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【プロローグ感想】
ネタバレ、そしてダンサーという目線から表現分析を含みます。
ツイートのリプ欄にどんどん繋げていきますので、ご自身の目で観たい方は当日まで観ないでください。
#プロローグinYOKOHAMA
#プロローグ
#羽生結弦
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まず冒頭、まさかの6分間練習からスタート。これまでのアイスショーにはない始まり方で会場が湧いてましたね。羽生結弦"選手"のルーティンがしっかり観られましたね。本人はその魅せ方を気にしていたようですが、集まっているのはさすがコアなファン。そのルーティンと練習風景さえも愛おしい。
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そして1発目のプログラムは「SEIMEI」、衣装は平昌のものでしょうか。インナーは紫色。フル構成ではなくルッツとフリップは回避していましたが、4回転は2種類、3連続ジャンプは確か2種類。4T-1o-3S、3A-1o-3Sのコンビネーション、ルールの上ではできないジャンプ構成を、まさに魅せてきたと思いました
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なんと言っても全てのジャンプの高さ、回転速度、トランジション、競技会だったらかなりの加点がつきそうなクオリティでしたね。平昌の3点満点のGEOを彷彿させる素晴らしい4回転。店頭なんて想像もできないような安定感でした。そして間近で見ると衣装のラインストーンが繊細すぎて美しすぎました。
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そしてchange。赤と黒の衣装で白い肌が映えてました。まさかの三味線が生演奏で私的ガン湧き。三味線に合わせて競技的なシークエンスに囚われないステップ表現、羽生結弦の日本のルーツを大切にしているのが伝わってきた。Faoi2022の「略奪」を彷彿とさせる衣装、もうなんか、最高(語彙不足)。
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そして光るバングルによる国民投票。水色は音楽の権利問題が間に合わなかったのか、公開されず(バラード1番か、ロンカプかな?)。投票の結果、青の「悲愴」と紫の「Let's go crazy」、緑の「花になれ」が競り、紫のステップをやることに。やっぱり最後のスピンの入り、氷を蹴る音ハメはエグい。
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そして次は「スパルタカス」。もう、恩師が現れた辺りから泣きそうでした。この、表現者の途切れない師弟関係の絆は素晴らしすぎるんです。後ろから咽び泣くお姉様方の声、正面を見れば成長した羽生くん。僕の頭の中は情報処理がショート。
羽生くん「みんなあんまり知らないと思うけど…」いやいや。
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オタクを舐めてもらっちゃ困りますよ羽生さん…。そしてGPFの映像が流れる…。映像の途中からシンクロして羽生くん登場、その演出は普通にヤバイ。過去の映像がフェードアウトして、進化した現在の羽生結弦が滑るロミ。年配の方々は自分の孫や息子の成長を見てる気分なんだろうなと。
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まさにこのプロローグの主題にふさわしい、自分の成長をしっかり見せている演技構成。この人はやっぱり作品の作り方、そして見せ方が非常にうまいなと思ったです。僕は羽生くんより年下ですが、何故か懐かしく嬉しい気持ちになってしまいました。僕はあなたが好きです…羽生くん…!!
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そしてここからまさかのオタクタイム。FFを使うのはずるいだろ!!そして照明がすごすぎたんです。あの機材を集められるのもすごいし、照明案を考えた羽生くん、演出家も本当にすごい。なぜあんな案が出てくるのだろうか…。幻想的な世界に引き込まれていく感覚がしましたね。
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そしてここですごかったのは文字照明。羽生くん自身がこれまで発してきたのか、表には出してこなかった彼の内情なのか。色々な言葉、弱い言葉、強い言葉。それらが流れていき、最後に彼の中に戻っていった。まるで全てが今の自分を形作っていると言わんばかりの演出に圧巻でした。
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彼のすごいところは、身体表現にとどまらないところ。言葉や振る舞い、衣装、照明。その全てを存分に使って一つのプログラムを完成させることが本当に表現者として素晴らしいと思います。彼の今後の進化をより一層楽しみにできるなと思いました。。。
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そしてここから、セカオワの「サザンカ」が楽曲として流れ、羽生くんの苦悩と努力の日々を映像で見る。この歌詞でいう「君」とは、羽生くんにとって「アマチュアスケート選手だった羽生結弦」なのかなと解釈しました。その時の羽生結弦を俯瞰的に観て、今現在の羽生結弦が自分を認めているのかなと。
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「ここで諦めたら今までの自分が可哀想だと君は泣いた」
これはきっと、今まで羽生くんが競技の中で苦悩している時に何度も経験したことなんだろうと思った。特に2019のGPFが終わった後、「フィギュアスケートってなんだろう」と考え込んだ時期もあったと言っていたし…。
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「夢を追う君へ」という歌詞、羽生結弦にとって「夢」はとても印象深い言葉。まさに彼は「夢を生きる」ことに全力なんだと改めて思った。「僕は知っているよ 誰よりも君が1番輝いてる瞬間を」。羽生くん自身が自分自身をそう思えていたら、私たちはとても幸せです。なぜなら私たちもそう思ってるから。
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この、羽生結弦の軌跡を目の当たりしてみんな泣いてましたね会場は。笑
後ろからはお姉様方の咽び泣く声、自分もじんわりと涙が出て、そこからは涙腺が決壊したかのように涙が止まりませんでした(アイシャドウが涙と一緒に目に入って激痛でした笑)。なぜ彼はこんなにも謙虚で儚いのだろう…。
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最後、アンコール。
羽生くんは白のグッズシャツかな?で出てきて、パリの散歩道。もう涙も出きって、懐かしさと羽生くんのファンサービス精神旺盛すぎ。もう大好きです、本当に。
演技終了後、最後は「私は最強」が流れ、退場。
そうです、あなたは最強です。