276
初期刀として本丸に来た日。広い屋敷の中には主になったばかりの若い審神者と自分だけ。一通り共に屋敷を見て回った後、腹が減っただろうと差し出されたのはおにぎりだった。自分は腹が減っているか、何を美味いと言うのかもまだ判断できない。けれど確かに初期刀の好物がおにぎりになった日の出来事。
277
今日の審神者「えー!君が鍛刀で来てくれたの?ずっと会いたかったんだ! あれ、君は地下深く掘らないと出会えなかった…貴方は宝箱の……!!えっちょっと待ってまた新しい刀が…待って!新しい部屋作るから!!!」
食事当番燭台切「今日の歓迎会の主役はあと何振り増えるんだろう…」
278
主が数日留守にしていた本丸。加州が大声で「主に会いたい~!主不足~!帰って来たら抱き締めて離さないんだから~!」と叫びながらゴロゴロしている後ろでいつの間にか帰って来ていた審神者。暫く気付かず愛を語り続ける加州(初期刀)。ただいまを言い出せない主。数分後漸く気付く加州の絶叫。