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喫茶店で70代くらいのご婦人グループが「先週ピアス開けたのよ〜」「週末孫に会うからそのために新しいお洋服を買ったの」「ドラマの草彅剛くんがかっこよくて」「せっかく街まで出てきたんだからケーキ食べちゃいましょ！」と終始キャッキャウフフしてて、わたしも何歳になってもこうありたいと思った
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通ってたネイルサロン、早いし安いし上手だしでサイコーだったんだけど、だんだんネイリストさんが「イジメはいじめられる側に問題がある」「低所得者は自業自得」といった意見を押しつけてくるようになり、いやそれは…と反論しようものならそれを遮って演説を始めるのがこわくて行くのやめちゃった…
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週末、夫の友達が我が家で昼から飲んでて「アイス買いにコンビニ行くけどなんかいる？」と聞いたら酔っ払ったおじさんが「これで好きなの買っておいで」と千円くれて、もう一人の酔っ払ったおじさんが「これでアイスのグレードを上げな」と千円上乗せしてくれて、マジでおじさん然としてサイコーだった
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お祝いのときに不要な遠慮をせず、「なんでもいいよ！」と人任せにせず、常識の範囲内の金額で品物を指定してくれるのほんとうにサイコーだな…悩まなくていいしプレゼントしたら絶対に喜んでくれるし、無駄がなくてほんとうにいいことしかない、絶対にどっちもハッピーなやつ
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親にものすごく高い学費を払ってもらってしんどい思いをしながら血反吐を吐くほど勉強をしてなんとか取った国家資格、今は全くつかわずに暮らしてるんだけど、父と母に「いやぁ〜楽しそうに生きててなにより！これからも好きに生きな！」と言ってもらえたので、わたしはこれからも楽しく好きに生きるぜ
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わたしの周りの友人たち、遊びのお誘いに対して「今日は家から一歩も出ないって心に決めてたから遠慮しとく！ごめん！」と正直に言ったら「おっけ！したっけまた今度！楽しんでね！」と納得してくれるから話が早くて非常に助かるしめっちゃ楽〜
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前の職場に勤めてたとき、飲み会に誘われて断ると「え？どうして？」って毎回理由を聞かれるのが鬱陶しかったんだけど、ただ行きたくないだけだしいちいち嘘の理由を考えるのも面倒で「いやぁ〜〜〜欠席なんですよね〜〜〜！！！」と言葉に抑揚をつけて押し通してたし、問題なく押し通せてた。
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悲観的になるな！！！筋トレして風呂入ってスマホ捨てて22時に寝ろ！！！6時半に起きてカーテン開けて米と納豆と野菜を食え！！！それでもどうしようもなく悲しかったらまたおいで！！！強く抱きしめてやっからよ！！！とみんなに対して常々思ってるよ
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今日喫茶店で2人組のご婦人が「でね、す〜ごい腫れちゃって！もうキンタマくらいの大きさになったのよ！」「…待ってちょうだい？キンタマは十人十色よ？」「やだ！そうよね！私ったら！」「もう〜お互い想像してるキンタマが同じかどうか確かめられないじゃない！」と盛り上がってて非常に良かった
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昨晩ベッドに入ってから夫が「一緒にきてほしい…そしたらもっと好きになる…すでに好きはマックスだけどさらに限界突破する…」と言うのでしぶしぶリビングに一緒に行ってあげたら、みかんまるごと2つ食べるところ見せられて「好きが限界突破したわ…」って言われたんだけど、結婚生活マジで楽しいな
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夫が「なんかさぁ…外でつらいことあっても帰ってきたら好きな人に抱きしめてもらえるのいいよね…」としんみり言ったかと思ったら「しかも？！その好きな人もおれのことが好きなんだよ！？！」と突然テンションを上げ、最終的に「ウォンウォーーーン！！！！！」と吠えたからちょっと怖くなっちゃった
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夫に「君はほんとうにいい子だよね！自分でもそう思わない？！」と聞かれたので「昨日床に片栗粉を大量にぶちまけたとき、イライラせず床拭きしたらついでに綺麗になるからヨシ！って切り替えて片付けたの、わたしいい子だな〜って思った」と正直に答えたら「ほんとうにそう！！！」って抱きしめられた
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昨日ものすごーーーくうれしいことがあって夫にすぐ報告したんだけど、今日になって夫に「昨日うれしいことあったじゃん？もう一回その話してもいいよ、君がうれしかった話もう一回聞かせて」って言ってきてめちゃくちゃやさしかった
