「子どもに落ち着いて深呼吸って通じないの?」との反応もありますが、幼児~小学校あがってすぐくらいだと、案外わからないこともある印象。 呼吸って普段意識していないから、伝えるのも理解するのも難しい、鼻のかみ方とかもそう。 あとは、処置のときは緊張や不安で余計に通じにくいのもあります。
ちょっと補足を。 鬼滅に限らず、アニメやキャラクターネタをコミュニケーションのひとつとしてやることは大いにありますが、これを押し付けたり、知らない子が嫌な気持ちにならないような配慮はもちろんです。 限られた時間のなかで処置がスムーズにいくためのひとつなので、例えば、子どもの服装や→
持ち物からアニメが好きそうだなと判断する、最初にチラッとキーワードを出してみて反応をみる、これはいけると思ったら、ここぞというときに私は使います。 もし反応がない場合には、別の方法を試みます。 なので、誰でもかんでも全集中!ではないですが、使う頻度は最近高くなったなという印象です。
鬼滅の刃のアニメ、ストーリー的に小さい子に見せて平気なのかなぁって反応も少しありますが、直接的に見せているというよりかは、兄弟の上の子が見ているのを一緒に見ているとかそういうパターンが多そうです。 一応PG12になっているので、視聴にあたり親の助言や指導が必要ってことですね。
ただし、10人に1人くらいは全く通じない空振りもあるので、そのときは何事もなかったように対応する鋼のメンタルが必要です。
鬼滅の刃の功績はいろいろとあるでしょうが、医療の場においては、子どもに採血や注射、処置をするときに「全集中の呼吸だよ!!!」と言うと「深呼吸する」とか「落ち着いて集中する」という意味ですぐ伝わってくれるので、めちゃくちゃ助かっていることがあげられます。