苅谷愛彦 Yoshi Kariya(@yoshi_kariya)さんの人気ツイート(新しい順)

地すべり地形学の新しい本。「図説 空から見る日本の地すべり山体崩壊」(朝倉書店)。カラー空撮と図が満載で日本と世界の火山・非火山60強の事例を紹介。高度がやや高いセスナ等からの撮像が地形の理解に効果的。八木浩司・井口 隆
東京からそう遠くない中部地方の某山。国立公園のすぐ外側。標高1600m前後。花崗岩が風化でマサ(真砂)化し,地表にコアストーン(岩塊)が散在する。白い岩塊を周囲に押し寄せ,太陽光発電用地を造成。裸地化部分で土壌侵食が起きているらしい。春秋には霜柱による土砂移動も起こるはずだ。嘆息
熱海市伊豆山の土石流。土石流が下った谷が、集水域の面積の割に深い(侵食が進んでいる?)点に着目すると、かつて上流で別の谷が接続していた=流路が移り変わった可能性もある。そうならば古い谷が地下に伏在し、それ沿いに地下水が集中したことも考えられる。踏査が必要。
熱海市伊豆山の土石流。くだんの谷埋め土砂を地形断面に入れたイメージ。造成地の地表面を見ているだけでは気づかないが、その地下には深さ20m前後の旧谷底が潜在すると考えるべき。
熱海市伊豆山の土石流。赤色がくだんの谷埋め土砂(概略)。元の谷は土砂で埋められるので、このような谷を埋没谷という。埋没谷では元の谷底に沿って地下水が集まるため地すべりを起こしやすいというのは専門家の常識。水色は地表だけを見た集水域だが実際は北側から地下水流入があった可能性もある。
#熱海 #伊豆山 #土石流 発生の谷。斜面崩壊の最前線である谷頭が火山斜面を刻んでいくつも伸び、谷底では堆積した過去の土石流・地すべり堆積物が棚田状に造成された様子がわかる。流域上部の尾根に造成地があったようだ[地理院2017年写真]。
大阪市西成区天下茶屋東の住宅倒壊地は上町断層に関係がある台地の西縁の崖付近らしい。阪堺線松田町駅の東。崖下で何してたんだろう
最近くらくらする露頭に出逢ってなかったがこれはすごい。私には宝永、御殿場岩屑なだれ、富士黒土、その他のスコリアしかわからない。テフラ屋さんに期待したい。新東名関係の工事が多い静岡県小山町。
@mitsuchi 手前の交差点は1万年より新しい沖積面。坂の上は8万年前ころの扇状地の名残りである武蔵野面(最新研究では仙川面)とよばれる地形です。
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高田さん(奈良女)すげー本を出されたな。解説は短めだが項目が多彩。しかも約200ページ全編カラーで税込み1650円。地形学の講義に使いたい。
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上高地のある沢です。09:30まで濁った水が轟々流れてましたが、1時間半でぴたりと流れがなくなりました。上流に堰き止めダムができている恐れがあります。晴れてきましたが、こういう時はしばし入渓してはいけません。土石流に遭遇する可能性ありますので。
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徳島県祖谷谷の今久保谷砂防堰堤。その場の地山を作る片岩そっくりに擬装した砂防ダム。びっくり
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今日は群馬や筑波でホコリがすごいというツイートがあったが、川崎の多摩丘陵から新宿をみると高層ビルの高さの4-5倍(800-1000m)まで粉っぽいことがわかる。風塵が堆積して関東の地層ができるなり。
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そうか今日は天正地震(1586/01/18夜)の起きた日か。岐阜県白川村保木脇にあった帰雲城と城下町は、この地震のため帰雲山で発生した地すべりで埋没した。滑落崖が今も山腹に見える。土砂は庄川を塞ぎ、流れ山を残した。寒川旭先生「地震の日本史」。地理院地図。2015年。
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某国立大学文系集中講義「自然地理学」では学生のほぼ全員が「カシミール3D」を知らなかった。「『国土地理院電子国土賞』を受賞したすごいソフトなのにフリー(タダ)だぜ。低地の地形も一目瞭然なんだぜ」と説明したら,こっくりしてた連中がむっくり顔を上げた。