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身バレしてもいいから言いたい。医療従事者志望の若者の多くは、患者さんの笑顔を見たいという気持ちを持って医療系大学を目指し、さらには国家試験合格を目指す。現場デビューがコロナ禍の今年になった教え子が、泣きそうな声で恐怖と使命感を語るんだよ。私、相槌を打つので精いっぱいだった。
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命は金では買えない。でも誠意を示す手段の1つは金だ。手取り20万いかない給料で、夜勤もコミでコロナ患者の命を預かる。この割の合わなさ。医療現場に立ってるのはド素人じゃないんだよ。高校生の頃から夢を叶えるために泣きながら勉強したプロなんだよ。かけがえのない人材を潰しちゃダメなんだよ。
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専門家の声を聞かず、利権団体の声ばかり聞いて政策を押し通す。医療崩壊を起こした後のことを考えてるか。これだけ医療人が割に合わない職種だと分かったら、今だけじゃなく、将来医療を志す若者はどんどん減ることだろう。今でさえ看護師がどんどん離職してる。生活の糧を得てる仕事を捨ててまで。
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お金が儲かる一生モノの資格だから、という気持ちは当然あるだろう。でもそれ以外にも理由がある。自分もしくは身近で大切な人が医療に助けられた時のありがたさが忘れられず、自分も将来は患者さんの役に立ちたいと思って医療人を目指すんだ。そんな気持ちを踏みにじる政策が許せない。
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日本で働いてくれる(ほぼ大半が日本国籍の)医療人を今大事にしなければ、コロナの医療崩壊だけじゃなく、長期的視点においても、日本の医療は完全崩壊する。病院も医師も看護師もOTもPTも足りない。そんな時代がもうすぐやってくるというのに。政府は何をやってるんだ。
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3月頃はウイルスの特性も症状もよく分からないままのスタートで、マスクも防護服も手に入りにくい状況だった。それでも短期決戦ならプロとしての使命感で頑張れるのかもしれない。だから私が懸念したのは感染拡大の長期化。夏に抑えないと秋冬に医療従事者の心の糸が切れかねない。病床も足らなくなる
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日本がアジア諸国の憧れの国だった時代はとうに終わっている。日本で働かせてやってる、と胡坐を組んでる時代じゃない。そもそも日本語を勉強しても日本でしか通じない。英語や中国語を学んで、条件よく働ける国を選ぶのは自然な流れだ。わざわざ日本を選ぶ合理的な理由が全くない。給料も安いし。
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高齢化する日本は、将来の看護師不足のために海外から医療人を集める仕組みを2006年から運用し、厳しい選考を経て日本にやってきた。現在3000人ちょっとが医療現場にいるそうだ。簡単に「足らなければ海外から」という発想が古い。バブルの頃のJapan as No.1思想が抜けてないんじゃないか?
