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8話。これは今期の最高傑作かもしれない。徳を積むためではない、人生周回。麻美の選択に感涙。バタフライ効果が連続する脚本と、整合性を取りながら撮影した制作陣は凄い。黒木華に続きブチ切れる水川あさみといい、8周目の三浦透子といい、役者の使い方も贅沢極まりない。 #ブラッシュアップライフ
1話。吉宗に冨永愛を抜擢した時点で成功。問答無用の風格。中島裕翔の祐之進は、清涼感のある立姿で、粋な振舞が鮮やか。死を覚悟した際の表情が印象的。貫地谷しほりと片岡愛之助の配役も完璧。風間俊介は低音が安定。大奥の美術や衣裳が壮観で、原作を再現するNHKの地力が光る。 #ドラマ10大奥
『5×20 FILM』を。嵐に全く詳しくない自分でも、長年熱狂する友人の心理が垣間見えた気がする。相葉雅紀の均整の取れたスタイル、松本潤の色気に満ちた眼力、二宮和也の天性の愛嬌、大野智の独創的な歌唱力、櫻井翔のラップの先駆性。この5人の奇跡的なバランスに今更気付かされる。 #5x20FILM
3話。秀島役の田中樹が、本物のマラソンランナーに見えるのが収穫。青学で特訓を積んだ成果か、体型が陸上選手のそれ。芳根京子は、挫折を味わう塔子の、感情の揺れが好い。綾野剛は、台詞を自分の物として消化する技量の高さ。他者の懐にすっと入り込める新町は、人間味がある。 #オールドルーキー
8話。バスジャック犯に、京本大我を起用する日曜劇場の本気。SNSで人気が爆発してしまう清水拓海は、剃刀のような危うさ。きっての演技派だけあり、限界に挑んだ役作り。数奇な運命で結ばれた、皆実と心太朗が胸熱。ふたりのラストマン……今こそ、津田健次郎の真相を明かさねば……! #ラストマン
日生劇場『ニュージーズ』へ。小池修一郎の試練に見事打ち勝った京本大我へ、心からの喝采を贈りたい。豪奢な衣裳に頼らずとも、大劇場の中央に立つ華と実力を持つことを証明してみせた。今作のために相当な努力を重ねたはず。大曲の「サンタフェ」を歌い上げた際には身震いがした。 #ニュージーズ
最終話。奇を衒う展開には突っ込みつつ、最後まで拝見。『カムカム』で知名度を一躍上げた松村北斗が、柊磨で幅の広さを示す。一見軽薄な彼が、母親の前では子供の顔に戻る。その対比が良かった。斉藤由貴の投入が正解。岡山天音の起用も放送前は謎だったけど、完璧な職人気質を発揮し満点。 #恋マジ
『ホリック xxxHOLiC』を。原作と別物として捉えるのが吉。蜷川実花の世界で変幻する柴咲コウを見るだけで元が取れる。蠱惑的な侑子は圧巻で、常人では勝てない。松村北斗の百目鬼は、弓を構える立姿がフォトジェニック。磯村勇斗は、やはり化ける役者で、アカグモは小悪魔的な妖しさ。 #ホリック
「ミュージカルが苦手!」な人とは、「まあ、好みはそれぞれだよね……」で話が終わる。が、ごくたまに「ミュージカルが好き!」な人に遭遇すると、(東宝?ホリ?四季?宝塚?役者主義?作品主義?どの宗派……?地雷はあるのか……?)などと、色々な疑問が脳内を錯綜して、一瞬挙動不審になる。
2話。斉藤由貴の春日局が圧巻。豹変する表情に鳥肌。堀田真由の家光は、激情に駆られる様が原作通り。福士蒼汰は僧衣姿も優美で、有功へ降り掛かる悲劇に、説得力を与えている。鬼気迫る道場の演技。眞島秀和も嵌まり役。このクオリティで連ドラを制作されたら、民放は勝てないと思う。 #ドラマ10大奥
