これ、女性医師の途切れがちなキャリアパスをどうするかという問題を、現役で活躍している女性医師に相談するからこうなるんだよね。志半ばでキャリアを諦めた人たちを集めて、あの時どんなサポートがあったら続けられたのかって意見を集めた方がよっぽど参考になる。
女性医師のキャリアパスが話題になったとき、各学会や医師会で同テーマの講演会が多く開かれたのだけど、演者がいずれもスーパー女医で、家族がいても漲るパワーで激務を乗り越えました、という武勇伝で参考にならなかったという……。
CTも入院ベッドもなくてがん治療は無理ですよ。 そりゃ、CTなければ病状悪くなったことが分からないし、ベッドなければ具合の悪い患者を診ることないから、やりたい放題だよね。
インチキクリニックに行きたいという患者から相談を受けたら、パンフレットを持ってきてもらって一緒に見るようにしてる。 「治った例が載ってるけど、この病院CTないよね。どのタイミングでどこで評価しているのかな」 「入院ベッドないけど、具合悪くなったらどうするのかな」 って指摘してる。
東京ってがん治療で名の知られた病院多いから、がん患者はさぞやしっかりとした治療を受けているのだろうと思いきや、インチキクリニックも数多くあるせいで、今までになく悲惨な患者を多く診た。 東京はがん患者の生存期間が全国平均より低いんじゃないかと疑ったくらい。
私「逃げ恥ってドラマ人気あるらしいよ」 夫「知ってる。『逃げるが勝ちだが恥知らず』ってやつでしょ」 微妙に間違ってた。
病気が身体の表面から分かるほどに、かなり進行した人がいて、診察した医師が 「なんで夫はもっと早く受診させなかったんだ。お風呂で気付くだろう」 とぼやいていて、周りは、 (あ、この先生、夫婦でお風呂入っているのか…) と別の想像をしたことはあります。
前にも呟いたかもだけど、無塩の食事ががんに効くと思い込んで、徹底的に無塩を貫いた結果、低ナトリウムで意識障害になって運ばれてきた患者がいまして。生食点滴してナトリウム補正したら意識戻りました。