1
これ嘘松じゃないんだけど、飲み屋でちょっとボケかけっぽい70くらいのおじちゃんが席に着くなり突然「ちょっとききたいんだけどさあ!夢ってさあ!カラーなのお!?白黒なのお!?」ってバカデカボイスで聞いてきて、ナチュラルに『山の音』の川端康成と全く同じ思考なの恐ろしすぎて大好きだった。
4
北大の授業で、「女は男と違って○○だ」みたいな決めつけが(根拠に基づいてても)乱暴だというのは当たり前だけど、「いや、人それぞれでしょ」という意見の方も「問題解決に役立つ事実としての差」を無視した同じく乱暴な意見、とやってて「人それぞれ」は優しさではなく思考停止なのか、と思った。
7
教授オススメ『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』って本が、将来性やお金があってもパパ活する若者が増えてる理由を(現実に疲れて)「恋愛に感情のリソースを費やす余裕が」ないからと言ってて、なるほどお金の価値があがったのではなく愛の価値がさがったのかと納得した
9
「Mはわがまま、Sはサービス」って言葉よくきくけど、マゾッホ研究の古典者ドゥルーズが【サドは「したい」ことより「すべき」ことをするから自我を超越してて、マゾは「されたい」こと「許されたい」ことを実現するから自我が強い】ってことを200頁かけて言ってて、あながち間違いじゃないと知った。
10
11
なぜ思春期の女の子はBL作品へ傾倒することが多いのだろう、と不思議に思ってたのだけど、芥川賞作家・宇能鴻一郎『公衆便所の聖者』で、男性同士の男根崇拝について、「生殖とはかかわりのないひたすら愛撫の対象としての役割」とかかれていて、なるほど生殖や受胎への嫌悪感からか、と納得した
14
17
SM界隈に謎に読書家や高学歴といった知的好奇心に富んだいわゆる「考えすぎちゃう」人が多いのは、マゾヒズムの語源・マゾッホの言う、「これからはもう何も考えなくてよろしい。私があなたの代わりに考えるからです。」という隷属の持つ「考えることの放棄」の構造に、何らかの憧れを抱くからだと思う
18
日本の古本屋(@koshojp)さんというサイト、Amazonでイカれた価格になってる本がまともな価格で手に入ること多くてめちゃくちゃ有り難いのでオススメです。今回はロシアではかなり知名度あるけど日本ではほとんど翻訳本が手に入らないエセーニンの詩集。Amazon価格1万円。日本の古本屋さん価格1000円。
19
よく、「この本はしんどい」とか言うと、「え!?本読むの疲れるの!?本好きなのに!?」と非読書家に煽られるのですが、仏ロマン派詩人ミュッセの「"読書でリラックス"なぞというのは、頭をつかわない人間の白昼夢にすぎず、いかなる啓発をも約束しない」という言葉を浴びせてやりたい気持ちになる。