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バイトを辞めるかどうかの面談をする中で、社員の人と「つらかったな」「はい、人間が向いていません」「向いてないな」「おおきな犬になりたいです」「犬もまあまあしんどいと思うぞ」「やっぱり波がいいですかね」「そうだな、波くらいがちょうどいいよ」という話をした
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わたしはツイッターでフォローする人を「その人のつぶやきをタイムライン上でぼんやり眺めたいか、眺めたくないか」という基準だけで決めているのでフォローをやめたからと言ってその人そのものを否定したり嫌いになったりしたわけじゃないのでどうかよろしくお願いします
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仕事で毎日「私」を使い果たすので退社すると体内の器官が全部擦り切れてスカスカで、帰りながら道ゆく他人全員が疎ましくて吐き気がするほど人が嫌になるので、家帰って薄暗い部屋でYouTube観てご飯食べてただじっとするのを0時くらいまでやって「私」ではなくなる時間が要るため、生活が立ち行かない
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私にとって人生とは、目覚ましをかけずにたくさん眠り、カーテンで遮られた薄い光の中で目を覚まして、好きな本を読んだり映画を観て疲れたり音楽を聴きながら絵を描いて夜を越したりすること、パフェを食べるためにお洒落して外に出たり気が向いたら料理をしたり足りない分だけお金を稼いだりすること
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江國香織の小説の主人公みたいに、賢くて・身軽で・化粧っ気はないが清潔で美しく・身につけているものが上質で・どことなく品があり・日常的に本を読み絵を描いて料理や旅や散歩をし・仕事をかろやかに楽しみ・家族のことを慈しんだり軽蔑したりしつつ・それでいてどうしようもない恋をして生きたい
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「20代でしておくべきこと」みたいなの見かけるたびに 「死なないでいること」だけだろそんなの と思う
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サークルに入らず、飲み会に行かず、恋をせず、友人らしい友人もおらず、本も読まず、創作もせず、ただそこに留まるだけの、外の匂いを偶に思い出しながら電子の文字を追うだけの、息をして歩いているだけの青春があってもいいと思う
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もう何もかも嫌になったから今から映画館に映画を観に行くんですが、仕事終わりに映画に行くの初めてで緊張している、終電を逃すかもしれないし、でももう、そんなのは歩いて帰ればいいし、私は臆病なあまりこういう冒険をしなさすぎるから、もっとこういう好き勝手をして生きてさっさと破滅したい