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家電話の保留音はエルガーの「愛の挨拶」なのだが、留守電に入っていた保留音はイングランド民謡の「グリーンスリーブス」だった…
かかってきた電話は誰からだったのか。
留守番電話の保留音は、どこに繋がったものだったのか。
なにもかも分からな過ぎて今もちょっとゾクゾクしてる。
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さらに不思議なのは、最初の留守番電話には着信履歴がなく、なぜか留守電音声だけが入っていた。
二度目と三度目の電話はちゃんとスマホに着信履歴が表示されていたのに。
で、さらに今気づいたのが……留守電に入っていた保留音はてっきり家電話の保留音かと思ったのだが、聴き比べてみると全然違う。
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誰かが電話に出た。なんと僕自身の声だ。「もしもし」と何度か言った後、電話が切れ、留守電も終了した。
それは先程、家電話に電話がかかってきた時に応対した僕の声だった。
(そもそも留守電に電話の保留音が入ること自体あり得ない……と思うのだが)
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スマホ画面を見ると留守番電話が入っている。38秒間。21時15分。
おそらく自分が一番最初に電話をかけた時のものではないかと思われる。
しかしなぜ留守電が入っているのか。すぐに切ったはずなのに。
音声を聞いてみると…電話の保留音のメロディがずっと鳴っていて30秒くらいが経った時に、
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で、出ると…無言電話。何度か声をかけたが、相手は全く答えず。なんとなく怖くなり電話を切った。
その後、二度かけたが二度ともすぐ留守番電話に。
不安に駆られならがらも、もう一度部屋を確かめるとすぐ前の机の上に、本に重なるようにして隠れていたスマホが見つかる。(その時点でもう怖い……)
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怖いこと起きた。
自宅でスマホが見当たらないので家電話からスマホにかけた。呼び出し音も鳴らずに留守番電話に切り替わったので、すぐに電話を切る。おかしいなと思い、もう一度かけようとした瞬間、家電話に電話が。
咄嗟に思ったのは、外でスマホを落として拾った誰かが折り返してくれたのかなと。