なぜ女の悲しみを描くためにレイプシーンばかりが撮られるのか、ヤリチンに捨てられるシーンが必要なのか。そういう疑問があって、たとえ復讐じゃなくても、男に傷つけられた過去がなくても、女の人が戦う映画を撮れるんだという気持ちがありました。
日本で女性主演の低予算アクション映画となると必ずパンチラだったりエロが付き纏い、それで盛り上がってきた文化そのものを否定する気はないですが、自分が「ベイビーわるきゅーれ」を撮る際は絶対そうじゃないものを、と思っていたので、女性のお客さんの好評な声を聞けて本当に嬉しいです。
年配の女性の映画ライターさんに取材を受けたとき、「女の子が主演のアクション映画って、なんでかタンクトップになってお肌がやたら露出されるでしょ~?それがすごく嫌でね~。「ベイビーわるきゅーれ」はそれがなかったから良かったわ~」って言うてくださったのも印象深いです。間違ってなかった。
こちらのインタビューに書いております。 cineja-film-report.seesaa.net/article/482594…
「フリーガイ」このスケール、テーマ、サプライズを115分で収めているのが何よりすごくて、今後のすべての映画人は自作が115分を超えそうになったときに「フリーガイより長い意図とは?」ということを考えなきゃいけない指標になる作品だと思いました。
「ベイビーわるきゅーれ」を撮影する2年前、1人の殺し屋を追ったドキュメンタリー自主映画がありました。 「最強殺し屋伝説国岡」 #池袋シネマロサさん にて、 10月8日(金)に上映決定です! 殺し屋の日常と殺戮。好きな子からLINEが帰ってこないとか、そういう日々を描いた作品になってます。ぜひ。
「ベイビーわるきゅーれ」 「邦キチ!映子さん」で次回取り上げられ宇多丸さんからも絶賛頂いた「なかよし連載のジョンウィック」「人が20人死ぬあずまんが大王」と異名を持つバディムービー公開中です! 都内では #池袋シネマロサ 17:00~ 大阪は10日から #シネマート心斎橋 15:35~ 本編クリップ↓
京都最強の殺し屋を追った ドキュメンタリー映画、 「最強殺し屋伝説国岡」 殺し屋の映画ですが、デートしたり飲み会したりたくさん人を殺したりと、誰でも1度は経験のあることを描いた青春映画になっております。 「ベイビーわるきゅーれ」はここから生まれました。 池袋シネマロサ10月8日公開。
人生が完結しました
「確かに、そこまで知らない人からしたらそもそも「アクション監督って何?」って話になるのかあ」と膝を打ちました。
「ベイビーわるきゅーれ」アメリカの映画祭でのレビューが出てるー! 「「ブックスマート」の魅力を活かして殺し屋映画を作ったら本作になる」 「アクションはまさに圧巻で、拳と拳のぶつかり合いや武器の使い方など、あらゆるジャンルのファンが楽しめる内容になっている」 eyecrave.net/baby-assassins…
「ベイビーわるきゅーれ」海外レビューその2 「『ジョン・ウィック』シリーズが完結する前に、伊澤と高石の参加を求める署名活動を始めなければなりません」 「何よりも友情についての映画であり、殺人はケーキの上の砂糖に過ぎません。殺陣はケーキの上の蝋燭のようなもの」 elementsofmadness.com/2021/09/25/bab…
「ベイビーわるきゅーれ」 公開2ヶ月目なので豆情報ですが、 浜岡ファミリー集結のシーンの河原は「HiGH&LOW THE WORST」通称ザワの鬼邪高VS鳳仙の決戦シーンのロケ地と目と鼻の先!!!同じ河原でした!!! 撮影終わったあとうえきやさんに教えてもらって大興奮!!!SWORDの神様ありがとう!!!
日本映画専門チャンネルさんで 5月、 #ベイビーわるきゅーれ #ある用務員 #最強殺し屋伝説国岡 が放送されます!!! 👇👇是非チェックしてください👇👇 nihon-eiga.com/osusume/babywa…
ゴールデンカムイ実写化、レヴェナントの撮影チームを呼び出すみたいなことしないと無理じゃないですか?
「ハングマンズノット」では「強者から弱者への理不尽な暴力」を、「ファミリーウォーズ」では「実際に起きた事件に対しての不誠実なギャグ」を。過激なものを追い求める末にそういう描写ばかりを良しとして撮っていた時期がありました。振り返るに監督としてどんどん楽な方にいってたんだと思います。
その炎上をきっかけに色々なことを考え直し、「人に愛される作品を作ろう」と、それ以降の作品では露悪的な描写をすべて排除するように努めました。大きく方向転換して、人間臭いキャラクターによる楽しい活劇をテーマに、面白くて誰かに寄り添えるようなものを目指して撮り続けました。
「頭を絞って面白いものを作ろう」という気持ちよりも「過激なことやって、言って、ウケよう」みたいな思考回路になっており、実際「ファミリー~」はバズり、僕の発言は炎上しました。他者への敬意のない、当事者の気持ちを一ミリも想像しない、本当に愚かな行為をしてしまいました。
当たり前の話なのですが、暴力なんて誰も望んでいません。それがたとえ撮影現場であろうと役者や助手に対して殴ったり、泣かせたり、そういうものが許されるはずがありません。しかし思えば僕も、いつそういう思考に陥っていてもおかしくなかったのです。
過激なものを撮りたいという欲求が他人への敬意を無くし、やがてそれが暴力の行使に繋がっていてもおかしくなかったと、過去の自分を振り返って思います。昨日改めて「ヘドローバ」のメイキングを見てゾッとしましたが、当時大学生の僕は初見でこれを見て「おかしいだろ」という声を上げませんでした。
それくらい麻痺していたんだと思います。22歳で新人監督として東京に来た僕が見た日本の映画業界は暴力を許容する環境でした。最近も「ベビわる」に来た若いスタッフの子が「初めての現場は「殺すぞ!」が飛び交っていた」と言っていて、とても申し訳ないのと情けない気持ちになりました。
誰もが当事者意識を持ち、変えていかなきゃいけない時なんだと思います。自分自身も過去を振り返り日々反省しています。自分の発言や作品は決して消えることなくずっと残り続けるものです。その事実を背負いながら、より良い映画を、そしてより良い環境を作っていけるように努力してまいります。
小林勇貴監督の「ヘドローバ」の一件についての謝罪文で「演出プランにはなかったアクションが発生してしまいました。」とまるで役者が起こしたアクシデントのように仰られています。「黄龍の村」で一ノ瀬ワタルさんのアクションを撮った身として一言言いたいのですが、
この文章だとまるで役者が勝手に、演出家の意思に反して、自分の意思で、子役に対して、暴力を振るった。そう書いているように読めます。「一ノ瀬さんがそんなことする人じゃない!」なんてことは言いませんが、その場で何が起きたのかをプロデューサーふくめ説明すべきではないかと思います。
炎上というのは、その場で何が起きたのかではなくそいつがどんな人間なのかで批判の尺度が決まり、罪ではなく人を捌くシステムになっています。だからああいう「誠実」を売りにした謝罪文が増えるんでしょうが、大事なのはあの現場で何が起こったのかだと。