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幼い頃から家庭内で孤独を感じていた人は「集団」が苦手になる。"私はいなくても一緒では"という感情が出やすいから。沈黙や自分が知らない話題が続くと疎外感に襲われ、のけ者のような居心地の悪さを感じる。自分の意見を聞いてもらえなかった過去の経験が影響している。性格のせいではないのです。
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気を遣いすぎて悩んでしまう人。原因は、他人軸を生きることで心を守る必要があったからです。「親の感情変化が激しかった」「威圧的な言葉を浴び続けた」「常にピリピリした環境だった」。こうした背景があると大人になっても相手の機嫌に過敏になる。"自分はどうしたい?"を問う癖を大切にしてほしい
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幼少期から家庭内のストレスを受け続けた人は、緊張疲れしやすい。脳の"扁桃体"という恐怖に反応する部位が敏感になるから。慢性化したストレスホルモンの影響で「つねに不安を抱く」「相手の言葉に敵意を感じる」「突然怒りが湧く」ことも多い。瞑想や散歩など脳を落ち着かせる時間を大事にしてほしい
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誰かがコソコソしていると「自分の悪口を言っている」と感じてしまう人。子どもの頃、日常的に否定されることが多かった場合そうなりやすい。「自意識過剰」「気にしすぎ」と言われることもあるが、そうではない。本人も気にしたくない。過去の影響で膨らむ不安は、言葉で書き出してみる習慣も大切です
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話を聞いて欲しい時に冷たくされ、助けてほしい時に守ってもらえず、1人になりたい時に限って過保護に指示される…。こうした環境で育つと、自分の感情を抑え込んで蓋をしてしまう。「私のことなんて誰も興味がない」と思い込んだまま大人になる。強い孤独感は、幼い頃から考え戦ってきた証なのです。
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慢性的に疲れやすい人。原因として子どもの頃から"過緊張"が抜けず、無意識に力が入り続けている場合がある。誰かと話した後はぐったりして身体はガチガチ。特に幼い頃から相手の正解ばかり探すクセがつくと、頭が混乱して疲弊するのは普通です。1日の中で落ち着ける「時間と環境」を大事にしてほしい
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両親の仲が悪く家庭内がいつもピリピリしていると子どもは繊細になる。"どう振る舞えば平和におさまるか"を常に考えるから。自分の態度が争いの引き金にならないか不安になり、自分の発言で機嫌が悪くなることに恐怖を感じる。これが対人関係の生きづらさにつながる。自己犠牲し続けなくていいのです。
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悩みを打ち明けたとき。「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われ、傷つく人が増えている。好きで我慢したのでなく、その環境で生きる為に我慢するしかなかった。考えすぎではなく、突然の攻撃で傷つかないよう心を守ってきた。警戒しないといけないことが幼少期に多すぎた。実は性格のせいではないのです。
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親の不機嫌に左右されて育った人は"人格否定"と"反対意見"が区別できない。相手の表情やトーンに敏感で「避けられた」「嫌われた」と感じやすいから。反対意見をいわれただけでも"私に問題がある"と常に自分を責める。一旦息をつき、意見を客観的に考えるクセをつけることが大切。少しずつ克服できます
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心が傷つきやすい人の特徴として、ストレスを思い出すクセがある。過去の嫌だった言葉や体験を脳内で何度も繰り返しては、"否定される自分"を追体験してしまう。蓄積するストレスに「耐性をつけなきゃ」は逆効果。"我慢しないスキル"や"癒し方"など「自分への厳しさの緩和」が必要な場合は多いのです。
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幼少期に抑えてきた感情が、大人になって溢れ出ることがある。特に親を気遣ってきた人ほど「怒り」が強く出やすい。他者からの指摘など"支配に似たもの"に対して怒りが膨らむこともある。これが本当の自分では…と怖くなるかもしれないが、違う。過去に耐えたものが大きいほど、その反動も大きいのです
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"甘えたい"感情は誰でもある。理想的な家庭で育てば、幼少期から時間をかけて十分甘えさせてもらえる。だからこの願望は満たされて成長するにつれ落ち着く。でも機能不全の家庭では満たされないまま大人になる。だから心許せる人に依存したり期待しすぎて傷つきやすくなる。孤独と戦ってきた証なのです
