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コンビニのビール棚を眺めていたら一番搾り糖質0の中に金麦がひと缶だけ紛れていたのでさらってきてしまった 赤ちゃん金麦だったころにサントリーの群れからはぐれてキリンの群れに拾われたのかな 自分のことを一番搾り糖質0だと思って育ったのかな 缶の色がそっくりだもんね
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ロイヤルホストのコスモドリアっていったいどんな素敵な食べ物かしらとふかふかのしっぽにくるまりながら夢見る子ぎつね
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だいぶ前の話なんだけど お好み焼きをひっくり返すのに成功した後輩が「自分、中高卓球部なので……」ってはにかんでたのかわいかったな ラケット扱いなんだ
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4兄弟の末っ子で 親しい人に果物を剥いてもらうのは無償の愛の一種と信じて疑わずに育ったから すぐ人に果物振る舞いたがる
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もうわたしはりんごの皮をひとつなぎにむけるし 皮のぶ厚い柑橘だってぐずぐずに柔らかい桃だってざくろだってなんだってむけるんだけど 兄たちが不器用にむいてくれたそれを未だに思い出すよ
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わたしがポンコツでも愛してくれる人とわたしがポンコツであることを望む人は見分けがつきづらいねえ
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人を愛し人と笑い合って過ごすのが楽しく幸せな気持ちと 誰にも会わず喋らず静かな場所で植物や動物や水辺を眺めて透明に暮らすのが幸せな気持ち 両方本物なので 生活がどちらかに偏るとバランスを崩して一歩も動けなくなる
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昔はねえ 家の方面が違う女の子たちが帰りが夜遅くなった日の別れ際に言ってくれる「家に着いたら着いたよーって連絡してね」が深い愛だって気づいてなかった
青緑の水