ゼロから1兆ドル稼ぐ2人組の話 2話 ①
「本日『トリリオンゲーム』4集が発売となりました!毎回僕自身が、稲垣先生の原作を受け取る度に「面白い!」と唸っていますので、皆さんにもきっと楽しんで頂けるのではないかと(笑)。ぜひ一緒にお楽しみください!」池上遼一
「今更ながら稲垣先生とこのコラボを企画された編集部の励ましあっての結果と感謝の気持ちで一杯です。いずれ『トリリオンゲーム』が稲垣先生の代表作となるよう1コマ1コマ全力で筆を入れています。あすは『トリリオンゲーム』2集の発売日です。皆様には変わらぬ応援お願い致します」池上遼一(了)
「『トリリオンゲーム』のコピーに時々「オモシロイを更新する」と書いてあります。この言葉をとても気に入っていて、僕が稲垣先生の原作を受け取る度に感じる想いそのものなんです。そして僕も画や表現、大げさに言えば僕自身を更新できるようにと思ってペンを握っています」池上遼一 模写について④
「すこし長くなってしまいましたね。もしFさんの参考になる部分があれば試してみてください。漫画は楽しいです。そして自由です」 池上遼一 模写について⑤(了)
●質問:最近読んで面白かった漫画を教えてください。(神奈川県・Sさん) 「『推しの子』。吉祥寺先生とアビ子先生が感情をぶつけ合いながら原稿を仕上げる場面がすごく好きです。吉祥寺先生の優しさがいいんですよ」池上遼一
「ヨリヌキ」がこんなところで!!
「戸惑いはありませんでした。僕の持論では漫画にとっての絵とは小説の文体のようなもの。ストーリーとテーマにマッチしていればどんな絵だっていいわけです。そしてそれでもなおにじみ出るものがあれば、それこそが僕の作家としての個性だと思うのです」池上遼一 7
「あとは、読者の反応を待つのみです。一つだけ恐れたのは、このあまりに意外なコラボが読者に受け入れられるかということ。稲垣先生や編集部にも失望感を与えてしまうのでは・・・胃の痛くなる思いでした。結果、1話が世に出ると多くの読者からお褒めの声を頂き心底安堵しました」池上遼一 8
「僕が戸惑った理由。それは稲垣先生の原作が「ネーム原作」だったからです。今から50年以上前。僕が水木しげる先生のアシスタントをしていた頃、或る先輩漫画家が「漫画はネームが完成した段階で仕上がったようなものだ」と断言していたことが今もって忘れられません」池上遼一 2
「稲垣さんの原作は、計算し尽くしたコマ割りに微妙な表情まで描かれ、キャラクター心理までもが下画から伝わってきます。その完璧な原作に絵だけを入れると言うことは、僕が積み重ねてきた漫画家としての創作領分を捨てることになってしまうというジレンマが心の隅に生じたのです」池上遼一 4
「まず僕が考えたのは、僕が今まで培ってきたリアルな画風はそのまま活かし、稲垣先生独自のコマ割り、巧妙に引かれた伏線から生み出されるギャグを忠実に絵にすること。もう一つが、稲垣先生の世界観に僕の絵を近づけるために、キャラクターの表情に微調整をかけることです」池上遼一 6
『トリリオンゲーム』最新5集はあす、 10月28日発売です!! 「ソシャゲ、盃、屋形船、フルート・・・色々出てきますが(笑)何を描いても楽しかったです。ぜひ手にとってください」池上遼一
トリリオンゲーム最新5集、本日発売です!! 「皆さんの感想、原稿の合間に楽しく拝見しています。通知驚かれたらごめんなさい(笑)励みになります!」池上遼一
「しかし、僕の悩みを払拭するのに時間はかかりませんでした。稲垣先生の原作を繰り返し読むうちに、この若く、清新な世界観の中で、僕の絵描きとしての存在意義を発見できたからです」池上遼一 5
「僕がそれまで組んできた原作者の原作は、すべて脚本形式でした。脚本の場合、絵描きである僕はその内容を理解し、自分なりのイメージを膨らませ、演出を考えながらコマを割り、下画を入れます。これがネームです」池上遼一 3
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