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幼い頃から大人に否定され続けると"他人と頭の中で戦う"ようになる。相手がこう言ったら自分はこう返して、○○したらこう対処して…という風に、頭の中でひたすらシミュレーションする。人生は楽しみではなく、日々戦いが続くものだと感じてしまう。心を守るために必要だった"思考のクセ"なのです。
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誰かの機嫌が悪い時、「自分自身の原因」を真っ先に探してしまう人がいる。ピリピリした家庭環境で育ったり、家族間で板挟みになることが多い程この傾向は強い。言い方が悪かったかも、気に障ることをしたかも、タイミングが悪かった…と自分の非を探す。実際は、あなたに原因がないことも多いのです。
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"職場に向かうのが辛いのに、仕事場に着くといつも通り働けてしまう"人は多い。明るく振る舞うことがデフォルトだとこの辛さが周りに理解されにくく孤独を感じる。家に帰ってから突然疲れが溢れ出る。動けず職場に行けない苦しさと同時に、限界なのに動けてしまうつらさもあるのです。自分を大切に。
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勇気を出して悩みを打ち明けた時。「皆大変だよ」「私はもっと辛い」と言われることがある。悩みを聞いてもらうはずが、相手の悩みを聞かされる。幼少期から親子間でこれが繰り返されると、対人関係に苦労する。「どうせ誰も自分を分かってくれない」と諦めてしまう。"信頼が苦手"の原因になるのです。
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自分軸が弱い人の特徴として"子どもの頃に反抗期がなかった"がある。「反抗期がない=育て方がよかった」と思われがちですが、実は過干渉で自由がなかったり、親の価値観にあわせようと必死だった場合がほとんど。"反抗できる環境ではなかった"ために無意識に意見を言えなくなることもあるのです。
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幼少期から家庭環境のストレスを受け続けると、孤独感を抱きやすい。愛情ホルモンである"オキシトシン"の受容が少なくなるから。脳が愛情を感じにくい状態になると「人間関係のリセット癖」「信頼が苦手」「過度な心配性」につながる。感謝を伝えたり、ペットやパートナーと触れ合う習慣が大事です。
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子どもの頃から親に甘えられなかった人は依存体質になりやすい。親友や恋人に「本来貰いたかった愛情」を求めるから。"認められたい"を満たすため尽くしすぎたり、絶えず"好き"を実感しないと不安になって試し行動をとる事もある。相手が離れる恐怖と常に戦ってしまう。自分軸を育てる時間が大切です。
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幼児期から絶えず緊張して育った人は感情表現が苦手になる。家で意見を伝えることが許されなかったから、自分の"本心を抑える"能力が突出して高くなる。「心地が悪い」と感じても、理由をうまく説明できず、考えるのがつらくなって現実逃避に向かいやすい。幼い頃の"親子の会話"は心の安定に影響します
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怒りは二次感情と呼ばれていて、悲しみや不安、心の傷を覆い隠す役目がある。だから幼い頃に自分を抑えてきた人ほど"怒り"が強く出やすい。我慢が出来ないわけでも、性格の問題でもない。溢れ出る感情に悩んでしまうのは、誰かの為に我慢してきた証でもある。"自己主張"を取り戻している過程なのです。
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親の機嫌をうかがって育つと「他人の機嫌の悪さ」や「重い空気」に動揺しやすくなる。"自分がなんとかしなきゃ"という思いから、不安定だったり攻撃的な人の機嫌とりを自ら繰り返してしまう。「人の機嫌を直す役目は自分」という思考は心を削り続けます。まずは自分を1番大事にしていいのです。
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心が繊細な機能不全家庭育ちは見た目では分かりにくい。笑顔で優しかったり、社交的だったり、頼りになったり。一見すると幸せな家庭に育ったようで悩みなんて無縁に見えることも多い。でもそれこそが過去の痛みで学んだ自分を守る鎧。必要とされたい想いが無意識に"相手の求める自分像"を作るのです。
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ストレス耐性の低い人は、首や背筋がガチガチに固かったり頭痛もちの人が多い。それは常に何かを警戒していて心と体が緊張状態だから。子どもの頃からずっとこの状態で「これが当たり前」と感じている人も多い。でも本当はもっと軽いのです。"たった5分のストレッチ習慣"は心を整えるカギになる。
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いつも悪い未来を想像して強い不安を抱いてしまう人。原因は、子どもの頃から最悪の状況を考えなければ心を守れなかったからです。「反対をしたら居場所がなくなる」「本心を伝えたら相手は離れていく」。これは傷つくことを防ぐために習慣化した"思考のクセ"。適切な認知を覚えることで楽になります。