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でも多分みちょぱさんは、本当に何とも思っていない。妹も最初はそうだったと思います。
ハイハイ、あるある。適当にあしらっておこう。
そうできる内はいいかも知れません。でもいつか、突然そう出来なくなります。
最初からない方が良いです。
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でも、全然冷静になれなくて、上手く言いたいことを言えていませんでした。
メールにすれば良かった…。
改めてですが、そんなスキルは本来要らない。
それが評価されてはいけないと思いました。
彼女や妹自身を、普通の人間として評価してあげて欲しいです。
長々済みません。以上。
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だから、あの日のみちょぱさんは、あの日の妹なんだと思って、生まれて初めて、テレビ局の窓口に電話しました。
彼女が仮に上手くセクハラをかわせなくても、彼女の仕事を取り上げないで欲しい。
twitter.com/ice67282261/st…
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その上司は今ものうのうと働いていますし、恐らくは今日まで、別の物言えぬ女性に触っているでしょう。
だから、たかがセクハラ如き減るものじゃないしとか、そんな風に言える人は。
妹がその場所で積み上げて来た事が、強制的に、一方的に奪われてしまったことに思いを馳せて欲しいのです。
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確かに乗り込むのは、もしかしたら手段としておかしいかもしれません。でも、娘が繰り返し侮辱され傷付いたのに、
“そこまでの事じゃない”
という身内の認識に絶望しました。
結局妹が、拠点ごと異動させられました。
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会社の回答は、役職者だった上司が居なくなると、仕事が回らない。
妹を別の拠点に異動させる、というものでした。
私は憤慨しました。会社に両親と直訴しようと伝えましたが、父に言われました。
「そこまでの事じゃないから。会社に乗り込む方がおかしい」
頭が冷えました。
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ある日、仕事で妹が運転する車の助手席に、その上司を乗せなければならなくなりました。
上司は妹が運転している間、密室で執拗に太腿などを触って来ましたが、妹は運転中なので、払い除けることは出来ませんでした。
かわしきれず、遂に精神的に参ってしまった妹は、会社に事を報告しました。
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ほどなくして既婚男性の上司に目を付けられ、ことある事に体を触られるようになりました。
それでも冗談めかして拒否をして、かわすよう努力していたそうです。
それが社会人の女の賢い振る舞いだと考えていたし、社会にまことしやかに流れる空気が、彼女をそうさせていました。
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大切な妹の話をします。
あの日のみちょぱさんの振る舞いは、私の妹にとてもよく似ていました。
妹は私と正反対のタイプで、器量がよく、上手く生きていて、みちょぱさんに容姿も似ていました。
頑張り屋の妹は、努力して新卒で、とある会社に就職し、働いていました。
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亀梨さんはめちゃくちゃ真面目なキャラだと少しは知ってる。芸能界で沢山苦労して来たよね。
志村さんもそうだけど、いい人なのと“これ”には関係がない。
人にNOではなく、今“これ”を笑い話にするという認識にNO、制作サイドの無神経さにNOだ。
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観てました。彼女の空気読む力は凄い。
でも、評価軸におかしなところが。
【男性のセクハラをうまーくかわして笑いを生み、嫌がりながらもギリギリ『冗談だよ』で収まるいい画のリアクションが取れる。】
田中さん、「ロケバス40分移動。暇潰しにみちょぱにセクハラ」って言ってた。令和だよ? twitter.com/annaPHd9pj/sta…
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満足なサポート体制を整えられない会社が、社会が、国が、100000%悪くないか?こんな会社労働者から選ばれなくて淘汰されて、普通に潰れまくれば良いんじゃないか?無責任に思う、優良企業だけが生き残ってしまえ。とにかく、このママさんはひとつも悪くない。
と。一瞬で駆け巡った。
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唐突にバチンと全てが繋がって、目が覚めた。
いやいやいや、何を謝ってるんだ。そもそも、ママさんたちがいないと日本経済あがったりじゃないか。次世代が産まれないって即ち経済的にも人類的にも死だぞ?しかも、産むことが出来るのは女性だけ。
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最低だった、昔の私の話をします。
まず私は、自他の区別がつかなかった。本当に生きにくかったし、最低の人間だった。
私には私の、他の人には他の人の人生があるのに、それをぐちゃぐちゃに考えてた。
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けど、きっと私が少数派になる。
「空気読めよ。大騒ぎするような事じゃないのに。男の人の言うことなんだから、笑って流しなさい。それが上手く生きるコツよ」
と、親戚の女性陣からも言われると思う。
でも、これって私や姉妹に対してもかつて思っていたと告白してしまっているからね?無理です。
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他者を性的にジャッジする事は日常。自分はジャッジする立場にある。その前提で、同じ男性同士なら、この感覚分かるでしょ?と、無垢な命を前に共感を求めた。
私があの時意味を理解してたら、赤ん坊父の代わりに父を糾弾し、その場にいた赤ん坊母に謝罪できたのに。もし自分の子ならトラウマ過ぎる。
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このバランス感覚は、今の日本ではまかり通る、ということです。今まで誰にも糾弾されずに生きて来た。家庭内でも私や母が気に食わないと怒鳴りますから、母もいつしか意見することを極力控え、父を立てました。
何故実の父親にそれを伝える気になったのか。実の父親は、本当は怒りたかった?
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男でも女でもよく、抵抗する力や、考える力がまだない赤ん坊すら、自らを癒すあたたかい肉の塊と見ていた、と言うことになります。
赤ん坊の父親も、怒ることなく一緒に笑ってました。
でも、父は私をたくさん遊びに連れて行ってくれましたし、とても頭が良く、会社ではそれなりに偉い人です。
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子供だった私は、その意味するところを理解していませんでしたが、ずっと気になっていました。
大人になり、ふと記憶が蘇って戦慄しました。
私がその赤ん坊の父親だったら、絶縁覚悟で父に殴り掛かっていたと思います。もちろん絶対に暴力は駄目です。が、家族を侮辱され黙っていられないです。
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私の父の話をします。
私がまだ子供の頃、大好きな母方の実家へ遊びに行きました。
生まれたばかりの従甥に会わせて貰い、小さい手へ感動していました。
私の父が、赤ん坊の父へある事を雑談として持ちかけていました。
「まだ歯が生えてない。男なら、正直一度は考えるよな」
「そうですね」
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夫婦別姓に関しては、2月に話し合いを持ちました。
私が理解したいと願っていた、ホモソ社会の苦痛。noteを読んで、思いを馳せてくださった方もいたでしょう。
あれは、嘘とのことでした。
自分はそう言われる立場にないのに、私との話し合いで“言い負けない”ように、咄嗟に言ったそうです。
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彼との事を応援してくれていた皆さんへ。
ご期待に沿えず、ごめんなさい。
彼と決別しました。
しかし、理由としては、夫婦別姓の話し合いが、最終的な原因ではありません。
私は、自分の人生を守るため、別れを告げ、荷物を掻き集め、真夜中に街へと逃れました。