統一教会(または協会)は「世界基督教統一神霊協会」です。 現在は「世界平和統一家庭連合」と名を変えました。 (2015年8月) (・ω・) 2/
統一教会の教祖は「文鮮明」(本名ではない)という人物です。 英語では Sun Myung Moon と書かれることが多く、この宗教をMoonismと呼ぶこともあります。 (1920年生、2012年没) (・ω・) 3/
彼の宗教活動が始まったのは日本占領時代のようですが、大正時代からあった「血分け」といういかがわしい宗教を基にしているという説があります。 サタンの血を清めるため、教祖と性交して云々、という奴です。 これは後の教義にも継承されるのですが。 (・ω・) 4/
いかがわしいのはともかく、彼は戦後の混乱した朝鮮半島で信徒を集めることに成功したようです。 そして朝鮮戦争が起こり、韓国の情報工作機関KCIAが、彼の宗教能力に目を付けたみたいです。 1977年のアメリカ下院報告によると、統一教会はKCIAの工作組織である、とされています。 (・ω・) 5/
詳しいことが分からない部分もありますが、「世界基督教統一神霊協会」として創設されたのは、朝鮮戦争直後の1954年らしく、創設間もない時期の信者にはアメリカの情報機関員や、後のKCIA要員もいるらしいので、初期から工作活動との親和性が高いのです。 (・ω・) 7/
カルト宗教として日本で問題になり始めたのは、1960年代後半のようです。 まだマスコミも発達していない時期ですが、主に若者が狙われ、狂信的な信仰に入って家を出てしまい、教誨のための金集めをするなど、親を泣かせたのです。 今でもよく聞くカルトですね。 (・ω・) 8/
統一教会は、宗教運動と並行して政治団体も持っています。「勝共連合」といいます。 共産主義に勝つ、という「反共」思想です。 しかし、なにしろ元が怪しい淫行宗教ですから「共産主義=サタン」という程度の「思想」です。 (・ω・) 9/
彼らの教義は「統一原理」と呼ばれていて、「原理講論」という書物にいろいろ書かれているのですが、かなり大部の書物で、書かれていることをまともに理解するのは(ry (・ω・) 10/
しかし、突き詰めると「サタン側」「天使側」という雑な括りで話が出てきたりして、最近のQアノンみたいな臭いもします。 添付は初学者向けの教材「はじめての統一原理」から引用です。 (・ω・) 11/
このカルト宗教が本領を発揮し始めるのは、1970年代だと言っていいと思います。 冷戦構造が落ち着き、1972年にニクソン大統領が中国を訪問、ベトナム戦争も終わる気配を見せてきます。 韓国は朝鮮半島からアメリカという後ろ盾を失うことを怖れました。 (・ω・) 12/
そこで朴正熙大統領とKCIAは対外工作に力を入れます。 統一教会(勝共連合)が日本やアメリカの政界へ浸透を図るのです。 ここで日本側の受け皿になっていたのが笹川良一です。 戦前からのファシストで、同じく戦犯だった岸信介らとも昵懇の仲です。 (・ω・) 13/
文鮮明は1967年には来日し、笹川らと「反共活動」を発起することで意気投合していたようです。 70年頃には「生長の家」などの反共団体とも連携した動きを見せており、どんどん動きは活発になるのです。 (・ω・) 14/
笹川良一、児玉誉士夫など戦前からの右翼人脈は、当然、岸信介に結びつきます。 70年安保で左翼学生運動に悩まされた岸らは、対抗のために任侠団体や右翼学生団体を活用するのです。 これは「生長の家」が「日本会議」の母体になった経緯でもあります。 「日本会議」は有名ですよね。 (・ω・) 15/
これは有名な写真です。 1973年に、岸信介が統一協会本部の文鮮明を訪問した写真だそうです。 書かれているとおりの関係です。 (・ω・) 16/
さて、統一教会の「原理講論」は1960年代には日本でも翻訳されています。 しかし、あえて翻訳されなかった部分があります。 韓国発祥の新興宗教なので日本は「サタン側」なのです。 ( ^ω^ ) ドヒャー 17/
右翼の皆さんはそれでいいのか! いいのです。 反共で自民党の権力が維持できて金が儲かればいいのです。 一日一善は大事だけど競艇や競輪で金を設けるのはいいのです。 ( ^ω^ ) 18/
そもそも岸信介自身、戦犯容疑者として巣鴨に収監されていたのを、アメリカCIAが「アメリカの傀儡政権を作れ」というので釈放して、総理大臣にまでしたのです。 アメリカ傀儡国家の日本で、反共やって権力持って金儲けするのが、彼らの仕事です。 ( ^ω^ ) 19/
つまり、自民党は朴正熙の軍事独裁政権と、超仲良しだったのです。 一緒に反共活動をやって、権力を維持していくのが仕事です。 日米同盟や韓米同盟が命です。 (・ω・) 20/
さて、統一教会やKCIAはアメリカへもロビー活動をやります。 しかし、これはアメリカ議会で大問題になりました。 外国の工作機関が入り込んで政治に関わるなんて、普通の国の愛国者は許しません。 当たり前です。 (日本は普通の国ではないのでいいんですけど) (・ω・) 21/
アメリカで問題になって設置されたのが、通称「フレイザー委員会」で、1977年に発表された調査報告が、統一教会について詳しい資料になっています。 それがね、アサヒジャーナルに載っちゃったのです。 朝日新聞は酷いことしますねえ。 (・ω・) 22/ iss.ndl.go.jp/books/R0000000…
さて、統一教会は信者を集めてお金を集めるだけでなく、さまざまな事業にも手を伸ばしています。 日本では炭酸飲料「メッコール」とか「一和の高麗人参茶」とかが有名だったりしますけど、そんな可愛いものばかりではないです。 中でも特異なのは武器の製造です。 (・ω・) 23/
1950年代終わりには「鋭和散弾銃」(現在の統一重工)という企業を作っており、やがて韓国陸軍に武器を納入するまでになりました。 そして、この鋭和散弾銃は日本にも入ってくるのです! (・ω・) 24/
鋭和散弾銃はWikipediaにも載っていますが、かなり強力で日本の公安当局や国会でも問題になりました。 なにしろ霊感商法や親泣かせのカルト宗教絡みの企業が、こんなものを輸入するのですから、問題にならないのがおかしいです。 でも結局輸入されます。 (・ω・) 25/
こういう極右勢力による武器の輸入に関しては、前にも触れましたけど、極左学生団体への対抗という思惑があったのでしょう。 岸信介は60年安保のデモ隊を自衛隊の治安出動で排除しようとして、防衛庁長官に拒否された経験もあります。 (・ω・) 26/ sabage-archive.com/blog/archives/…
そうそう、原理講論の日本語版から削除されたという部分ですが、これは「エバ国家=サタン側」の日本は、再誕したメシア(文鮮明のこと)の国である韓国に従属するという、まことに(韓国にとって)愛国的な部分です。 これが「天皇拝跪事件」を引き起こします。 ( ^ω^ ) 27/