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そしてそして、久美子三年生編「響け! ユーフォニアム 決意の最終楽章 後編」は6月22日に発売です!
三年生の久美子が映像で見られるなんて、本当に楽しみです!!
小説執筆の方も色々と頑張りたいと思います💪✨
続報をお楽しみに!🤗♪
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「響け!ユーフォニアム」シリーズの中にはいくつか手に入りにくい本もあるのですが、この度既刊五点の重版が決まりました🎉
立華高校編の他、長らく品切れだったファンブック「吹奏楽部日誌」も重版されます。180p分の書き下ろし短編が収録されてます、気になっていた方はこれを機にぜひ😊✨
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リズと青い鳥が公開100日目ということで、とてもおめでたいですね。最初にキャラクター名を考える時、鎧塚って名字にしたいなと思い、そしたらみぞれという名前が自然とくっついてきました。傘木希美という名前はみぞれ→傘の連想でつけました。どちらもしっくりくる名前なので気に入っています。
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というわけで、夏紀主人公のスピンオフ小説の発売が決まりました👏
ギターを買ったのもエモさで苦しんでたのも、全部この本が理由です😅
ここ数日カウントダウン代わりに南中SSを書いてたんですが、やっぱり四人とも好きですね✨
来年2月発売なのでまだ先ですが、発売日近付いたら改めて宣伝しますね!
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深夜。コンビニのデザート棚には、エクレアが二つだけ残っていた。アイツの分も買うか、と夏紀はカゴに放り込む。
突発的に開催される宅飲みに、お泊まり会なんて可愛い言葉は不似合いだ。
『まだ?』
スマホを見ると、優子から短いメッセージが届いていた。『待ちきれないんだ?』と返信してやった。
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鮮やかな緑色をした炭酸の海が、ガラスの中に閉じ込められている。漂うアイスクリームをみぞれは匙を使って沈めた。表面が溶けて、柔らかに形が崩れる。
「飽きない?」
正面に座る夏紀が呆れ顔でこちらを眺めている。人工的な甘さを舌の上で転がして、みぞれは迷いなく頷いた。
「うん。ずっと好き」
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多くのことを考えた一年でした。未だに悔しさと腹立たしさで心がぐちゃぐちゃになる時があります。
自分にできることは限られていますが、これまでに生み出された作品、そしてこれから世に送り出される作品を大切にし続けたいと思います。
これからも京都アニメーションさんを応援しています。
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「この寒い中アイスぅ?」
口を尖らせる優子の横で、夏紀が平然とアイスキャンディーを食べ進めている。少し前までは四人で帰ることが当たり前だったのに、部活を引退してから『当たり前』は随分減った。
「希美も食べる?」
「食べる」
噛り付くと、歯の奥がキンと冷えた。まっさらな冬の味がした。
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強烈な日差しに目が眩む。世界が白く輝いて見えるのは、真っ黒な道路からの照り返しのせいだ。額に滲む透明な汗を久美子は手で軽く拭った。
視線の先で、青のワンピースが翻る。麗奈、待たせてごめん。そう久美子が口にするより先に、待ち合わせ相手は悪戯っぽく笑って言った。
「誕生日おめでとう!」
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「いい匂いがする」
思わず顔を近付けた久美子に、麗奈はハンドクリームを塗り込む手を止めた。
「お母さんがくれたの、桜のやつ」
「へぇ」
「お裾分けしてあげる」
そう言って、麗奈は久美子の指を強く握った。その手は少し冷たかった。
「春の匂いだ」
思わず笑うと、麗奈は満足そうに目を細めた。
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今日は中川夏紀の誕生日ですね🎉
響け!ユーフォニアムシリーズでの私のちょっとしたこだわりなんですが、TwitterのSSも含めて夏紀視点のお話は書かないようにしてます
これは単純に、短い文章の視点主にすると、中川夏紀という人間が誤解されてしまうからです
でもそこが彼女の魅力な気もします😉✨
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地元の方が作品を応援してくれているというニュースを見聞きする度に、とても嬉しく思います。
響け!ユーフォニアムは、アニメも映画も本当に素晴らしい作品です。良いニュースで作品の名を聞く機会が増えることを願っています😌
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「先輩はどちらがいいです?」
「何が?」
「甘やかすか甘やかされるか」
こちらを上目遣いに見つめながら、奏は棒付きのキャンディーを自身の唇に軽く押し当てる。
「奏ちゃんはどっちがいいの」
尋ねた久美子に、彼女は艶やかな笑みを浮かべてみせた。
「どちらも。強欲なので」
「だと思ったよ」
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人々にあれほどたくさんの喜びを与えてくれた方々が理不尽に傷付けられたことがただただ悔しく、無念でなりません。
亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
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雨が降っている。
みぞれはさしている傘を傾けた。弾けた雨粒が地面へと滴り落ちる。通学路を歩く沢山の学生たち。その群れの中に、みぞれは見覚えのある後ろ姿を見付けた。
あ、希美だ。
そう思い、だけど出掛かった声を呑み込んだ。確信の持てないものに、手を伸ばすのが怖かった。
(七月二日)
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奏に見せたい。そう思うのは、例えばダスティピンクのマニキュアを完璧に塗れた時。
誕生日に奏から貰ったマニキュアは、容器も中身も全てが可愛かった。そしてそれを塗った自分の爪も、やっぱり可愛い。
自撮り画像を奏に送りつけ、梨々花は満足げに頷いた。
「可愛いのおすそわけ!」
(六月三十日)
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紫色のピックが、自身の指と指の間で存在を強く主張している。
「次、何弾く?」
ギターを構えたまま夏紀がこちらを見る。カラオケルームは狭く、全ての音がよく響いた。優子はじっと夏紀を見返す。
「新しい曲がいい」
返答に、夏紀は機嫌よさげに目を細めた。
「じゃ、まだ皆が知らないやつにしよ」
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努力は報われる、ただしそれは本人が望む形とは限らない。というのがユーフォシリーズを書く上で一貫して決めているルールです。北宇治高校以外の学校にもドラマがあり、全ての部員たちが努力している。その結果がどんな形であれ、きっと一生大切にできる何かを得られるんじゃないかなと思います。
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久美子たちが二年生、三年生になり、北宇治はどうなるのか……。続きを読みたいと言ってくださる方に良い報告ができるよう、執筆活動を頑張りたいと思います。これからもユーフォニアムシリーズを応援して頂ければ嬉しいです。
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新刊についてのお知らせです。ユーフォシリーズ最新作「響け!ユーフォニアム 〜ホントの話」が4月5日に発売されます。あすか達の卒業後の進路や第二楽章後の夏紀達、アンサンブルコンテスト等が収録された短編集です。各部員についてより深く掘り下げた内容となっています、よろしくお願いします!
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