刀解、連結、習合か。
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ガチガチ震える歯をどうすることもできず、ただ時間が過ぎるのを、姉は待った。 後に姉は体感では永遠に等しい恐怖の時間だったと言っていたから、余程恐ろしかったのだと思う。 奴は暫くガラス扉を揺らした後、侵入は諦めたらしい。再び屋根瓦をのたのたと歩き始めた。 姉は思った。ああ、助かった。
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しかし、姉は同時に気付いた。 ──アレは、妹の部屋に向かっている。 先程まではぴくりとも動かなかった身体が、跳ねるように動いた。 姉は飛び上がり、窓へ張り付き、奴の動きを具に眺めた。 屋根瓦をゆらゆらと歩く黒い影は、妹の部屋の窓へと張り付き、そしてそのままふわりと消えた。 違う。
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恐慌状態に陥った姉は、ひたすら神に祈った。 『お願いだから入って来ないで』と、口の中で何度も何度も呟いたそうだ。 が、姉の祈りは虚しく、奴はベランダに降り立った。姉の耳にはベランダの床材が軋む音が聞こえてきたので、相手の動きが分かったらしい。 奴はガタガタとガラス扉を揺らし始めた。
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「集めるのが好きだなぁ」 ぽつり、千代金丸がそう呟いた。 多分夏の連隊戦開催の知らせを受けたからだろう。 世間話を振られたと判断した私が「本当だよねえ、貝に玉。毎年毎年よく集めさせるもんだよ」なんて返したら、千代金丸はキョトンとした表情を浮かべている。
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刀ミュくんには申し訳ないのですが、審神者は野外フェスに向けてしこたま鍛えないといけないことが分かってもサボってしまう生き物なのですね。ですから、腹筋やら背筋やらを促す動画とか作ってくださってもいいんですよ……一緒にやろ!みたいなやつ……ネッ?だめか?何とかならんか?
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私の周りに片想いフォロワーと推しとスケベな展開にならないフォロワーが多すぎたので、彼女らを何とかする用にTRPGを拵えました。 フリー素材なのでもし使いたい人がいたら使って頂いて世の中に『推しと幸せになった夢女』を増やして下さい。 次のツリーにPLとKP用の設定シートがあります。
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【②SS型にある能力】 ・起承転結に拘らないシーンの切り抜き描写力 ・情景をイメージで書き切れる想像力の豊かさ ・短距離ランナー的なペース配分ゆえの供給力の高さ ・文節の組み立て能力の高さ いかなる傾向なんでもござれ。ある意味文字書き界の宝。続きがないんだけど?になりがちなのがネック