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《アル中アルアルシリーズ》
自分で成し遂げてみせる、と決めた事をロクに出来てこなかった。
『明日は朝or昼から何が何でも酒を呑む。』という決意だけは、必ず守って来た。
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長時間の車移動で唯一の癒し、サービスエリアのフードコート。そこで食事の完成を知らせる呼び出しベルのレプリカを酔ってガチャで買う。ドサ回りバンドマンの闘争心を鼓舞するかの様な、現状の虚しさを煽られる様な、妙味がある。
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作中のお面を鈍鬼、死魔村、悲厄菌、夜訃惡苦で調達した素材で頑張って生成しました twitter.com/88kasyo/status…
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《アル中アルアルシリーズ》
太古より遥か昔、はたまた遠い別の銀河でも万物の魂を流転し、様々な苦難と恍惚の波に飲み込まれ数億年の途方もない輪廻を旅した後の様に、毎朝寝起きがダル過ぎる。
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《アル中アルアルシリーズ》
歯がボコボコに抜ける夢を年に四回くらいみる。
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《アル中アルアルシリーズ》
独りで歩いていてコンビニの帰りなんかにその人を考えていて、声を出して笑ったりしてしまう。
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《アル中アルアルシリーズ》
呑む直前の高揚感で面倒な事を済ませてから呑め。
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《アル中アルアルシリーズ》
人生で一番多くみた夢は、小便をする夢だ。
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《アル中アルアルシリーズ》
独酔しながら確実に視界はぼやけてゆく。『何かが違う』という薄ぼんやりした様々な問題点にピントを合わせる為だ。俺に不可能はない。
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《アル中アルアルシリーズ》
空にしたボトルが明日を何とかしてくれそうな気がしている。
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《アル中アルアルシリーズ》
何かをやり遂げた後に呑む酒は、文句無しに美味い。その目的の達成間近に沸いてくる酒欲に負けて軽く呑んでしまう酒が更に美味すぎる。
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《アル中アルアルシリーズ》
外に呑みに出掛け、二回連続で失禁してしまい、冬の訪れを、感じた。
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《アル中アルアルシリーズ》
今日こそは、と想って酒缶を開けた。それでも一日に一歩たりとも前進しなかった。強そうに行きていくよりも本当に強くなる為に、そんな無念を翌日に持ち越さないメンタルを、何本も缶酒を空けて鍛えた。
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《アル中アルアルシリーズ》
後もうひと時‥、そう想ってコンビニで買った薄っぺらいビーフジャーキーの袋の奥へと人差し指と中指を突っ込む。底には乾燥剤しか残って無いことを知りながら。
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《アル中アルアルシリーズ》
ストロングチューハイは兵器だ
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《アル中アルアルシリーズ》
日々、最高だった自分や至高の夜を、明日までとっておきたい一心で、自らをアルコール漬けにして保存している。
そして最低だった日、何でもなかった日も漏れ無く保存。
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《アル中アルアルシリーズ》
帰りの電車の中途半端な尿意を吹き飛ばしてくれる音楽こそが至高である。
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《アル中アルアルシリーズ》
寝起きに垂れ流す土色の小便の先に明るい未来を見出している。