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しかし、AI絵の是非とは別に今回のFANBOX、Fantia、Ci-en、DLSiteの動きで怖いなと思うのは、世間の声の熱量と、「潮目が変わったな」みたいな空気でバタバタっと有償作品の発表手段が閉ざされる「流れ」よな。この矢継ぎ早の決定、完全に「空気」で決まった感じで、その性急さだけは怖いよ。
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第二次大戦の戦勝国で構成された国連安保理常任理事国の一画が公然と侵略戦争を起こした現在の状況でこそ、日本国憲法前文のこの「凄み」は価値を持つはずである。 彼らには、日本国を武装解除した責任として、「平和を愛する諸国民の公正と信義」を示し続ける義務がある。
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私たちは過去のやらかしに対する反省で武器を捨てたんじゃないよ。今後の世界が「平和を愛する諸国民の公正と信義」で運行されると言われたから、ならその公正と信義に全幅の信頼を置いて身を委ねよう、っていう理由で戦争放棄したんだ。
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「お前らがそういう理由で我々を裁くのならば、いいだろう、今後の我々は「平和を愛する諸国民の公正と信義」というヤツにすべてをベットしよう。その公正と信義とやらを見せてみろよ」って、敗戦国なりの矜持を持って凄んでるような、そういう気迫をどうしても読んでしまうんだよね。
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前も言ったけど、私、日本国憲法前文が好きなんだよね。
実際読んでみると分かるけど、「てへっ☆ 第二次大戦でやらかしちゃいました、なので反省して以降は武器持たないことにします」みたいなノリのことは全く書かれてないからな。むしろヒリつくような気迫を読んでて感じるの。
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まぁ言ってしまえばね。
お前らがキラキラした投稿している、そのキラキラしたSNSは、俺たちが90年代後半に過ごしてたボロボロのスラム街を潰した上に建ってるんだよ。地面を掘り返せばかつてスラム街だった痕跡がボコボコ出てくるんだよ、っていう感覚で私はずっと眺めてるんだよね。
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「最も長い期間インターネットに触れていた者たち」というのは、そういうガチのサイバースラム街の空気を吸ってた者たちであって。
今、SNS上でキラキラした情報発信をしてる連中はみんな、後から来た新参者なんだよね。
その移行がシームレスに地続きで行われた爪痕は、そこかしこに残ってるのよ。
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いや、本当にさ、Windows95が発売されてニュースになったばかりの頃、それから10年くらいの黎明期インターネットは、2ちゃんねるやパロディFLASH、自分でHTMLを書けるヤツが書いたマニアックHPとかで構成されたアングラ空間で、今のネット社会はその上に増築されて作られたものなんだよな。
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本当は負けてるのにプレイヤーが見る画面上では「快進撃が続いています」みたいな調子いい報告ばかり表示されてて、もう取り返しがつかないくらいニッチもサッチもいかなくなってから本当の戦況が知らされる『信長の野望』 #うわ絶対やりたくねぇ
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そういえば今朝読み終えた『魔法少女はなぜ変身するのか』で面白かったのが、「異界」「異世界」というタームが、民俗学などを含めてみてもせいぜい70~80年代くらいまでしか遡れない、という話だったな。他界とかは昔からあったけど「異界」はそんなに古くないとか。
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#見た人も無言で記紀神話に登場しない神様をあげる
オッケーまかせろ
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なんか、最近松屋の店内ラジオで読み上げられてるお便りが、「初任給をもらって、今まで入れなかった松屋に初めて入りました、美味しそうな牛めしが出てきて、久し振りに食べた温かいご飯に涙が溢れました」みたいな内容でさ……
日本がかつてに比べて貧しくなったと色々聞くけど、これは……w
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それにしても、名前を猥語にしたら粘着アカウントからのバッシングが減ったというの、民俗学とかに出てくる「性器を露出すると魔除けになる」という話を思い出すな……w twitter.com/erishibata/sta…
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ウクライナ、もはやありとあらゆる神話伝説がリアルタイムで生成され続ける叙事詩空間と化している。 twitter.com/KorsunskySergi…
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作者の考えている事が作品考察の上限だ、なんてことは全然ないので。むしろ作者が想定している以上の整合性を組み上げて見せる創意こそが作品考察の醍醐味であるし矜持でなくっちゃな。
そこまでいけば、作品考察もまた一つのクリエイティブだってことになるわけですよ。
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作品考察してる人のツイートに「作り手側はそんな深い事考えてないよ」ってレスがついてたのだが、考察してた人の返答が「深い事考えるのはこちらのやることだから……」っていうので感動してしまった。
そう、作品考察ってそういうものだよな。
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億万長者が一人だけいるのど、月給20万の人が1000人いるのとどちらが本が売れますかって言ったら後者なんだよね。どんだけ金持ってても一人で月1000冊も読むわけにいかんからな。
なので、出版とか創作に関わってる人間は基本的に再分配の恩恵を受ける立場だし、支持していくしかないんよ。
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そういえば昨晩、FGOの初見実況配信してる人が1.5部新宿やってたんで見てたんだけど、新宿のアサシンが出てきたところで「UNDER THE SAME SKYの福島の広告に出てた人だ! 名前覚えてないから"福島のアサシン"でいいや」と言い始めてお腹よじれるほど笑った。
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自分が嫉妬していることにすら気づかずに相手を敵視したりしてたらカッコ悪いけど、富野監督みたいに嫉妬を大っぴらに公言してライバル視するのって逆に清々しい感じがする。言われた側にしてみればむしろ賛辞だよね、あれ。御大のそういうところがすげぇ好きなのだ。
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嫉妬する、っていうのは相手の力量や良さを認めるってことでもあるからねぇ。あの気の持ち方、創作家としてあまりにも強い。
あれをやってる限り、「最近の若いもんは」みたいな自分の感性の停滞に陥らずに済むわけだからな。
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富野監督は『あまちゃん』にも嫉妬してたし、『スパイダーバース』にも嫉妬してたし、直近のよく出来た人気作には大体嫉妬しているので『鬼滅』に嫉妬しているのはいつものやつだなー、という感じだ。
ほんと、あれほど業界の重鎮的な立場にいても若手の新作を真顔でライバル視できるの強すぎる。
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「skyscraper」を最初に「摩天楼」と訳した人はえらい、というツイートを以前TLで見かけたけど、「locked room」を最初に「密室」と訳した人もメチャクチャ偉いよなぁ。日本におけるミステリジャンルの何割かをこの言葉ひとつが支えたのではなかろうか。