【ギアスの思い出26】ちなみに、枢木(くるるぎ)という名字は創造です(本当にあるかもしれませんが)。日本人でルル……うーんと悩んで、以前、自分が手がけたゲーム『犬夜叉 呪詛の仮面』で作った枢木神社という名前を引っ張り出してきたものです。
【ギアスの思い出25】二人のルルというのは、「ルル」-シュと、く「ルル」ぎスザクだから。この二人が対になりますよということを表現したくて、あえて重ねたネーミングでした。妹が「ナナ」リーなのも、この二人とトライアングルな存在になりますよということ。
【ギアスの思い出24】二人の関係値は、現在のものとほぼ同じ。正体を隠した知的テロリスト・ルルーシュと、日本を占領する軍で働き、悪法も法なりと出世を目指すスザク。戦略的な勝利をおさめたルルーシュが、スザクの戦術的な勝利に逆転される構図なども書いてあった。
【ギアスの思い出23】懐かしいな、と当時のファイルをあさっていたら、二人のルルという文書を見つけた。日付は2005.9.13。この時点で、ルルーシュとスザクという二人の少年の物語になっている。ギアスという能力はまだない。そうだったんだ! と自分でも驚く。
そういえば、R2の初期構想に、ゼロとシュナイゼルが選挙戦を戦うって展開があったなあ。仮面をかぶった男が選挙ってどうなの? その仮面を暴かれること自体が、物語だった。 news.nicovideo.jp/watch/nw3024364
【ギアスの思い出22】携帯電話がある世界を採用したおかげで、ルルーシュとスザクの決戦前の電話とか、R2で、スザクの監視の下、ナナリーと電話させられるルルーシュとか、携帯電話を使った印象的なシーンを作れたと思っています。
【ギアスの思い出21】でも結局、僕らは携帯がある世界を選択しました。理由は、その当時の視聴者がみな携帯を持っていたこと。携帯があることで作れなくなるドラマもあるけど、携帯があるから作れるドラマもきっとあるはずだと考えたからです。
【ギアスの思い出20】そうそう。電話といえば、ルルーシュたちに携帯電話を持たせるかどうかも、議題に上がりました。今では考えられないでしょうが、その頃のアニメは、携帯を持たせないアニメも数多くあったのです。携帯があると、ドラマを作る時に障害になるのではないか?
【ギアスの思い出19】(つづき)ルルーシュが学生服を着ていたり、チェスの相手の貴族が「なんだ学生か?」と小バカにしたりするのです。ポイントで、学校にいるシャーリーと電話をしたり。
【ギアスの思い出18】もし、戦争の気配が残ったままだったら、ネコを追いかけたり、文化祭をやったりというアッシュフォード学園にはしずらかったでしょう。なので、一話の舞台はアッシュフォード学園ではないのです。とはいえ、主人公が学生だってことは示したかったので(つづく)。
【ギアスの思い出17】ですが、実際の第一話はそうではありません。これは、アッシュフォード学園という舞台が第一話で戦争に巻き込まれてしまうと、平和な空間として切り離しずらくなる。以降、いつ戦争が入り込んでくるか分からない不穏な空間になってしまうと判断したからです。
【ギアスの思い出16】学校を舞台にすれば、ナナリーやミレイたちも見せられるし、学校という愛すべき空間が破壊されて怒る主人公の方が分かりやすいし、ナイトメアのサイズ(ガンダムなどのロボットより小さい)も表現しやすくていいんじゃないかと考えたのです。
【ギアスの思い出15】放映が深夜枠で放映されると分かってから初めて書いた『ギアス』の第一話は、アッシュフォード学園にテロリストが逃げ込んでくる。それを追って、学園をメチャクチャにするブリタニア軍。その争いに巻き込まれた学生ルルーシュは……という話でした。
【プリプリ2巻】なお、第二巻のピクチャードラマは、アンジェ役の今村さんと、プリンセス役の関根さんの二人芝居なのですが、自分で脚本を書いていながら、尊い……と思いました。お二人とも、素敵なアンジェとプリンセスを、本当にありがとう!
【プリプリ2巻】さらに、劇中歌ふくめて、すてきな音楽をつけてくれた梶浦さんをはじめ、カッコいいOPを作ってくれた野村さん、キュートなEDを作ってくれた林さん南さんなど、そのOPEDを作曲してくれた高橋諒さん、細密なコンセプトアートの六七質さんなど、インタビューも満載ですよ!
『プリンセスプリンシパル』第二巻が届きました。今回のコメンタリーは、キャスト5人版に加えて、湯川P、速水さん、片貝さん、あきづきさんなどプリプリ世界を構築したスタッフが集結。細かい解説に、もう一度、画面を確認したくなります。そりゃあ、あの画面、手間暇かかりますよねー。
【ギアスの思い出14】「血染めのユフィ」ってタイトルだから、きっとユフィが怪我するんだろう? いや、ひょっとして死んじゃうの? ……と思って番組を見たら、「そっちか!」という。テレビ番組っぽい驚きや、話す楽しみがあったんじゃないかと思っています。
【ギアスの思い出13】放映前までに、どんなことが起こるんだろうと想像したり、考察したり、ワクワクと暖まった状態で、多くのファンが放映を見てくれたのです。これは嬉しい誤算でした。ネットの時代の、新しい作品の楽しみ方を見た思いでした。
【ギアスの思い出12】よく覚えているのは「血染めのユフィ」の回です。放映を見た関西の人たちがどっと盛り上がっていて、関東の人たちが「関西組が騒いでるぞ」「なんか、すげーことが起こったみたいだ」「なんだなんだ?」と広がっていって。
【ギアスの思い出11】ですが、実際に放映が始まってみると、先に関西の人たちがネットで盛り上がってくれて、その反応を見て、「なんだなんだ? なんか面白いものがやってるらしいぞ」と翌日、他の地域の人が見てくれるという形になりました。
【ギアスの思い出10】関西の人が一日早く見てネットに書き込むので、ネタバレはイヤだなあと放映前は思っていました。先の展開が分からないというのが、オリジナル作品の魅力の一つだと僕は思っていたので。
【ギアスの思い出9】放映当時の『ギアス』は、日本全国で同じタイミングでの放映ではありませんでした。関西が一日早く、東京など多くの地域はその一日後に放映されるというスケジュールでした。
【ギアスの思い出8】もっとも、『∀ガンダム』の当時は、僕は出版の世界から初めてアニメ業界に来たばかりで、どの役者さんも別世界の人に見えて、キース役の福山さんが新人だとは思っていませんでしたが。
【ギアスの思い出7】ルルーシュ役の福山さんは、『∀ガンダム』が初レギュラーだったと後から知りました。実は僕の初脚本も『∀ガンダム』だったので、縁を感じました。そこから数えるともう17年。長い付き合いになったものです。
【ギアスの思い出6】ちなみに、大変えする前の企画は、「ルールのある戦争」というもので、おかげで今でも僕のギアス関連フォルダは「ルール」という名前です。主人公の名前はこのときからルルーシュで、「ルールのある戦争」という元ネタも関係していたかもしれません。