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未曽有の事態に現場に飛び込む新人を育てる余裕は恐らく現場にはない。それでなくても毎年、病院デビューしていく元教え子達は不安と緊張で張り裂けそうな気持を持って白衣を着るというのに。今年は例年の比じゃあるまい。
私、彼らがまだ高校生だった頃から知ってるんだ。なぜ医療人を目指してるのか
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小学校の卒業文集に「将来の夢」ってコーナーがあり、下書きを紙に書いて出せと担任が言うので
「年金がもらえる歳まで自分の稼ぎで食える女」
と書いたら職員室に呼び出され、あなたには子供らしさが足りないし可愛げがないから書き直せ、などと指導されたので、以下のような返事をした。
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私がまだ「先生」と呼ばれていた頃、講師室で何度彼らの涙を見てきたことだろう。家庭に問題がある子・過去に大きな病気をした子・成績が思うように伸びない子。みんな自分の将来のためにもがいてた。そんな子たちが今、逼迫した医療現場で働いている。あの頃の涙と情熱が摩耗しているに違いない。
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政治家は選挙の時に必ず「高齢化対策!子育て支援!全力で取り組みます!」と訴える。この言葉さえ入れとけばとりあえずOK的な感覚なんだろう。言葉じゃなくて行動で示せ。安月給で命を張れ正月返上でよろしく♪究極のブラック企業でも政府から命を犠牲にしろと明言されることはあるまいに。
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彼らの夢を叶えるお手伝いをしてきた人間の一人として、昨今の愚策と医療現場の疲弊を伝えるニュースを見聞きするたびに心が痛む。教室にいた子達の真剣な顔が浮かぶ。感染してないだろうか。命と尊厳を守るために夢を捨て現場を去る子達がどれほどいるだろうか。私は悲しくてならない。
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夢を貫くことができない悲しさはもとより、患者より自分の命を守ることを優先せざるを得ない今の状況、それを見聞きする我々一般人の中からも「それは仕方ない、止めた方がいい」という声があふれる現状は、本当に異常としか言えない。「職場放棄は無責任だ」と誰も言わない。誰も言えない。
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長々書いて何を言いたかったのかというと、相手が小学生であなたが先生であっても、他人さまの夢にケチをつけ、あなたの都合のいいように訂正させる権利などないってことです。
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同じ年齢の子供でも、興味関心・生活環境・成熟度には違いがあります。大切なのは「子供らしさ」ではなく「その子らしさ」ではないですか。そして、女が一生自分の稼ぎで食える力を持つことは、私の経験上ほんとうに大切です。私が住んでる団地では、酷い暴力を受けてるのに、離婚したら食べていけない
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私より小柄な29歳の先生に、(小学校卒業時には内申書がないからな)と小ズルい計算をして上記のようなことを言い、別の先生に「もうそろそろやめないか」と止められた。
私は憎らしい子供だった。でも文集に書いた通り、自分の稼ぎだけになっても食える人生を歩み、今は(障害)年金もらってるよ。
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から、血を流しながら毎日殴られてるおばさんがいます。私の家は父が障害者で働いていないのを先生は知ってますよね?障害年金だけでは普通の暮らしはできないんです。私は高校に行けるかどうかも心配なくらいです。母はレジを打つパートをやってますが、立ちっぱなしの仕事は、そろそろ危ないんです
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学校の先生は産休がありますから、おばあちゃんになるまで働けると思います。でも普通の女はそうじゃない。自分らしく幸せに生きるため、たとえ結婚できなくても、旦那さんが働けなくなっても、自分の給料で暮らせる力を持つことが必要だと考えて、その下書きを出しました。書き直しはしません。
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母の体もちょっとおかしくなっています。病気だと思うんです。女の人が学校を卒業してからやる仕事のほとんどは、結婚と同時に追い出されます。その後は専業主婦ですよね。子供を産んだ後に働き始める女は、訳ありの可哀そうな女だと陰で笑われます(半世紀前の話です)。できる仕事も限られ低賃金です
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身体を売ってるおばちゃんが近所にいます。歳をとって男の人が来なくなったらどうやってお金を稼ぐんだろうと思ってます。結婚さえすれば女は一生安泰で暮らせるわけじゃない。食べるもの欲しさに殴られ続ける人生は、どう考えても不幸です。体を壊すと分かってるのに働かないと生きられない人生も不幸
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多くの方に連ツイを読んでいただけて嬉しいです。
バズった時の宣伝として、高校の時の先生の話を書いたブログリンクを貼ります。
【弔辞】私の将来をひらいて下さった先生に この記事を捧ぐ
というタイトルです。
yakusugi.net/archives/293
他にも、クソ生意気な娘が生き抜いた幼少期を綴ってます
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私の脳や骨の中は、遺伝性の血管奇形が無数。母も兄弟も同じ病気で、既に命や体の自由を奪われています。私もそろそろヤバいです
この病気に関しては医学論文もたくさん読み、患者目線での情報発信ブログも書いてます。病名は多発性海綿状血管腫です
chi-dell.com