『ラーゲリより愛を込めて』を。この戦時下に見るべき作品。野田地図の『Q』と同型の構造を有しているのだけど、ラーゲリ(収容所)の中で、捕虜達に残された希望がエクリチュールとして開花する様は、心に響く。二宮和也は、病床に伏せる山本の貌が圧巻で、主演男優賞候補。 #ラーゲリより愛を込めて
1話。初回は宮沢氷魚の登用で一本勝ち。福山雅治は華やかだが、視線の角度など、緻密な役作りは流石。接近戦での制圧が鬼強い。バリトンヴォイスの台詞術は一級で、湯川学に続く当たり役の予感。シンディさんこと大泉洋の心太朗は、皆実と並んでも見劣りしないスタイルの良さが光る。 #ラストマン
新橋演舞場『流星の音色』へ。リーパはロミオを強く思わせる役だが、京本大我は王子の風格十分。叙情的な歌声で、世界観を創り出す。収穫はフォンス役の松尾龍で、均整の取れた頭身と端正な容貌で舞台映えする。クラシックバレエの技術には驚かされた。他の作品でも見てみたい存在。 #流星の音色
松坂桃李や安田顕も素晴らしかったのだが、個人的に最も鮮烈な印象を残したのは、中島健人。出演していることすら知らなかったのだけど、あの絶望的な環境の中で、向日葵のような光を放つ新ちゃんの姿が、特別な清涼感をもたらしていた。この役は、評価されるべきだと思う。 #ラーゲリより愛を込めて
東京芸術劇場『こどもの一生』へ。松島聡は意外な収穫で、小劇場的な芝居の渦へ、全力で飛び込む姿勢に好感。今後も他の舞台で見てみたい。ストプレ初挑戦の朝夏まなとは、流石に元トップスターで、場の支配力が並大抵ではない。井出は嵌まり役。ROLLYの演技は、夢に出てきそうな怖さ。 #こどもの一生
KAAT『アルトゥロ・ウイの興隆』へ。演劇の持つ力を極限まで解放した傑作。ファシズムの世界をJBの趣向で描く。草彅剛の強烈なカリスマ性がウイ=ヒトラーと重なり、観客=大衆を熱狂させる。この魅惑的な音楽劇に同化するか/異化するかは、各自の選択に委ねられる。圧巻。 #アルトゥロ・ウイの興隆
帝国劇場『Endless SHOCK -Eternal-』へ。帝劇の0番に立つ堂本光一は別格。Show Must Go Onの精神を体現する、不屈のエンターテイナー。文字通り命懸けの階段落ちやフライングには、息を呑む。大役を務めた佐藤勝利は、一際目を惹く華がある。綺咲愛里も、トップ娘役の経験が活きる。 #EndlessSHOCK
シアターオーブ『ハウ・トゥー・サクシード』へ。増田貴久のフィンチは甘い声質が特徴で、小気味良い芝居と軽快なダンスが光る。この大劇場を埋める集客力にも驚く。松下優也のバドは体当たりな演技が面白い。林愛夏の歌唱力は本物。元フィンチの春野寿美礼は裏番長感が凄い。 #ハウトゥーサクシード
赤坂ACTシアター『ドン・ジュアン』へ。藤ヶ谷太輔は本質的に演劇に向く人で、舞台で完全な別人格に化けることができる。所作の端々に「男役力」があり映える。あの華やかさと、芝居に懸ける熱量は貴重。真彩希帆は初の外部作品だが、全く違和感を覚えさせない。完璧な歌唱力。 #ドンジュアン
3話。犬飼先生、渾身のワイン攻めも、鷲津のカウンターが直撃。草彅剛は、台詞のない場面で、俳優としての実力が明瞭に顕れる。時折見せる「無」の表情が、ぞっとするほど怖い。ダイバーシティを揚々と語る俊介は笑えない。現実と共振する政界の描写は、野心溢れるカンテレ月10枠ならでは。 #罠の戦争
『サンソン』へ。硬質な美術と重厚な音楽が相俟って、白井晃固有のダークな世界観が現出している。群衆芝居が稠密で、呑み込まれそうな迫力がある。稲垣吾郎のシャルルは幻想的な外観だが、革命に揺らぐ姿は、非常にリアルな手触り。クライマックスの熱量は、舞台でしか味わえないと思う。 #サンソン