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わたしは自分のことをほんとうにえらいと思ってる、たくさん寝るし、ごはんをモリモリ食べるし、税金は納めてるし元気よく挨拶できるし、ありがとうとごめんなさいが言えるし、自分の機嫌は自分で取れるし、好きな人たちのことがめちゃくちゃ好きだし、自分はえらいと思いながら暮らしているし
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夫に「靭帯が切れた人の淹れたコーヒーが飲みたい」とリクエストされたので、ドリップコーヒーを淹れて「お待たせいたしました、当店オリジナルの"靭帯断裂コーヒー"でございます」と言って出してやったら「おいしい…いつもと違う気がする…」と頷いていてめちゃくちゃよかった
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職場で「今日ちょっと残業いい？」と打診されたが「お腹ぺこぺこでたぶん使いものにならないと思うんで無理です」と断って華麗に退勤
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大阪で一人暮らしをしながら社畜として馬車馬のごとく働いてたときは、もう全てがどうでもよくなるくらい気力が湧かなくて、ウインナーを袋から直に手づかみで食べていたので、レンチンしてお皿にうつしてケチャップを出してフォークで食べているあたり、心身ともにかなり余裕ができたなぁと思う
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友達に「パーソナルカラーようわからん」って言ったら「パーソナルカラーはマユリカが教科書、阪本さんがゴリゴリブルベで中谷さんがゴリゴリイエベ、2枚目の写真だと中谷さんはあまり似合ってなくて、3枚目の写真は阪本さんの顔色がくすんで見える」と説明してくれたんけど、一瞬で全てを理解した
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最近会得した処世術は、陰口が始まったら「この部屋に盗聴器が仕掛けられていたらどうします…？」と話を逸らしたあと全く違う話をする、愚痴が延々と続いたら「よし！一旦好きな寿司のネタベスト3を発表しよう！わたしはアジ・ハマチ・真たち！」と雑に話のハンドルを切る。この2つで乗り切ってる。
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悪しき慣習が残っているクソ弊社、後輩に「飲み会ってどう断ってますか…？」とこっそり聞かれたので「欠席で！って力強く言うだけだよ」と答えたら「でも理由聞かれません？」と重ねて聞かれて「いや〜欠席なんですよ〜と抑揚をつけて言う」と返した、理由なんて言わなくていい、勢いと抑揚で誤魔化せ
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昨日は帰宅したら夫がすでに寝てたので、起こさないようにこっそり布団の中に入ったら、夫が寝ぼけながら「こんなに冷たい体に…おれはなにをしてあげられるのだろう…」とわたしの全身をくるんで必死にあたためようとしてきて、めちゃくちゃわたしを幸せにする気満々じゃんって笑った
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夫婦共々多忙を極めており、お互いに気が狂ってきているので、化粧をしながら不意に「ンアアアァォォォ〜〜〜〜」と低い唸り声をあげたら、トイレからも夫の「ンダァァァァンンン〜〜〜〜」と低い唸り声が聞こえてきて、完全に疲労が共鳴し合っていた
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たまに面倒くさいやりとりをしたくなって、夫に「ねぇ、わたしのことどれくらい好き？」と聞くんだけど、結婚生活が長くなるにつれてだんだんバリエーションも増えてきたのか、ついさっき同じ質問をしたら「海を想像して、それくらい」と返ってきてめちゃくちゃよかった
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夫に「今日シーツ変えたよ」と言ったら「ありがとう！え〜どうしよ！今日寝るの楽しみだな〜！」とウキウキしていて、この人のこういうところがだな、わたしはとても尊敬しているし憧れているんですよ
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露天風呂で若い女の子たちが「最高」「やばい超楽しい」「ねぇ今日のこれでどのくらい頑張れそう？」「3ヶ月…？」「ギリ3ヶ月だよね」「こんな楽しいの年一だけとか無理」「わかる、そんな仕事頑張れない」「再来月あたりもう一回来ない？」「えっ来よ！」と小さく盛り上がっていてかなり尊かった
札幌在住のエッセイスト・薬剤師／『今日もふたり、スキップで』『命に過ぎたる愛なし』『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』発売中 ／お仕事依頼はこちらからmnsgi.ai@gmail.com ／アイコン・バナーはタナカサオリ（@saoriillust_t )/Amazonアソシエイト利用してます