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②代理店から届いた説明によれば、『さよなら朝日』という書題が「社内外において掲載リスクが高い」と判断されたようです。3/19(金)に弊社の営業担当者とメディアビジネス局との面談が行われ、そこで判明したのですが、この時点で先方は著者の所属や内容を感知していませんでした。
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③ もちろん原稿も未読でした。つまり内容ではなく、書題のみを見て広告料を上げる判断をしたとのことでした。このメディアビジネス局の対応は、弊社としては事実上の「掲載拒否」と判断せざるを得ないものでした。
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④ 通常であっても数十万円かかる広告料金です。その3.3倍ともなれば、小規模版元である弊社には到底負担し得ません。このような回答が弊社の営業部に来たとき、大いに戸惑いました。
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⑤ 先方の言うように、本書が朝日新聞にとって「リスク」なのだとすれば、金額の多寡によらず「拒否」すればよいと思います。もし弊社が「なら3.3倍払います」と言ったら、予定通り掲載されたのでしょうか。そのとき、予期されていた「リスク」はどうなるのでしょうか。理屈の部分があまりに曖昧です。
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⑥メディアビジネ局の方に直接説明もいただきましたが、具体的に想定されるリスクが何なのかは依然わからない状態であり、通常料金にも戻さないとのことでした。しかし、そもそも本書の著作権は石川氏ではなく朝日新聞に帰属し、朝日新聞が用意した契約書を交わしています。つまり書題も同意済みです。
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⑦ 契約書には(朝日新聞が)内容に責任を持つこと、宣伝に出来る限り協力することとあります。この条項を我々はどのように捉えればいいのでしょうか。それ以上に遺憾なのは、本書が朝日外部の人間が書いた暴露本などではなく、現役の朝日記者が『論座』に発表した論考を基に編んだ本であることです。
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⑧ 自らの弱点を見つめ直すことからリベラルを再生しようという真面目な動機に基づいた本です(著者自身この程度の内容と書いています)。にも拘らず出版活動を萎縮させるような今回の対応は大いに疑問ですし、この対応は結果的に自社の記者の言論活動に対する圧力にもなり得るのではないでしょうか。
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⑨ 斎藤美奈子さんは「こういう記者を辞めさせない会社も偉い」と推薦を寄せてくれました。井上達夫さんは解説に「バッシング覚悟で立ち上がった石川を孤立させてはいけない」と書きました。それと真っ向から対立するようなこのたびの先方の対応を、同じ言論機関として心から残念に思います。(以上)
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①本件について、4月22日(木)に朝日新聞社常務執行役員(メディアビジネス/知的財産担当)とメディアビジネス局担当部長の計2名が、柏書房に急遽「謝罪」に来られました。弊社は、社長と営業部の担当役員の計2名で対応させていただきました。 twitter.com/kashiwashobo/s…
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⚠️ついに情報解禁⚠️
お待ちかね‼『横溝正史エッセイコレクション』の全貌が明らかに…⁉ 乱歩さんとの対談、金田一耕助誕生の裏側、坂口安吾の評…生きた言葉で綴られたエッセイ群を余すことなく収録🥺 日本ミステリ界の巨匠は、探偵小説草創期になにを見てきたのか⁉#横溝正史 #金田一少年の事件簿