時計製作にはフライス盤が欠かせないが、そのフライス(盤)のフライスの語源が何なのか、調べたところ、襞襟のことだという。では、「襞襟」とは、何じゃ?ということで調べたら、画像のレンブラントの絵が出てきた。 あーなるほど!と思った。 (下のほうにあるのがフライス(カッター))。
メーカーが製品を作るときは、まずメーカー自身が心の底から欲しいと思うモノを作るべきだ。それが共感を得られれば、やがてメーカーはブランドに成長する。しかし、殆どの日本のメーカーが考えることは、まず市場での評価のようだ。この主体性の無さが、日本のメーカーがブランドに成長できない理由。
ガイアの夜明けのウブロvsセイコーを見た。セイコーは新作での努力と頑張りを取材させていたが、それはラグジュアリにおいては何のアピールにもならない。むしろ、易々と素晴らしいモノを作っているかのように見せるべきだ。この努力をアピールしたがる国民性が、日本にラグジュアリが根付かない理由。
ラジウムの夜光塗料は「畜光塗料」ではなく、それ自体が「自己発光」する。そのために、ブレンドされている蛍光物質が劣化するため、現在アンティーク市場にあるラジウム文字盤の夜光塗料は全く光らないが、放射線は殆ど劣化することなく出ているので油断してはいけない。 buzzfeed.com/jp/agh/radioac…
そもそも、モノにそんなご利益を期待するほうがおかしい。 時計なんぞ、一人で悦に入って眺めるためのものです。それはエナジードリンクではなく、お酒のようなもの。栄養は無いけど、気持ちは昂るかもしれませんw。 Togetter togetter.com/li/1265663 @togetter_jpさんから
モノを作る時に、自分のスキルや工作環境に合わせて何を作るか?を決めるのは間違い。先に作るモノを決めて、ではどう作るか?に思いを巡らすのが正しいです。その状況においても、一度決めたモノに対し、スキルや環境に合わせて妥協してはいけません。そして、これがスキルアップのコツでもあります。
綺麗に作りあげるためには、綺麗に出来るまで苦労しているわけです。つまり苦労すればするほど、出来上がったモノから、苦労の片鱗が無くなる。だから一見すれば苦労していないように見える。一方、苦労の片鱗が見えるものは、苦労が足りないからそう見えるのです。そういう仕事ぶりはまだまだ甘い。
独立時計師の仕事は、この画像の上にあるような素材を加工して、下にあるような時計を作ることです。しかも正確に時を刻む機械として。必要な最低限のスキルは執念と忍耐。その生みの苦しみを乗り越えるためには、素晴らしいモノを作る気概が大事。作ること自体が目的化している場合は挫折します。
米粒と時計のネジ。
時計の作家(メーカー)でも同様。 自分が欲しいと思う時計を作る。。。これが共感を呼ぶ。 しかし、メーカーが大きくなると、やがて忘れられてしまい、売れる時計はどんな?と考えが逆になる。そんなものは共感されない。時計に限らず、殆どのプロダクトがそうだ。 twitter.com/Botanica_Yamad…
日本の首相がセイコーのアストロンを選ぶのは、正解だ。 アストロンには、日本のモノづくりの優れたところが現れている。このような時計は、スイスにもドイツにもアメリカにも作れない。サミットにしていっても、「どうだ!」と自慢できる。 twitter.com/bot31676934/st…
オーバーホールが終わり、あとは文字盤のセットと針つけ。 この時計には、文字盤の下側にわずかなスペースがあり、そこにmicroSDカードを入れることにした。中にはこの時計のCADデータ一式が入っている。将来、僕以外の時計師がメンテナンスする際に、このデータがあれば仕事がし易いだろう。