1
ケンカ売りの少女
大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でケンカを売っていた。
「ケンカ、ケンカは要りませんか。敗北を知りたいひと、地に伏して噛みしめる砂の味が知りたいひとは居ませんか」
ケンカが売れなければファイトマネーが入らないので、ケンカを売り切るまでは家には帰れない。
2
きれいなタイトルが、90年代センスとなろう系の悪魔合体みたいなタイトルになってしまった……。こっちの方が売れるものなんだろうか。 twitter.com/kokumurak/stat…
3
夜も更け、少女は少しでも暖まろうと闘志に火を付けた。
「まあ、なんというごちそうかしら」
炎と共に、金網デスマッチや炎熱油地獄などの幻影が一つ一つと現れ、炎が消えると同時に幻影も消えるという不思議な体験をした。
4
やがて天を向くと流れ星が流れた。少女は可愛がってくれた祖母が「流れ星は誰かの命が消えようとしている象徴なのだ」と言ったことを思いだした。少女は慌てて、生命の火を燃やし尽くした。祖母の拳は明るい光に包まれ、少女は自らの拳を突き上げると、その魂は一片の悔いもなく天へ昇っていった。
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yawaspi.com/isekaijinseige… #異世界人生劇場
世界一可愛いドラゴン尊厳破壊