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カズオ・イシグロの長崎原爆75周年メッセージが長崎市ウェブサイトで公開されていますね。あれから75年同じ規模の苦しみが繰り返されなかったことに希望を見出しつつ、「私たちの脆い文明社会」を脅かし続ける危険を想起させる。とても彼らしいメッセージ。 city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3020000/…
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これは必見では。「カラーでよみがえる大英帝国 エドワード朝時代」
nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7…
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ベン・ウィショーの朗読によるE. M. フォースター『モーリス』の新しいオーディオブックが出るとか。いい人選。
ft.com/content/945b8b…
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自分の死後まで『モーリス』出版を封印したE. M.フォースターとパラレルになるような事例。なぜ美術批評家ロジャー・フライなどが画家ダンカン・グラントを高評価したのか、初期以降のグラントの活動がなんで公的には目立たなかったのか。20世期イギリス美術史を塗り替えるような発見かも。 twitter.com/bbcnewsjapan/s…
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おお、カズオ・イシグロが脚本を書くとのこと。イシグロの黒澤明監督に対するこだわり、いよいよ明らかになってきましたね。イシグロが『浮世の画家』執筆時に黒澤明の自伝を参考にしてたこと、近刊の論集で触れています。 twitter.com/eigacom/status…
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ヴァージニア・ウルフの「文学的告白」が見つかったらしい。1924年5月付でウルフの好き嫌いが率直に書かれている。史上最高の天才と詩人はどっちもシェイクスピア、「スタイルのない天才」はドストエフスキー、「存命中の最高の小説家」と「最悪の小説家」はどちらもトマス・ハーディとか。 twitter.com/VWoolfStatue/s…
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イギリス・スパイ小説の大家ル・カレがブレクジットへの反発から、2020年の死去時にはアイルランド国籍を取得していたという驚きのニュース。祖母がアイルランドのコーク出身だったという。いわゆる「イギリス人」アイデンティティがどれほど複雑なものか、よくわかる逸話。
theguardian.com/books/2021/apr…
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レベッカ・ソルニットがこの秋出版予定の新著Orwell's Rosesについてすこしだけ語ってる。オーウェルが自然や動植物を愛し、熱心な園芸家であった事実と、身体感覚(触覚や視覚)への信頼、ポスト・トゥルースへの抵抗とを結びつける論点。
lithub.com/rebecca-solnit…
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ブルーインパルスうるさいな、と思いつつ、近所の人たちが外に出て空を見上げたり言葉を交わしたりしているのを見て、あぁ、『ダロウェイ夫人』のなかにいるようだ、とふと思ったら、すでにそういうtweetをしている人がいた。根が深い。
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カズオ・イシグロ脚本による黒澤明『生きる』の翻案映画、完成した模様。サンダンス映画祭での上映についていくつかレビューが出始めている。おおむね高評価。
Living review – Bill Nighy tackles life and death in exquisitely sad drama theguardian.com/film/2022/jan/…
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先日BBCラジオで聴いたこの番組によると、最近の英語圏ではヴァルター・ベンヤミンのラジオブロードキャスターとしての側面がけっこう重視されているとか。メディア理論家のみならず実践者でもあった、ということみたいですね。
bbc.co.uk/programmes/m00… #世界ラジオデー
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これ面白い。29歳で亡くなったアン・ブロンテ(ブロンテ姉妹の末っ子)は、当時の地質学への科学的な関心を持つ女性だったと判明。遺品の石コレクションをはじめて科学的に分析してみた結果という。
Student helps reveal Anne Brontë’s skills in geology theguardian.com/books/2022/may…
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そもそもこの調査を発案したのはアバディーン大学博士課程のSally Jasparsという学生さんだというのも面白い。従来はただの美的な関心から石集めを趣味にしていたと思われていたとか。当時の民間の女性たちの科学的関心の広がりという点で、いろんな事例とつながりそうな話。
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英国カントリー・ハウスの図書室では、なぜ(フィクションの)殺人事件が多発するのか。推理作家P・D・ジェイムズの解説動画。クリスティとかセイヤーズとか、イギリス1930年代黄金時代の探偵小説ファンは必見では。 twitter.com/BBCArchive/sta…