思い返せば、名前が売れるきっかけとなった海老の作品は、半年かけて制作したのに、その半分の生活費にもならない設定で販売されてしまった。 そんな安い値段で売ったら、即売れるに決まっているのに。それで、誰の目にも止まらないまま闇に消えていく事は簡単に想像できた↓
目の仮組み。うまくいった。 うん、可愛いぃ、。。
ラブラドライトは本当に一面からしか光らないので、切り出すときの面選びは結構シビアなんですけど、上手くいってよかった〜。
"浮彫り"という根付師がルーツで、木材の特性を利用した技法です。 凹ませてから周りを削ぎ、底辺と一致させます。それから水を吸わせて木材を復元することで突起を出す技法です。材の表情が強く、わかりにくくてすみません。。
刃物の仕上げも勿論だけど、磨きも中々奥が深いと思います…。木も何も塗らなくても磨きだけでこのぐらいは光るんですよ〜。
木彫のくせに高いと言われ続けて、 生活できるまで値段を上げるには制作苦を語るしかなかった。でももう必要ないのかな。値段は上がった。ほんと若手の木彫作家なんて聞かなくて寂しいけど、目指してる人がいれば知って欲しい。 ある程度の技術があれば、この仕事、ちゃんと儲かりますよ。諦めないで。
"殿様蛙"2013 榊の木に浮彫を駆使した作品 これを作った時は食べていけなくなったら海◯堂に拾ってもらえるかもしれない…、なんて言ってたけど、周りの人のお陰もあって現状なんとかなっています。 蟹を終わらせなければ来月の家賃が払えない。速度を上げなければ。 精神と時の部屋、行ってきます。
4年ほど前の仕事。鯨歯に龍を、リューターを使わず、刃物のみの仕事が見たいという、鬼注文でしたww 鯨歯というのはマッコウクジラの歯で、象牙や鹿角など比べ物にならない程超硬い。 でも、お陰様で各種刃物の限界も理解できて、手の動かし方も、、 とにかく大きく成長させてもらえる仕事だったな〜
毎度、2作品目のプレッシャーってすごい。 エビの時もそうだったけど、少しよくなったぐらいでは世間からの酷評に耐えなければいけなくなる。 断然良くなっているはず、、、、と 過去作の動画を、、。
"鬼蜻蜓" 翅は一つ一つ竹を曲げて組んでいくのですが、この作業の後は全くカタカナが読めなくなるんです。笑 撮影に来てくれた友人とご飯に行った時、メニュー読めなくて終始注文してもらった。角度を認識しようと必死になってしまって、コカコーラとか、ウーロンハイとか最悪なのです…笑 #虫の日
ちなみに、全て天然素材から作られているため、甚五郎のいた江戸時代でも再現可能と言えるかもしれません…。 水を抜けば蕾にもどり、再び咲かせることができます。
"素材について" 花弁は鹿角、それ以外はすべて榧の木で出来ています。 榧はとても水に強い特性を持ちます。フィトンチッドを多く含みカビにも強く、檜風呂より高級な榧風呂としても有名です。針葉樹の王様と言っても過言ではあません。 水を使うこの作品には無くてはならない存在です。
"落語、竹の水仙に登場する水仙を再現して欲しい、あなたならば実現可能だと信じております…。" "できますよ" と即答してから4年ほど。その間一度の催促もなく、価格の大幅な上昇にも"構いませんよ"と一言。 本当にお客さんや見て頂いている方々に生かされています。 動画ブレブレですみません、、
落語"竹の水仙"をモチーフに、水を注ぐと花が開く作品、 一木の彫り出しによる作品、 実際の甲殻類に近い関節構造を持つ木彫作品などを制作しています。 木の持つ特徴、美しさを伝えることができていれば嬉しい限りです。 #彫刻 #木彫