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単行本になってようやく気付いたんですが、310話で尾形が自分自身の幻覚を見るシーン、尾形の顔の向きや視線から察するに視界の全てが「目を逸らし続けていた過去の自分たち」に埋め尽くされていたんですね…
顔の向きや視線を逸らした先にまた自分が現れる、を繰り返しているように見えます
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矢筒を奪われたことでアシリパさんは「羆と戦う術」も「権利書」も失ったことになり、言い方は悪いですが付加価値を剥奪された1人の少女となりました
しかし全ての属性を剥ぎ取られても尚彼女が集めた仲間たちは彼女を守るはずで、やや話が飛躍しますがこれは相互理解の結果なのかなとも思います
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殆どの主要キャラが意味を求めて戦う中で、尾形だけが無意味を求めて戦っていたからこそ、彼の行動からは何の主義主張も伝わってこなかったのかもしれません
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見られる尾形上等兵です
お誕生日おめでとうございます
#尾形百之助誕生祭2023
#尾形百之助生誕祭2023
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尾形の死が生育環境の悪さに対する回答かというと、個人的にはそれは違うと思います
「出自ではなく行動によって自己を定義せよ」とは杉元の言ですが、尾形は出自によって自らを定義しその像に沿う行動を選び取っていたこと、そしてその集積がこの状況を産んだのだということにきちんと気付きました
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「小指の骨」を失った中尉殿の表情が、悲しくも穏やかで切なかったです
2人を自分が堕ちるべき地獄の底に連れて逝かずに済んだという安堵すら感じました
あの骨は妻子のよすがでもあり、中尉殿を「人」に留めておく最後のよすがでもあったのかなと思います